保険医組合の2024年第一四半期の報酬計算書が、やっと出た。
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普通の報酬は引き続き頭打ちカットがあるけれど、当番医バイト分は全額支払われる事になっている(じゃなきゃ誰もやらない)。
当番医バイトはかなり頑張って入れたので、バイト代は結構いい筈♪と、ワクワク開けてみたら・・・あれー?何か少ない・・・思っていたのの3分の2位か。
実は今迄、計算書の内訳など、全くちゃんと見ていなかった。でも、最近は当番医バイトを目一杯入れているので、何故少ないのか気になって、プリントアウトして細部までしっかり見てみたら、とんでもない事を発見した。
当番医バイトには時給があって、そこに出動があったり外来で患者さんを診たりすると、その分は点数請求になる。
それって加算だと思うのが普通じゃない?
違ったのよ、それが。
実は時給というのは最低保証額で、
①働いた点数が時給を超えたら、時給はゼロ。
②超えなかったら、時給分から働いた点数分に流れるだけで、合計金額は時給のまま。
という計算方法だった。なんじゃ、そりゃー!
例えば、時給が10だとする。
①点数で12働いたら、時給はゼロになって、貰うのは12。
②点数で4働いたら、時給は6になり、貰うのは10。7働いたら、時給は3になり、貰うのはやっぱり10。
10+4で14とか、10+7で17とか、貰えるんだと思っていたよ!
うちの地域の外来当番は①のパターンだけれど、往診当番は出動が少ないので②のパターン。
こんなのなら、点数請求してもしなくても、一緒やん。働いた分、カルテを作り、往診距離を計算し、開始・終了時間も記録し、漏れないように点数を書き入れて・・・と、事務仕事が結構手間だったのに、何の意味もなかったって事?!
かと言って、記録は医者の義務なので、放置する訳にもいかない。
もうね、がーっかり。
しかも実は、この当番医手当てって、保険医組合が全部出している訳ではなくて、私達医者が「当番医運営費用」として支払わされているのよ。だから普通に割り当てられる分の当番医の時給は、元々私のお財布から出たお金でもあり、自分の右手から左手に・・・という感じで、もう本当に何をやっているんだか。
(他の人の分まで引き受けて初めてちゃんとプラスになるという事ね。)
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しかもね、「あんた働いたけれど、支払いませーん」の報酬減額分、この四半期の私のは、なんと12.7%にもなった!
働かされた後で、いきなり一割以上月給カットされているのと同じ事で、もう本当に酷過ぎる。
やる気なくすなー、もう。
と言っても、ゲルピン現状打破のためにはやるしかなくて、先日曜日も当番医でした。
きれいなお花に慰めて貰おう。