2026/10/23

Schlado


水曜日は往診当番。ドイツで水曜日というのはお昼迄のところが多いので、往診当番も夕方ではなく13時から始まる。

午前の診療が終わって、事務仕事は置いておいてすぐに台所に駆け上がり、晩御飯の仕度。肉と野菜の煮込みを作り、炊飯器に御飯をしかけておく。
義母が遊びに来ていて、普段なら私は寄り付かないのだけれど、「ぼく達は気にしないから」だとー。夫が義母と談笑している横でバタバタ作り、ちょっとムッとしてしまう、心の狭い私。

しかも兄こぐまの友達が前の晩に泊まったまま、学校をサボって一人で兄こぐまの部屋に居るのを発見(兄こぐまは学校に行った)。いや、それはあかんやろ! 

料理をやり遂げたと思ったら、兄こぐまから「30分以上待たないとバスがないから、迎えに来て」って、その往復で私が20分位失うんですけど・・・と思いつつ、雨もびしょびしょ降っていたし、迎えに行ってやる、甘々。
なのにお礼どころか、友達の件で「必ず事前にパパか私に訊いて」と言ったら逆切れされ。でもまあ、それに関しては義母も「それはあかん」と夫の肩を持ってくれたそうで(というか、常にこぐま達より夫ファーストな義母・・・爆)。

晩には地区の家庭医の勉強会もあって、行ったら途中でやっぱり出動の電話が入り、夜中まで。

晩に残った御飯は、おにぎりにしておいた。

翌木曜日、「あれに海苔を巻いておいてやろう」と思って台所に行ったら・・・もうなかったわ!(爆)

ドイツの木曜日は、晩もやっているところが多い。
うちの医院も晩の診療があって、その後時間外の鍼灸もして、20時半過ぎ。更にその後、事務仕事も。

晩の診療時間に寄ってくれた、元仕事仲間に、
木曜日の事、私達シュヴァーベン人が何て言うか知ってる?「Schlado」だよ。
と、教えて貰った。ええー、聞いた事ない!
なんと、「Scheixx langer Donnerstag(ク〇長い木曜日)」だってー。わはは。




差し入れに頂いたクロワッサン♪
さっと濡らしてオーブントースターで焼く(150℃で4-5分)と、焼きたての香りと食感が蘇り、サクサク・ふんわり・しっとりで、すんごくおいしい。




金曜日。さあこれで、明日から秋休み!

あちこちでサイトが一時閉鎖されていて、強制的にデジタルデトックス。傍観者としては、急に時間にゆとりができて、悪くない。
コロナ禍でも思ったのは、「禍を転じて福と為す」とはとても言えなくても、どんな酷い禍の中にも、ミニ福が隠れている事は、あるかも。



2026/10/21

今年も「冬が来る前に」



今年も村祭りの屠殺プレート。
私は血やレバーのソーセージは苦手なのだけれど、うちの村祭りのだけは、好き。
他にもおいしい物が沢山あるので、二日間とも行ってあれこれ食べるのを、毎年楽しみにしている。

現代っ子のこぐま達に、「屠殺というのは、秋の風物詩なんだよ」と教えたら、夫まで一緒に驚いていた・・・。
冷蔵庫がなかった時代の冬の貯蔵食作りでもあるし、夏の間に肥えた家畜を、餌が減る冬越えの前に屠殺するという季節のリズムでもあり。
(って、常識やないんか?! 夫曰く「ぼくが生まれた時には、もう冷蔵庫あったもん」・・・私もそうやけど!)




村の誰かが焼いたケーキ。キリッと酸っぱいリンゴの層が挟んであって、スポンジの上にはメレンゲ生地まで載っている、お手間入り。

* * * * *

この週末は、村祭りのお陰で料理しなくてもいいのが判っていたので、重い重い腰を上げて、最後の窓拭き。

夏休み中に全部終わらせる事ができなくて、2、3日分だけ残っていたのだけれど、夏休みの疲れがなかなか取れなくて、ずっと放置してあったの。
でも、もういい加減やらないと、冬になってしまう!
(日本の多くの地方ではピンとこないかも知れないけれど、こちらでは冬は寒過ぎて凍ってしまうので窓は拭けない。日も短く薄暗くなるので、そもそも大掃除も年末ではなくイースター。)

本当なら三日に分けてやりたい量だったのだけれど、二週末やるのは嫌だったので、ちょっと無理して土日で一気に終わらせた。



新しい網戸も張って、秋の花を植えて、疲れ果てたけれど気分爽快。



2026/10/18

オーブン料理始めました


暑い夏が過ぎて、オーブン料理が嬉しい季節になりました。



テラコッタの器に塊肉と野菜を入れて焼き、配膳前にスライス。

兄こぐまの歯の大きな矯正金具が外れたお祝い。戻ってしまわないよう、小さな金具とマウスピースはまだあるけれど、やっと一段落。始めてから3年半もかかった!




野菜のオーブン焼き。
最初にじゃが芋だけで焼き始め、あらかた火が通ったところで他の野菜やソーセージを加えて焼く。

こぐま達の新学年が始まり、高1と中2になりました。
(保護者会を忘れて、すっぽかしてしまった私・・・)
特に兄こぐまは段々と気難しい年頃になってきて、接触は食事のみに近く、殆ど喋ってくれない(泣)。
余りにも態度が悪いと、「もう、自分で作って食べなさい!」と言いたくなる時もあるけれど、それをやったら、本当に繋がりが切れてしまう。あと、兄こぐまは本当に大変な子ども時代を過ごしてきたので、溜め込んできたものを今やっと、安心して出せるようになったんだなと思うし、そもそも思春期の傍若無人ぶりは私も身に覚えがあって、責められる立場ではない(限度を超えた場合は、勿論それは言うけど)。
なので、どんなにしんどくても、御飯だけは作るようにしている。
今は妹こぐまの「おいしい!」が拠り所。妹こぐまがトゲトゲになる頃には、兄こぐまが戻ってきていて寄り添ってくれるといいな。



2026/10/14

撮ってみた、切り傷の処置


旧ブログの「どくとるくま式、家庭での切り傷の手当て法」は、皆さん検索で辿り着かれるのか、未だにアクセスの多い記事。

先日指を切ったので、ふと思いついて、実際に動画を撮ってみました。
片手で止血しながら、もう片手で三脚を立ててスマホをセットし・・・わはは。



病院に行くまでもないという切り傷の処置方法です。本物の傷で撮影していますので、0:48-0:50あたりは特に閲覧注意!
使っている粘着テープの説明は、最後にあります。テープは何でも構いませんが、防水でない、通気性のよいものにして下さい。

因みに、子どもにはこの方法は向かない事が多いです。
肌がつるつるで粘着テープのくっつきが弱いのと、「濡らさない」「なるべく動かさない」というのを守れない事が多いので。

また、このやり方は、清潔な切り傷だけにして下さい。
特に噛み傷は、どんなに小さくても菌が入っていますので、このやり方で手当てせず、病院に行って下さい。



2026/10/10

疲労困憊


精神的な問題。
病人を支えている家族の悩み。
どこの専門医に行っても「異常なし」の苦しみ。
リビング・ウィルの作成。
複雑な病歴のある新規患者。

そういう相談は簡単に終わらせる訳にはいかず、診療時間後に延長して話したり、更に患者さんが帰った後も自分で色々と調べたり。
なので、それが連日になると、流石に大変。

夜中までかかって仕事を片付け、もう濡れた髪を乾かす力もなく、ベッドに倒れ込んで、多分秒単位で寝付いた。

それでも昼休みには大急ぎで、妹こぐまの晩御飯としてクリームシチューを作っておいたの、倒れ込む前に「妹こぐま、お鍋ごと持ち去って、空っぽにしていたよ」と聞いて、嬉しい充実感。

* * * * *

さて、何故、時間外延長してやるかと言うと・・・

公的保険医療では、そういう長い相談に対して特別に支払われる報酬というものが、ないに等しい。建前上は一応あるのだけれど、患者数に対する上限が厳しくて、大半は請求できないし、たとえ請求できたとしても、たったの16.31ユーロ。20分以上かけての心療内科相談でも、24.60ユーロ。
そこから税金や経費を引いて、手取りは3分の1位と言われているので、残るのは雀の涙。

プライベート保険であっても、存在するのは10分、心理カウンセリングみたいなものでも20分で20.11ユーロまで。
それ以上の長さは、ファクターを上げて調整するのだけれど、それも上限があるので大した事はない。どれ位大した事がないかと言うと、ファクターを最大限まで(!)上げても、30.60ユーロとか、条件が揃えばごくたまーに61.20ユーロとか。しつこいようだけれど、手取りじゃないよ。

複雑な患者さんだと、1時間位かかる事もままあって、その金額。
スタッフがいる時間帯というのは、スタッフの時給が必要になるので、それでは赤字になってしまう。

それでも時間を取って丁寧に説明してくれる専門医もいるけれど、無理でもそりゃまあ仕方ないよね、と思わざるを得ない。医院を潰さないためには、そっちが普通だし、その時間を使ってより多くの患者さんを診てくれる方が、こちらとしても有難い。

それで、時間を取って向き合うのは、家庭医の仕事になる訳。でも、家庭医だって、医院を潰す訳にはいかない。
なので私は、時間がかかりそうな相談は、最初から診療時間後にかかるように予約を入れる。私一人なら、赤字にはならないもの。儲けがないだけなら、まあボランティアだと思えばいい。

但し、それは私の時間とエネルギーを奪う事。
医療の底辺は、そういう医者の善意に支えられている部分があって、それを当然の前提にされたり、先日のメルツ首相のように更に貶めてきたりされると、かなり堪える。

* * * * *

最近私に元気をくれたもの:



少し前の虹と「アテネの朝」。




妹こぐまが焼いてくれたクッキー。




四半期締め日の御飯。揚げたてのカツ。
(デザートやサラダを付けず、ランチ二人分で40ユーロ強。今のこちらの物価はそれ位です。)