2025/05/13

TUPLUSのスーツケース


リクエストがあったので、私のスーツケースをご紹介します。

そもそもスーツケースというものに対し、私が常に抱いていた不満は、「何故段ボールより詰めにくいんだろう」という事。それで段ボールをキャリーに載せた事もあるのだけれど、怪しまれて税関で検査されたのが鬱陶しかった。
強度の問題もあるし、じゃあ音楽や撮影関係などの機材用のボックスはどうだろうとか、そちらから検索を始めて、辿り着いたのが、TUPLUS(中国)のバランスシリーズ。それ迄のスーツケースの概念からぶち抜けていて、買った当時(2023年)には本当に唯一無二で、凄く気に入った。

因みに私のその他の条件は・・・
  • 四輪走行で車輪はなるべく大きめ。
  • 預ける荷物はやっぱり布よりハードケースがいい。
  • ファスナーは嫌。
  • 大き過ぎるのは扱いが厄介だし重量オーバーしがちなので、そこそこの大きさ。



私のは62L。
変なカーブをつけてない、潔い直角・平面。ハンドルも完全収納される。
側面の持ち手はシリコンみたいな柔らかい素材で、使用後でやや膨らんで見えるけれど、押さえればペタンとなる。
素材は全く弾力がない、レゴみたいな硬さ。色はやや濁った感じ。
車輪だけ日本製(HINOMOTO)。大きめで、非常に静かでスムーズ。車輪にストッパーがないけれど、余分な物を付けると壊れやすいし、横に置けば済む話しなのでOK。




中も、内ポケットが一つだけでまっ平らの、自由な空間。角の丸みも最小限。
蓋と身の深さが違うので、自然に蓋側には軽めのもの、身側に重い物を詰めるようになる。
そしてワイドハンドルは中央にくる。後で述べるけれど、これ、大事。




比較:これが私にとっての「普通」のスーツケースの形。61Lだというけれど、感覚としては先述のTUPLUSよりもかなり小さく、少ししか入らない。
蓋と身が同じ深さで、ハンドル収納部が内側に出っ張っている。そうすると、身の側には余り詰められず、蓋側に重い物を詰めると開閉がいちいち大変だし、仕切りの布が破れてきたりする。「同じ深さなんだから蓋と身を逆に使えばいいやん」と思うかも知れないけれど、身側は仕切り布じゃなくてバンド固定なので、逆に使うと開閉の時にボロボロこぼれてしまって苛立つ。
(商品写真では、この出っ張りが目立たないように上手に撮ってある事が多い。)




写真では判りにくいけれど、蓋側の仕切りはメッシュ。そしてこのハンドルがどういう風に収納されているかと言うと・・・




こうきたか!という感じで、凄い。
内側はほぼ出っ張りなし。
スーツケースに詰める時は、どのみち台形気味になるので、口の部分にパイプがあっても全く問題なし。

スーツケースを店舗で買う時というのは、空っぽなので、どれでもスイスイ押せる。ぎっしり詰めて初めて、差が出てくるのだ。
多くのスーツケースはハンドルの幅が狭くて端っこについているので、操縦(?)する時、てこの原理の逆をやっている事になり、重い荷物がなかなか言う事を聞かず、長距離を押すのはかなりしんどい。
このスーツケースは、ワイドハンドルでしかも中央に位置しているので、本当に操縦が楽。子どもでも楽々押せる。段差で持ち上げる時に「え?こんなに重かった?」と改めてびっくりする位。

手荷物バンドは固定できないけれど、上部も平面なので、突き刺さず単に載せて押しても、余りずり落ちない。
唯一の心配は、全く弾力性がない素材なので、他の荷物とぶつかった時に割れないかな、という事。
不満は色だけ(私はもっと彩度の高い色が好き)。

定価は高いけれど、上手くセールに出会えれば、お薦め。今の為替ならドイツより日本で買う方が安いかも。

* * * * *


先代はこれ。30年位使った、私の相棒。

当時は四輪走行がダメダメで、ヨーロッパの石畳には大きな車輪でなければ身動きが取れず、若かったから二輪走行でも引っ張れた。
二輪走行の利点は、置けば自走しない事。そしてこういう型の二輪だと、電車の通路や改札、人混みの中でもつっかえずに通れる事(昔は自動改札に幅広タイプはなかったのよ)。車輪が飛び出していないので、預けても壊れにくい事。

派手で使い込まれていると狙われにくいと思うし、気に入っていたのだけれど、何せもう年なので、二輪走行は重いわ。





7 件のコメント:

  1. スーツケース情報ありがとうございます! いいタイミングで教えて頂きました。フライパンも買い替えたい、と真剣に検討中です。

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    1. kikiさん、こんにちは。
      このスーツケースを買わない人にも、私の観察が参考になるかな、と思って書きました。
      鉄や銅のフライパンは一生どころか何代でも使えるので、買うなら早い方が得です!

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  2. はじめまして
    今、姫路で大阪・関西万博記念事業 髙田賢三展が開かれています。
    常々、ブログで高田賢三さんを
    リスペクトされてるのを
    拝見していましたので
    興味が湧いて、観てきました。
    今でも 全く古さを感じない
    デザインの美意識の高さ、
    コレクションの素晴らしさ、
    マネキン人形に対しても
    細部にわたってのこだわり
    パリのアパルトマンの、唯一無二の
    素晴らしさなど 感動しました。
    ブログを拝見してなかったら
    恐らく、知ることが出来なかった
    世界でした。
    本当にありがとうございました。

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  3. みなっち14/5/25 21:07

    すみません。名前が上手く入らず
    匿名でいっちゃいました。

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    1. みなっちさん、はじめまして。
      うわー、いいな、いいな!
      行ってみたかったー!
      そして、KENZOファンが増えて嬉しいです♪

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  4. わーお! このスーツケースはすごい!!
    こういう商品紹介も大好きでーす♡ 持ち手がどうしまわれるのか、、、の種明かしにも感動です! いやぁ、これ良い!
    私もスーツケースの中のあの凸凹やカーブにイラっとくることがよくあるんですよね。箱を入れたいのにうまく収まらなくて、靴下やらタオルを詰めなきゃいけないっていう。

    いやぁ~、次回の帰国のときに新調しちゃおうかなっ。
    リポートありがとうございまーす!

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    1. papricaさん、こんにちは。
      わーい、一緒に感動してくれる人がいるの、嬉しい!
      今は真似っこも出てきているみたいだけれど、これは思いついた人本当に凄い、コロンブスの卵なみだと思ったよ。そして、きちんと作られています。
      買った時は、見た事も聞いた事もなくてレビューも殆どなくて、しかもネット購入なので細部は判らず、自分でもよく思い切ったなあと思います。

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