2023/08/30

階段が来た!


良い事は重なるもので、3年半待って、やっと来てくれた!




高い所に住んでいるので非公式な非常階段(螺旋階段は公式には非常階段として認められない)としてというのも勿論あるし、ベランダから植木鉢やグリルの灰を運んだり、ちょっと畑に野菜を取りに下りたりと、汚れ物を気にせず運べる外階段は、どうしても欲しかった。
「予算が・・・」と渋る建築家に、「これは実用のみだから、一番ちゃちなのでいいから、どうしても付けて」と。




まずは足場を組んで、パーツを運んでくるので半日。
工事してくれた工務店のネットワークで、これに関しては全くのお任せで、「金属の螺旋階段」という事しか知らされていなかったので、来て初めて「あ、こんな色なのね」と。想像よりも凄く立派なのが来た!階段屋さんは、一番ちゃちなのでは嫌だったらしい。




そして、1日で組み立てちゃった!
余り観察するのも悪い気がして見ていなかったのだけれど、手摺りはどうやって運んで来たんだろう・・・。
思っていたより幅がゆったりで、大きな家具や家電でも、かなり余裕で運べそう(家の中は階段や曲がり角が狭くて、今迄凄く大変だった)。

夫はちゃんと木粉まみれ中なので、私は職人さん達が何か必要な時に声掛けできるところに居なくちゃと、コンピューターで雑用を済ませながら、一日ダラダラ骨休み。
職人さん達のおやつにワッフルを焼いたら、おこぼれに預かった家族の方が大喜びで、妹こぐまが何度もハグしてくれた。ふふ。




正直、見た目は全く期待していなくて、「鬱陶しい物が来るけれど、必要なんだから仕方ないわ」という感覚で待っていたのだけれど、思っていたよりずっと繊細で、嬉しい驚きだった。滑り止めのギザギザ加工がキラキラした感じで、重なって見える部分は
レース編みみたいで、
見る角度によって重なり方が変わり、「うわあ、きれい!」と何度も歩いて見てしまった。

この階段には葡萄の蔓を這わせようと思っていて、まだ改築工事も始まっていない数年前にアルザスGewurztraminerの苗木は1本買ってきてあったのだ。やっと植木鉢から下ろせる~。どんな味の葡萄なのか、ドキドキワクワク。
もう1本くらい苗木を買おうかな。と探して、懐かしのアレキサンドリア(マスカット)の苗木を見つけて、注文した♪ 子どもの頃、岡山の叔母が毎年桃と一緒に送ってくれた、思い出の味。条件がよければ、高さ5m、幅2m位まで育つらしい。




ベランダの柵は、来週だって。
(因みにこのランプは、消去法で選んだスウェーデンの。ランプそのものの見た目は普通だけれど、光がきれいに広がるので気に入っている。)
奥に見えているのは旧母屋で、本当は旧母屋からもアクセスできるような階段にしたかったのだけれど、これはまあ仕方がないと諦めた。

心配性で高所恐怖症気味の兄こぐまは、低くて隙間のある手摺りと透け透けの足元を遠くから見て「ひっ」と固まっていた。





2023/08/28

子ども部屋


子ども部屋は、屋根裏の三角を半分ずつ。
建築家に「とても入らない!」と悲鳴を上げられたけれど、私も夫も自分の部屋というものを持てずに育ったし、大学の寮の部屋なんてもっと小さかった位なので、「小さな部屋でも自分のスペースがあれば、幾らでもコージーにできる」と、無理矢理詰め込んで貰った。
三角部分の頂点は吹き抜け位に天井が高いので、圧迫感はないのよ。

妹こぐまの部屋は、私が壁塗りをしたのでもう出来上がっていたのだけれど、夫がどうしても上の梁にやすりをかけたいと言う。つまり木紛が散るので、家具が入れられない。
ところが、やすりをかけるかけると言いながら、ちっともやらない。明日、週末、来週、休みになったら・・・云々、もう聞き飽きたわ。

兄こぐまは当時、愚かにも「パパが完璧に壁を塗ってあげるよ。そんなの、すぐ出来るから。」という言葉を信じて私の壁塗りを拒否し、しかも夫は壁塗りの前にこちらも梁にやすりをかけたがっているので、まだ全く何もできていない。

それで、去年の夏に私が買った衣装戸棚も組み立てられずに放置されているし、子どもの物が住居に溢れて片付かない。

幾ら何でももう限界だから、この夏休みには、と押し切って、妹こぐまの部屋は使い始める事にした。そうしたら、兄こぐまがジリジリしてきて、夫も流石にお尻に火が付いた感じ。




小さな部屋なので、二段ベッドの上だけみたいな、高いベッド。
そして、やっと衣装戸棚を組み立てた!




私の本棚をちょっと直して、ここに。段ボールに入れてあった児童書を、ようやく出して並べる事ができた。




衣装戸棚は閉めておけば木屑も入らないので、組み立て方を忘れないうちに、兄こぐまの分も組み立ててしまう事にした。




これだけ床に積んでいたのだから、そりゃ、住居はぐちゃぐちゃやわ。




流石にやすりかけを始めた。こんな高い所、子どもは見やんってば。
写真では判らないけれど、壁はまだ塗っていない状態。

ここで一気に仕上げないと、また半年でも1年でも放置しそうなので、夏休みの後半に届くように勉強机なども注文しちゃった。それ迄に何とかしなくちゃという、プレッシャーになるからね。ふふ。




よく働いたご褒美。

手前の中華鍋は、豚肉とお豆腐を生姜醤油で炒めて、葱とトマトを入れて少しとろみをつけたもの。真ん中のボウルは茄子とズッキーニとマッシュルームの揚げ浸し。奥は生野菜。好きなように混ぜて食べてねーとやったら、揚げ浸しが少し残っただけで、あとは全部平らげた。恐ろしい!




2023/08/25

照明二つ


夏休み仕事、捗っています。毎日全身疲労になる位。

こういうのって出だしが肝心なので、週末だけ休んだら、絶対に月曜日から始めると自分の中で決めていた。ご褒美で御機嫌にさせて家族を上手にのせて、私って策士。お主も悪よのう、うしししし、という感じ。

夫もやり出したら楽しくなってきて、体を動かしていれば痛みの事も忘れて、好循環。連日びっくりする位よく働いて、1日働いたら2-3週間は寝ていたのが嘘みたい。

さて、1年近く前に買ったランプ、箱のまま積んであったのを、やっと取り付けて貰った。裸電球、バイバーイ♪




バスルームにはデンマークの。逆光で暗く写っている下の部分は金色の金属。お風呂に浸かって、ぽかーんと上を見上げた時に、眩しくないのがいいなと思って、これだ!と決めた。
子どもの頃「オーロラ」と呼んでいたセロファンみたいな色合い。




実際につけてみて
、見上げてびっくり!
この光の輪は、実際にはもっとネオンピンクみたいな色です。
「カメレオン」という名の通り、角度によって色や現れる光の形が変わって、不思議で凄く楽しい。




寝室にはフィンランドの木製ランプ。
ベッドに寝転んで、ぼーっと見上げる幸せ。家で逝けるのなら、これを最後に見る事になるのかな。それって悪くない最期だぞ。うふふふふ。


お風呂場も寝室も、天井の木目を覚えてしまう位よく上を見るものなので、家の中で一番奮発した。とは言え、物価が上昇し始めた時に「まずい!」と思って、セールですかさず買ったので、何とか。今の定価を見て「ひえーっ・・・」と慄いている。取り付ける時には手が震えたよ。

夫はリビングのランプ以来、照明の素晴らしさに目覚め、「ランプだけはいいのを付けたい」と言うようになった。変われば変わるもんだ。
こぐま達も「こんなの、見た事ない!」と大はしゃぎ。




作っている様子を見て、「うわあ!」と惚れ込んだ。





2023/08/23

夏休み仕事、スタート


今年の夏休みは、家の中をやると決めていた。

まだ部屋の壁も半分塗りかけだし、引っ越し荷物の段ボールも山積みだし。
仕事をしていると1週間が恐ろしいスピードで過ぎていき、この勢いで年月が飛んで行ったら、60歳とか70歳になって段ボールと格闘したり壁塗りしたりする事になって、それはきついよ。
子ども部屋も何とかしてやらなければ、うろうろしていたら、あっと言う間に家を出る歳になっちゃうやん!

週末は私も疲れていて、ついダラダラしちゃう。
本当は私が仕事している間に夫に進めて欲しいのだけれど、矢張り一人でやるのは腰が重くなるのは仕方がないし、夫の性格では、「まず、ちょっと、これだけ」と他の事から始めてしまって、それが長引いて、肝心の事になかなか順番が回らない。
暑くなった午後にようやく始めて無駄に疲れ、終わらなくて晩暗くなるまでやって、晩御飯が遅くなり、寝るのが遅くなって朝寝坊して、翌日も午後から・・・というダメダメなパターンにいつも陥る。

なので、「週日は毎日午前中に頑張るよ!」と最初から宣言し、私も他に片付けたいデスクワークなどは後回しにして、初日から兎に角やり始めた。他の事からやりたがっていた夫も、こぐま達も、最初はブーブー言っていたけれど、つられて片付け始めた。
一旦やり始めてしまえば、効果が見えて楽しいし、次々続けてやっちゃうのよね。




私はまず窓拭きから。
嵌め殺しの窓の部分のブラインドは、こうして腕を突き出して拭いていく。腕の付け根近くまで突っ込んでやると、結構届く。汗をかいてくると腕が通らなくなる位、ギリギリぴったりの隙間なのだ。

工事現場みたいにラジオをガンガンかけて。真夏日が戻っているので、製氷機にもスイッチを入れて、時々氷水を配り歩きながら。




ビフォーアフター。

私も久しぶりに体を使って、いい感じの全身疲労。
窓は日が差してきたら止めざるを得ないので、度を越さずに済んだ。




サンルームは外にシャッターがついていないので、IKEAでこういうブラインドを買ってきた。空気の層が遮熱してくれる仕組み。
夫が取り付けて、下げた途端に「お!」という位涼しくなった。

妹こぐまが自分の部屋をやって貰える嬉しさでハイになって喋くりまくっているのを聞いて、私も嬉しくなってしまった。

ガンバロウ!

と、滑り出しは好調だったのだけれど、二日目の朝は誰も起きてこなかった・・・。負けるもんか。




2023/08/21

アフター・コロナの問題



1か月位前に買ってきた水草、余り齧られず、株分けしたり差し芽したりして大分増えました。3年間試し続けて、やっと!

* * * * * 

ドイツでは、ウィズコロナからアフターコロナに移行してきた感じ。
但し、ここで言うアフターコロナというのは「コロナ流行が終わった」という意味ではなく、「コロナ感染後」という意味。今はもう、コロナ感染(テストが陽性にならない水面下コロナ感染を含め)を複数回済ませた人が大多数になっているのだけれど、だからと言って手放しには喜べない、新たな問題を感じる、そういう意味でのアフターコロナ。

コロナ感染後、後遺症としてずーっと調子のすぐれない人も居るけれど、それより断然多いのは、とっくに治って自分では「済」のスタンプを押したつもりだったのに、ほんの少しストレスが加わると、ガクッと崩れるパターン。
どういう事かと言うと、日常生活には支障がない程度に回復していても、実は100%完全に回復していた訳ではなく、何か負荷が加わると問題が表面化する感じ。

ストレスというのは、仕事が忙しいとかだけでなく、例えば軽い風邪なども、体にとってはストレス。
例えば、普通の健康な成人なら「あれ、もしかして風邪気味かな?」と気付くか気付かないか位のうちに回復するという事はよくあるのだけれど、アフターコロナでは、その度にしっかり症状が出て、寝込んだり。
コロナ感染後の帯状疱疹が増えているのは、もう大分前から騒がれている。
他にも、アレルギーが突然酷くなったり、妙な発疹が出たり。自己免疫疾患が暴走したり。
(精神病の悪化も非常に多いけれど、ウィルスが脳細胞などに直接作用するのか、感染という体験による二次的なものか区別できないので、ここには入れない事にしておく。)

夏風邪なんて、普段なら医者にかかるまでもない人が多いのに、この夏は「今、冬ですか?」という位受診者が多い。普通なら12-24時間位で峠を越すような嘔吐下痢も、健康な成人が2-3日間苦しんだり。普通のウィルス性の「風邪」で済まず、長引いているうちにバクテリアまで抱え込んで、本格的な炎症を起こしたり。
私は抗生物質は本当に必要最低限で、滅多に処方しないのだけれど、この夏はいつになく多く出さざるを得なかった。それ位、こじらせて深刻な状態になる人が例年より多い。

飽くまでも私個人の観察だけれど、「そういう事もあり得る」と知っていると、不安が減ったり、逆に手遅れにならずに医者にかかったり、色々と判断できるかなと思って、ここに書いておきます。

* * * * * 

因みに、少し前までは、その時はまだ陰性でも「この人はコロナっぽいな」という見当がつく人が結構多かったのだけれど(恐らく、今の日本はここ)、最近はそれに該当する人が激減した。それだけコロナが弱毒化し、集団免疫もついてきたのかなと思っている。
未だにぽつりぽつりと陽性はいるけれど、危機は去ったという意味でも、アフターコロナ。

でも、ここまで長かった。本当に長かった。
バタバタ死者が出続けていた頃の恐怖。トリアージのあった国々の慟哭。未知のウィルスで情報がない中、手探りで進むしかなかった。
ここに辿り着く迄の時間稼ぎが色々な規制やワクチンだった訳だけれど、それでも間に合わなくて失われた命の多さと、私の知る一つ一つの命を、思うだけで涙が零れます。

お盆前頃から、当時の私の記事を読み返しては、改めて色々と噛みしめています。今となっては、いつ、どういう状況だったのか、記憶が混ざってしまっているので、日付と共に記録しておいて、よかった。











2023/08/17

そろそろ夏休み


近隣の医院が夏休みを取り始め、代診でかなりバタバタしていました。
特に月曜日は、週末に具合が悪くなった人達が一気に押し寄せるので、先週の月曜日は午前と晩の診療がほぼ繋がってしまい、やっとキリがついてお昼休みの用意をして、ふっと時計を見たら夕方4時だった。5時から晩の診療なのに!と、流石にげんなり。

無我夢中で限界を超えて働いてしまうと、働いている時はアドレナリンで何とかなるのだけれど、その後で・・・
ドライアイでしょぼしょぼになる。足の指が攣る。食べると胃腸が痙攣を起こす。暑いと鼻血が出る事も。
そういうサインが出たら、15分でも30分でも、横になって休憩する事にしている。眠らなくても、横になって目を閉じて、頭のスイッチをオフにするだけで、かなり復活するの。

今週は、もう住民自体が少なくなっているみたいで、大分静かになってきた。皆が休暇旅行に出掛けてしまうと、村全体が静かになって、夜も灯りが減って暗くなるのだ。

うちの医院ももうすぐ夏休みなので、休暇に入る前に、オピオイド系の薬を飲んでいる患者さん達に電話して、薬の残りが足りるかどうか確認しているところ(オピオイド系は特別な処方箋で、代診で処方して貰うのは結構ハードルが高いので)。
休暇前の駆け込み鍼灸もかなり多くなっていて、今日は夜の9時過ぎ迄。




結婚記念日は晩も仕事だったので、お昼休みに家族でシリア料理を食べに行きました。私は大体、普通のレストランのお昼の時間に間に合わないのだけれど、ここはお昼から晩まで通してやっているので、助かる~。



大皿で来たのを取り分ける。



中東のお菓子は和菓子に通ずる気がする。




先日の夕立ち。

雨の日の奥行き感って大好きなのだけれど、こんな粗い動画で伝わるかどうか。





2023/08/15

熱気球の大会


先週、患者さんに「今朝、熱気球見た?」と訊かれた。見てない、と答えたら、とんでもないという感じで「なんでよ?!朝7時前だよ」・・・いや、平日のそんな時間に外で空見ておりませんて。

「今日はうちの村のスタートだったのに!今週は大会で、これから三日間、日の出と日の入りの前後1時間だよ。見に行きなさいね」と言われたので、行く気になり、土曜日の朝、仕事でもないのに目覚ましをかけて早起き。

天候や風向きによって、スタート地点が決まるのは本当に直前で、ネットを見て、出たらそれっと出発する。しかも、正確に「ここ」と出してくれる訳ではなくて村の名前だけなので、そっち方面に向かって車を走らせてみるだけ。同じ様にうろうろしている車もいっぱい。




谷の奥の方から、ぽこぽこ気球が生まれている。あそこに行きたかったけれど、ちょっと出遅れたな。出発地点が谷と判っていたら行ったけれど、山の上かもと思ったので、そうすると自分の村じゃないと土地勘なくて無理だし。

でもここは課題のチェックポイントの一つで、見どころ。ここにゴールが作ってあって、そこに如何に正確にマーカー(布付きの小さな袋)を投げ落とせるかで、点数を競う。




左下の気球、余りにも山に近付いていて、電線や木に引っ掛からないかひやひやした。




なるべく高度を下げて(地面に触れたらダメ)ゴールに近付き、マーカーを投げる。

気球は上下にしか操作できず、左右前後には風(気流)を使うしかないのに、まるでエンジンでも付いているみたいに、すーっとゴールに近付いて進んで、凄い!

他にも、決められた範囲で、なるべく大きな三角や円を描いて飛行するとか、全部で六つの課題があって、それで点数を競うのだそう。
今回はドイツ、オーストリア、スイス、リトアニア、イタリア、イギリス、アメリカから29チームが参加で、過去の世界チャンピオン(あるのね・・・知らなかった)も何名か。




右上の気球、うちの工事の後の清掃をしてくれた会社のだー。
車を路肩に停めて見ている人もいっぱい。イタリア語の歓声も聞こえてきた。




後ろ姿。右奥に見えているのが、Horbの町。いってらっしゃーい♪





マーカーを投げているところ、動画も撮ったよ。音量を上げると歓声やガスバーナーの音が聞こえます。




2023/08/12

みんな元気です


麦畑。




よその犬たちと出会って、犬まみれの幸せにぼうっとなっている妹こぐま。




山羊も夏の昼間は外で過ごして御機嫌。


立ち上がるのは禁止なのだけれど、ご主人様が見ていない隙に、こっそり。この子、これでもきょうだいの中で一番小柄なんだそう。





2023/08/10

アルザス社員旅行


天気予報は雨だったけれど、何とかなるさー、と出発。
社員旅行では外せないので、私の知っているお気に入りのところを中心に回った。







くまちゃんが動いてシャボン玉を吹く。

うちから里帰りに連れて行った子と、新たに加わった子。


このパセリに噴いた。



追記:拡大♪



中世っぽい(って知らんけど)歌を奏でていて、この一角が凄くいい雰囲気になっていた。







給油のために寄った村、歩いてみたら「あれ、ここ、来た事あるわ!あそこを右に曲がってその後左に曲がっ
たらケーキ屋さんだった筈」と思ったら、本当にその通りで、自分でもびっくりした。いつか夫に「君は一度通った道を凄くよく覚えている」と言われた事があって、私は全く自覚していなかったので「へえー、そう?」という感じだったのだけれど、今回ばかりは「そうかも!」と思った。
そう言えば、2度目のアルザスの時はカーナビが壊れて、でも私の1度目の記憶と地図で、何とかなったんだよな。


行きも帰りも運転が難しいくらいの大雨だったし、泊まった朝もザーザー降りだったのだけれど、観光する時にはご覧の通りでした♪

Mittelbergheimに寄ったら、村中が晩の村祭りの準備中だった。めっちゃ楽しそうで、知っていたらそれに合わせて日程を組んだのに、残念~。

初めてワイン街道に行った時は、あちこち観光客でいっぱいだったのが、今はゆったり歩けて丁度いい位だった。
でも、閉まってしまったお店とか、空き部屋っぽいお花のない窓とか、まだちょっと淋しい感じもあって、大好きな村々なので早くまた元気になって欲しいな。




2023/08/07

高い王の城 @ Orschwiller




標高757mの丘の上に建てられた、巨大な城。
ドイツ名はHohkoenigsburg(高い王の城)という。そこに更にシャトーを付けたら、あかんが。




現存しているのは三代目の城で、1900-1908年にプロイセンのヴィルヘルム二世によって廃墟から再建されたもの。

と読んで、なあんだ、オリジナルじゃないのか・・・と思ったのだけれど、ところがどっこい、入ってみたらこれが凄かった。






圧倒される量の砂岩。



ヴィルヘルム二世は、ドイツ帝国の栄光の記念として、中世の城を再建して示したかったのだとか。で、彼の命を受けた中世マニアの建築家が、城跡を考古学的に研究し、他の中世の城々を見学し、今の形に再建したらしい。

因みにヴィルヘルム二世というのは、ホーエンツォレルン家の主で、ホーエンツォレルン家というのはうちから結構近くて、地元民からすると「へえー、あそこんちの先々・・代が、アルザスでそんな事やってたの!」という感じ。



内部も立派で、住居部分は凄く暖炉が多かった。贅沢やね。




よくまあ、新しい時代にこれだけやったものだと、びっくり。しかも、たったの8年で。










ゆるキャラがいた。




お城の全貌の模型(2012年撮影)。
実はここ、赤ちゃん連れで一度来た事があるのだけれど、真夏日にベビーカーを押しながら駐車場から山頂のお城まで歩いてグロッキーなうえ、余りにも人が多くて、入館を諦めて外側だけ眺めて帰ったのだ。

今回、やっと入れて、いやー、予想を遥かに超えて面白かった。




(↑Amazonリンク)
1900年頃って、どういう時代だったかな・・・
と、家に帰って読み直してしまった。