うちの森を風力発電建設予定地から外して欲しいという提案は、町議会で9対12で却下されました。「一つの村だけ特別扱いする訳にはいかない」「抗議運動があったから外すというのは不平等」という、訳わからん理屈。
ライブストリームで議決を見たところ、座っている席できれいに二分していたので、これは与党で意見を固めていたに違いなく、政治的なものだったという事だろう。
傍聴席に溢れていた村人たちの怒りは更なる抗議運動につながるだろうし、実際に風車を建てる迄にはまだ色々と問題が山積みの筈なので、ポシャる事を祈るしかない。
折角皆様にもご協力頂いたのに実を結ばず、暗澹たる思い。
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健康保険の家庭医報酬減額について、金曜日の晩にコーヒーをがぶ飲みしながら説明会に参加し、詳細がやっと解ってきた。
前年の同四半期(忙しい月、暇な月などあるので)の患者数から計算し、「あなたの稼ぎはこれが限界」と決めて頭打ちし、それ以上働いた分は殆ど支払わないよ、というやり方。
いやね、健康保険のお金に上限があるのは勿論解る。でも、開業医の中で家庭医と言うのは最低レベルの稼ぎで、しかも今は家庭医不足で、うちの州だけでも千人近く家庭医が不足しているのを喘ぎながら支えている訳で、そこを削るか?!
「それでも全体的に家庭医の平均収入は上がっています」と、コロナ前の数字を出されても、その期間の物価上昇率とか、スタッフの給料タリフ上昇率とか見ると、全くもって追いついていない。
そして、出来上がっている医院ならまだしも、これからまだ構築していきたい新しい医院には致命的。本当に開業したての医院は最初の一年間は考慮されるけれど、特別扱いは特例でも最大3年で打ち切り。
なので半年位前に、収入改善の方法を当番医バイトにシフトしたのは、取り敢えず大正解だった。とは言え、こんなやり方は一時凌ぎにしかならないので、次の対策を考えなければならない。
説明会の前からかなり鬱々としていたけれど、説明会の後は本格的にやられて、寝転んで悶々としては飛び起きて、「一体どうしたらええのー?!」と頭を抱えたり。
でも、疲れ切っていたからすぐ寝入ったし、その後も本気で落ち込んでいる暇もなく。
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もっと酷い時代を経験済みなので、暗黒とは言わない。けれど、暫く暗い時代が続きそう。
めちゃくちゃ上手いな。特に最後。
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でもね。不在票が入っていたので、夫に町の郵便局に行って貰ったら、
「郵便局の人は、ぼくを見るなり『医院の荷物ね』と出して来てくれるし、知らない人から声を掛けられて、君の事を称賛して『皆が有難味を解っていない』って憤慨していたよ」
とウキウキ帰って来て、ちょっと気持ちが上向きになったわ。
何とか踏ん張って、ガンバロウ。
コメントのお返事、もう少しお待ち下さいませ。