2024/04/29

暗い時代の始まり



うちの森を風力発電建設予定地から外して欲しいという提案は、町議会で9対12で却下されました。「一つの村だけ特別扱いする訳にはいかない」「抗議運動があったから外すというのは不平等」という、訳わからん理屈。

ライブストリームで議決を見たところ、座っている席できれいに二分していたので、これは与党で意見を固めていたに違いなく、政治的なものだったという事だろう。

傍聴席に溢れていた村人たちの怒りは更なる抗議運動につながるだろうし、実際に風車を建てる迄にはまだ色々と問題が山積みの筈なので、ポシャる事を祈るしかない。
折角皆様にもご協力頂いたのに実を結ばず、暗澹たる思い。

* * * * *

健康保険の家庭医報酬減額について、金曜日の晩にコーヒーをがぶ飲みしながら説明会に参加し、詳細がやっと解ってきた。

前年の同四半期(忙しい月、暇な月などあるので)の患者数から計算し、「あなたの稼ぎはこれが限界」と決めて頭打ちし、それ以上働いた分は殆ど支払わないよ、というやり方。
いやね、健康保険のお金に上限があるのは勿論解る。でも、開業医の中で家庭医と言うのは最低レベルの稼ぎで、しかも今は家庭医不足で、うちの州だけでも千人近く家庭医が不足しているのを喘ぎながら支えている訳で、そこを削るか?!
「それでも全体的に家庭医の平均収入は上がっています」と、コロナ前の数字を出されても、その期間の物価上昇率とか、スタッフの給料タリフ上昇率とか見ると、全くもって追いついていない。

そして、出来上がっている医院ならまだしも、これからまだ構築していきたい新しい医院には致命的。本当に開業したての医院は最初の一年間は考慮されるけれど、特別扱いは特例でも最大3年で打ち切り。
なので半年位前に、収入改善の方法を当番医バイトにシフトしたのは、取り敢えず大正解だった。とは言え、こんなやり方は一時凌ぎにしかならないので、次の対策を考えなければならない。

説明会の前からかなり鬱々としていたけれど、説明会の後は本格的にやられて、寝転んで悶々としては飛び起きて、「一体どうしたらええのー?!」と頭を抱えたり。
でも、疲れ切っていたからすぐ寝入ったし、その後も本気で落ち込んでいる暇もなく。

* * * * *

もっと酷い時代を経験済みなので、暗黒とは言わない。けれど、暫く暗い時代が続きそう。





めちゃくちゃ上手いな。特に最後。

* * * * *

でもね。不在票が入っていたので、夫に町の郵便局に行って貰ったら、
「郵便局の人は、ぼくを見るなり『医院の荷物ね』と出して来てくれるし、知らない人から声を掛けられて、君の事を称賛して『皆が有難味を解っていない』って憤慨していたよ」
とウキウキ帰って来て、ちょっと気持ちが上向きになったわ。

何とか踏ん張って、ガンバロウ。
コメントのお返事、もう少しお待ち下さいませ。





2024/04/24

アパートメント、途中経過



夏に姪が初めて遊びに来るので、この機会にと、少しずつアパートメントの部屋作りをしている。完成したら、日本人用の週貸し単身アパートとしても使いたい。




ビフォー。冬まで私の物置部屋になっていた。
自宅には私の部屋というものは作ってないので、ここに物を持ち込んで広げては、きちんと整理し直すの。やりかけのまま時間切れになって中断しても、また続きができるまで誰も触らないし蹴とばして壊される事もない、安全できれいな場所。

・・・とは言え、ちょっと広げ過ぎやったね。




アフター。夫に棚や額を吊って貰った。アルザスで買ってきたポスター、やっとの事で飾れたー。
このベッドは下からもう一人分のベッドが引き出せるの。
自宅がまだできていなかった頃、週末ここに家族4人でギュギュッとお泊りするのが、ちょっとした旅行気分で、皆大好きだった。




机の前の焦げ茶色のはコルクボード。窓を開けると泉の音がいい感じ。
家具の殆どはお古の寄せ集めだけれど、一つ一つが私達には思い出のある物なので、ここに使えて嬉しい。まあ、余裕が出来たら少しずつ買い替えていくかな。




このランプシェードは私が昔、Serviettentechnikで作ったもの。




洗面所にも棚を二つ付けて貰った。もう少し何か飾りたいな。




鏡も♪

取り敢えずあとは、シャワーの仕切りと、ミニキッチンを完成させなくちゃ。
普段私があれこれ使っていて私物も置いてあるので、まだ他人様に貸せる状態ではないけれど、かなり整ってきて、わくわく嬉しい。





2024/04/22

仕切り直しの週末


本当は、私一人で遠方の友人宅に一泊で遊びに行こう!と死守してあった週末だったのだけれど、そして気晴らしを切に切に要していたのだけれど、仕事の後で出掛ける用事が続いた週で疲れが溜まっていて、体が心配だったので今回は見送る事にした。くーっ。




遅ればせながらの誕生祝い。
素敵な物に囲まれて暮らしている年上の人にあげられるようなプレゼントが思いつかず、以前シフォンケーキを一切れお裾分けしたら「こんなの食べた事ない!人生一のケーキ!」と大絶賛してくれたのを思い出して、これにした。本当は誕生日当日に届けたかったのだけれど、睡眠時間を削らない限りは無理だったので、諦めて週末に。

森の散歩の後、妹こぐまと一緒にハッピーバースデーを歌って、ティータイム。
「信じられないケーキ」「繊細な甘さ」「パッと見パサパサそうなのに、凄くしっとりしているのよね」「おいしいだけじゃなくて、この感触が楽しい!」と喜んで貰えて、よかった♪
一人暮らしで持て余すようなら残りは持って帰ろうと思っていたのだけれど、「朝ごはんにも食べるの、楽しみ!」「明日、息子の家にも持って行って一緒に食べるわ」「絶対にあっと言う間になくなっちゃう」と言うので、丸ごと置いてきた。ふふ。




ワタシにも何か貰える筈。




少し前に、夫に壁棚を取り付けて貰った。ソファーベッドに座って頭がぶつからない高さにしたのだけれど、実際に座ってみると、うーん、やっぱりもっと低い、手の届く位置の方がよかったかも。スマホとかカップとか、ちょっと置けるといいよね。
壁自体に歪みがあるのを、水平計も使ってあちこち計測しながら、時間を掛けて完璧に取り付けてくれたのに、「ちゃんと考えなかったの?」みたいな嫌味の一つも言わず、「ああ、そりゃそうだ!低い方がいいね!」と、全く嫌な顔をせずにやり直してくれるのは、夫の素晴らしいところ。
(但し腰は重く、何箇月何年と放置されるものが多いので、その辺を上手くのせるのが私の仕事。)




寒さが戻ってきて外に出せず、お天気が悪いので室内では陽光不足で、半分くらい力尽きてしまった。蒔き直しやー。




珍しく、降ったまま融けずに積もっていた雹やあられ。




寒いねーと言っていたら・・・




翌日は雪になった。
満開のりんごの木が可哀想。




仕方がないので、一人で気晴らし。ビールはノンアルコールだけれど、頂き物のおいしいサラミと柿の種があるもんねー。




さあ、気を取り直して、来週も頑張ろう。
白菜、人参、豆腐、豚挽き肉、平茸、葱の炒め煮。御飯は海苔を挟んで醤油を垂らし、上には梅干し。




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この通りやれば、失敗なし。

分厚い型で、焼き色が均一で美しく、きれいに抜ける。





2024/04/20

そして、またやった・・・


はー・・・またやっちまった。

健康保険が支払わない薬に、うっかり健康保険の処方箋を出してしまうと、患者さんじゃなくて医者に請求がくる(正確には、報酬からの天引き)。
処方した者の責任という事で、それはまあ解るとしても、請求がくるのが何と約2年後!つまり、間違いに気付かずに2年間処方し続けたとすると、請求が来て「うわー、しまった!」となってから、延々と2年間分の請求が続くという訳。

今回は幸い、請求が届く前に自分で気付いたけれど、既に1年以上出してしまっていて、総額数百ユーロか。イタタタタタ・・・。
今更どうしようもない事なのだけれど、気付いた時は流石に頭を抱え込んでしまった。

実はその薬、保険が支払わないと知って、患者さんに「今迄のを自費で続けるか、保険で支払われる他の薬に替えるか、どちらがいい?」と訊いて、患者さんの希望で他の薬に切り替えて、スタッフ用に注意のメモ書きを貼って、私の頭の中ではそれで「済」になっていたの。まさか元の薬に戻っていたとは。なんでー?!
多分、患者さんが続きの処方箋を取りに来た時に前の薬を注文して、スタッフは「以前処方した事があるからOK」と出してしまったんだろうな。そうして一旦チェック機能をすり抜けてしまうと、その後は自動的に続きの処方箋を出してしまうので、今迄気付かなかったよー。しくしくしく。

そりゃ、処方箋にサインしたのは私だから、最終的には私の責任。でもさ、薬局で処方箋を使われたら健康保険にはすぐに情報が入るのだから、せめて次の四半期に「ちょっと!これ、うちが支払わないヤツだよ!」と警告してくれればなー。

そもそも診療報酬の確定書を細かく見ると、申請額から何だかんだと理由をつけてあちこち引いてあったりする。例えば当番医バイトでも、訳の分からない経費とか。そこに更に、先日も書いた、健康保険の過去に遡っての報酬減額。そして内容によって「これは支払いません」とか。
見ると腹が立つので、普段はなるべく詳細は見ないようにしているのだけれど、今後のために報酬減額がある項目を確認しない訳にはいかず、全項目を細かく見てしまって、ううー。

何だか、寄ってたかっていじめられているみたいな気分で、ちょっと泣きそう。パーッとおいしい物でも食べれば・・・と買い物に行っても、食べられるもので食べたいものがない。
糖質制限ももう十年以上になり、普段はもうすっかり慣れて、目の前で食べられたり、おいしそうな写真とかSNSで回ってきても、平気で見られるようになっているのだけれど、久しぶりに何もかも嫌になっちゃった。




パーッと気晴らしに行きたいけれど、出掛けるとなると色々としわ寄せが来るし、今はじっと我慢の子。






2024/04/17

まだあった・・・


イースター休暇明けの一週間は、休暇明けと四半期始めが重なって、きつかったー。診療時間はお昼迄なのに、時間外もあり、その後延々と事務仕事が続き、晩までというパターン。
でも、イースター休暇中に色やプログラム設定をいじったのがいい感じで、かなり苛々解消された気がする。

さて、何となく目途が立ったつもりでいたのに。まだあったよ、2021年分の後払い請求。今度は年金!またもドカンと引き落としー(泣)。
口座のマイナスが、ちょっと息をつける位まで戻っていたのに、またも限度額に近付いた(因みにこの限度額というの、企業用の口座は桁違いの凄い額なのだ)。

後払い請求されるだけの利益が出たんでしょ?使っちゃったの?と思われるかも知れないけれど、いや、去年の帰国での「豪遊(うち基準)」でも、そんなに使ってない。
我が家の支出の大半は、何と言ってもローン返済!だな。いやー、やっぱり巨額だわと、つくづく。




週末は朝から糖質オフ弁当を作って、缶詰当番医。
今は体調も結構いいので、できる時に目一杯バイトしておこう!と思って。
でもなー・・・「口座がプラスになる日が近付くわ♪」と、結構ウキウキとバイトを頑張っていたのに、一気にまた遠のいて、気持ちがショボーン、ペシャーン。すごろくでスタートに戻された気分。うわーん。

もうすぐ消火器検査、医療用器機検査、電子機器検査もあるし、タイムカードの器械が突然サービス終了するので新型に買い替えてね(ふざけんなー!)とか、あっちもこっちも物入りで。
そして、健康保険組合が制限を導入し、しかも前四半期に遡って(!)始めよって、働いた分のお金が減額されてしか入って来ないという・・・。働かせておいて、何箇月か後に報酬を支払う時になって「やっぱり削るわ」って、普通じゃ考えられない事が通ってしまう世界。
泣きっ面に蜂とは、この事か。




こぐま達には、いつも何か少し炭水化物を入れるようにしているのだけれど、ま、たまには糖質オフでもいいか。真ん中のは、挽き肉と平茸とブロッコリーの炒め物。


でもね、何はともあれ、息絶え絶えでも兎に角やっていけているのだから、本当に有難い事だと思って、踏ん張ろう。

ちょっとバタバタ駆け回っているので、コメントのお返事遅れます。




2024/04/13

コンピューター仕事と健康


最近は休みに、意識してブラインドタッチの練習をしている。

え?今頃?という感じだと思うのだけれど、実は私がブラインドタッチを練習したのは、英文タイプライター。DelateとかEnterとか、なかったのよ。
なので、私のブラインドタッチは普通のアルファベット限定だった。




ご覧の通りドイツ語のキーボードは配列が少し違う、それは覚えたものの、ウムラウトや日本語の記号など当時なかったものは、見て打ったり違う指で打ったりする癖がついてしまった。
ショートカットキーは指を置く位置をずらしたり、矢印キー、Fキーなど遠いものは一本指でしたりするので、そこから崩れたのもあるかも。

でも、指を置く位置をずらすと、その後にタイプミスをしてしまったり、設定の変なキーを触ってしまったり。タイプミスをするとまたDelateが必要になって堂々巡りだし、その分の時間のロスが大きいなあと。

時間がある時に、慌てずゆっくり練習。

* * * * *

さて、ずっと前にも書いたけれど、コンピューターをよく使う人には、左マウスは絶対にお薦め。
キーボードも、画面を見る首の動きも、兎に角コンピューターというものは体によくなくて、昔の整形外科のボスがいつも「人間の体というのは、そんな微小な動きを何千回何万回も繰り返すように作られていないんだ」と言っていた。中でもいけないのはマウスだと思う。特にドラッグ&ドロップとか、スクロールとか。

私もそれで手首から肘と肩をやられる事がちょくちょくあり、最初は「掃除を左手でしよう」とか、色々やってみたけれど、不器用過ぎてとても無理。
それ位なら、左マウスを覚えた方が早いかも?そもそも、右マウスだって生まれて初めての時は難しかったけれど、すぐに慣れたよね?と、発想を転換したという訳。

最初のうちは「ムキーッ」となるけれど、すぐに慣れるよ。一週末だけではちょっと厳しいかも知れないけれど、連休があれば充分。私も今は左でお絵かきできる位になっている。
(注:左に置くだけでなく、必ず左マウスの設定に変える事こと。)

仕事の時は右マウスで家では左マウスにして負担を分散したり、痛みが出て来たら仕事でも左マウスにして徹底的に休めたり。

本格的な腱鞘炎になると、サポーターどころか、最悪手首から肘までギプスなみに固定して何箇月も安静にしないといけない場合もあるので、そうなる前に休めて回復させるのが大事なのだ。

* * * * *

余談になるけれど、コンピューター仕事をする人の肩凝りは、肩甲骨の真ん中とか、肩甲骨と背骨の間とかに出るのが特徴的。
マッサージして貰うのは気持ちがいいけれど、残念ながら持続効果はない。大事なのは、軽いダンベル体操とか、肩甲骨を回す運動とか、ストレッチとか、やり易いのを少しでもいいので、毎日する事。


私はこんな感じでやっています。スッピンだし色々恥ずかしいので逆光で。
「普段の生活で使わない動き」というのがポイント。

やり始めの頃は、自分で「ブリキの木こりかよ」と突っ込んでしまう位ゴキゴキだったよー。





2024/04/12

種を蒔いて苗を育てる


夏休みには姪が初めて遊びに来るので、もてなしは種まきから。って、何か昔話に出てきそうやな。わはは。
最初はしょっちゅう様子を見ないといけないので、イースター休暇中に。




手前から、トマト、ズッキーニ、トウモロコシ、スイカで、夏のグリルセットなのだ♪




種まきの鬱陶しいのは、ビニールをかける事(そして水遣りのためにビニールを開閉する度にポタポタ水滴が垂れる事)と、移動させにくい事。
専用の蓋つきの苗床もあるけれど、プラスチックがすぐに劣化するし、サイズアウトするのも早くて面倒。

今年は思いついて、底に穴を開けていない新しいプランターの中にカップを並べ、プランターごと大きなゴミ袋にすっぽり入れてみた。袋の口を少し隙間を開けておけば、ビニールに穴を開けるのも省略できる。
いやー、今迄のあのストレス、何やったん?!という位、ストレスフリー。




古い種は発芽率が心配なので二つ蒔いたら、二つとも発芽した。
そういうのは、芽が出たてでまだ根が張っていないうちに、スプーンでそうっと植え替える。これでも遅過ぎるくらい。
小さいうちなら、適当にふんわりと土をかけておけば、勝手にまた上下を見つけて育ってくれる。




ズッキーニはほんの4、5日でこんな状態。芽が倒れてきたと思ったら、もうこんなに根がカップから出ていた!
因みにこのカップ、今年初めて使ってみたけれど、水加減が絶妙で発芽率が凄くいい。分解されるのでカップから出さなくていいし、最初の弱い根がこれをとっかかりの足場にして、安定した根を張れて、素晴らしいわ。


さて、植木鉢に植える時、穴から土がこぼれないよう、底に何を敷く?私は子どもの頃から「小石」と思い込んでいたのだけれど、根に石がはまり込んで、植え替えの時にどうも具合が悪い。




それで最近使うようになったのは、使用済みのコーヒーパッド。これが分解される頃には根がしっかり張っていて、もうそんなに土はこぼれない。




はい、一丁上がり♪





2024/04/10

うちのLittle Japanの春



幸水(梨)




けまん草




八重の山吹




今年初、一重の山吹





八重桜



あと植えたいのは、枝垂桜。実は昔から、染井吉野よりも枝垂桜が好きなの。
今年の秋頃には、口座がプラスになっていて買えるかな。





2024/04/08

ゆったり休暇


イースター休暇はどこにも出掛けず、「一日一個だけ」は頑張ったけれど、頑張った後はのんびり。

本も、昔は兎に角濫読していたけれど、今はもう忙しくて、残りの人生で一体どれだけ読書の時間があるかなと考えると、好きな本を何度も読む方がいいなあと。それで久しぶりに漱石の随筆を引っ張り出してきた。




漱石って、享年50やったんか!びっくりして顔写真をまじまじと見たら、確かに皺がなくてつるんとしとるやん!
おじさんだと思っていた後期ビートルズが実はまだピチピチやったと気付いた時も衝撃だったけれど、漱石が年下になったのかー・・・これまた衝撃。




スーパーでアスパラガスがセールになっていたので、どかんと野菜炒め。奥のはキャベツの千切りに、挽き肉・豆腐そぼろあんかけ。
妹こぐまは、普段の夫の煮込みはこの深皿に半分位しか食べないのだけれど、今日のこれはお代わりして山盛り三杯食べたうえ、ほんの少し残ったのを「明日の朝起きたら、すぐ続きを食べるの。楽しみ!」だって。ふふ。




休みが終わり、学校初日のお弁当。下に敷いてあるのはキャベツの千切り。パプリカはオレンジ色より赤の方が彩りがよかったかな。

考えてみたら、休み中どこにも出掛けなかったの、学校で「休みに何した?」という話しになったら、ちょっと可哀想だったなあ。
でもねー、休みの時位しか、家の中の事が進まないのよ。たまには腰を落ち着けてやらないと、家が完成しないまま老後を迎えちゃう。

休み中にやった事は、また追々。



■夏目漱石「硝子戸の中」(←Amazonリンク)




2024/04/06

一日一個だけ、医院編


休み中にやるべき事、やりたい事は山積みだけれど、体を休めなければいけないので、いつものように「一日一個だけ」。

何度か書いているけれど、この「一日一個だけ」は、ハードワーカーに凄くお薦め。
余りにもやるべき事が多いと、手を付けるのも億劫で、そもそも仕事で疲れ切っているし、結局何もしないまま休みが過ぎてしまって、「ああ、また何もしなかった」という自己嫌悪に陥る。
なので、「溜まった書類をファイルに入れる」「宅配の段ボール箱を片付ける」「家中の鏡を磨く」など、小さな事でも何でもいいので、兎に角一日一個ずつ片付けていく。それさえしたら、その日は「やったぜ」と堂々とダラダラしてよし。

そんな小さな一歩でも、目に見えてきれいになっていって、気持ちが明るくなるし、自分が凄くできる人みたいな気分になれるよ。




掃除する時には「何でこんなにガラスと鏡を一杯にしちゃったんだろう」と思うのだけれど、やっぱり明るさと開放感は大事。なので何日かに分けて頑張って拭いた。
そんなに汚れていなかったのに、拭きたての清々しさは格別♪




電子カルテの色設定も、新しいデザインに合わせて変えてみた。
例えば家庭医プログラムの患者さんでも、診療内容によっては保険医組合への請求になったり、自己負担になったりで、一つのカルテの中に複数のが混在している事が多くて、それは書き込みの背景を色分けしている。
文字色も、血圧は赤、ラボは黄橙、処方箋は青・・・などなど、それはそれで色分けしている。

パッと見て一目瞭然である事が最優先なのだけれど、それぞれの色が自己主張し過ぎて喧嘩するのも疲れる。理想は、目に優しく、大事な情報が勝手に目に飛び込んでくる感じ。
ところが、もともと決まっていて変えられない色もあれば、書き込みの文字に使う色数も多く、様々な制限付き。背景と文字を実際に重ねてみたら読みにくい色があったとか、色味がほんの少し強過ぎるだけでも「うわっ」となるし、弱過ぎると見えにくくて別のストレスで、ノートパソコンは見え方がまた違うし、あれこれ変えているうちに、こんなにメモが溜まってしまった。
こればかりは好みだし、「ここを目立たせたい」というポイントは使っている自分達にしか判らない事なので、自分でやるしかない。

そして色が決まったら、医院のコンピューターを一台ずつ全部、同じ色で設定していかないといけないので、誰もいない時に全部のコンピューターを起動して、順番に。はー、やったぜ!

ついでにプログラム設定もちょっといじって、使いやすく。

* * * * *

色々と数字を見直していて、前四半期の請求に大きなミスを見つけて、約2千ユーロ分が只働き?!と、真っ青になった。スタッフが一応責任者ではあるのだけれど、弁償なんてさせられる訳もなく、うわー、イタタタタ・・・。
いつもセント単位でちまちま点数稼ぎしているのに、システム的なミスをしてしまうとドカンと行くから、本当に怖い。しかも前四半期の事で、訂正できる期限を過ぎている。
請求ミスはこちらの責任だから、支払われなくても基本的に文句は言えないという世界。(いや、頭では解るけどさ、「どれだけ働こうと、正しく請求しなければその分の収入ゼロ」というの、ずっと月給取りできた身には、未だに慣れんわー。)
もう、がっくり。仕方がないから、またカレンダーと睨めっこして、当番医バイトを追加、追加。気もそぞろに連休を過ごした。

連休明けてすぐ、組合に電話して問い合わせたら・・・大丈夫だった!
はー・・・へなへなへな。

* * * * *

秋頃から「やばっ」と気付いて軌道修正してバイトも頑張り、今月ようやく、月々の収支がプラスに転じた。何度も書いているけれど、働いた分のお金の反映が3-6箇月後(!)という遅さなので、早く気付いて対応しないと、まずくなってからもどんどん減り続け、あれよあれよと言う間に倒産してしまったりするのだ。
今のこれを何箇月か続ければ、口座のマイナスが消えるだろうという見通しが立って、やっと息ができるようになった。

いやー、ほんの数日前まで、銀行口座にログインする度に思わず「まっかだなー、まっかだなー♪」と歌ってしまう位だったのだ。やれやれ。

あと一年踏ん張って、5周年を迎える時には、後払いも全て終わって通常回転になっている事が目標。
心配性のファイナンシャルアドバイザーが珍しく、今の私の口座マイナス状態を心配していないので、きっとできるんだろう。




2024/04/04

24時間往診当番時の簡単ごはん


イースターにも当番医バイトをしていました。
うちの地区は全体的に良識があって、無暗に電話してこないし、本当に困って電話してくるから凄く有難がってくれて、しんどいけれど好きな仕事。

往診当番というのは、いつ電話がかかってくるか判らないので、トイレにもシャワーにも電話を持ち歩く。
疲れて「さあ、そろそろ寝ようかな」とか、お腹が空いて「そろそろご飯にしようかな」という時に限って出動要請の電話が鳴ったりするので、予め、寝られる時に寝、食べられる時に食べておくのが大事。




次々に電話が入ったりすると、医院に戻れず何件も連続で往診する事になるので、ちょっとした行動食や飲み物は必須。助手席に積んでおくので、常温でも傷まないパックもの。

糖質制限がなかった頃の私の行動食の定番は、はちみつパンだった。黒っぽいパン(Bauernbrotとか)を出来るだけ薄ーく切って、バターと蜂蜜を塗って、サンドイッチにするだけ。これが、ポソポソしなくて喉を通り易く、おいしくて元気が出るの。




待機中は、作り置きがなければ、さっと用意できて、途中でもやめられるもので済ます。
これは、茹で卵をざっくり潰し、パプリカと細切りソーセージと混ぜて、たっぷりのお酢であえたもの。ブルルッと来る位、酸っぱくするのが好き。




疲れて甘い物が欲しくなったら、レモンの蜂蜜漬け。糖質制限があっても、これ一切れくらいなら大丈夫。
頭がのぼせた時は、このシロップを冷たい炭酸水で割って飲むと、すっきり。

蜂蜜は混ぜ物のない自家製で、レモンはdemeterの。お菓子作りで皮を擦ってしまったのの中身とか、使った残りとかも、全部混ぜちゃう。
瓶は二つあって、一つが空になったら洗って、すぐまた次を仕込んでおく。
蜂蜜が残り少なくなったら、直接そこにレモンを入れると、瓶についていた蜂蜜も融けて、一滴も無駄にする事がない。

* * * * *

私が往診当番を始めた頃は、電話はいきなりだったし、名前・住所・電話番号も自分でメモしなくてはいけなかったので、運転中とか寝起きとか大変で、それこそトイレもシャワーもドキドキものだった。
でも今は先にコールセンターからメッセージが届くので、運転中なら路肩に停められそうなところを探したり、シャワーならパッと出て拭いたりして電話を待てるし、住所・電話番号の書き間違いもなくなって、凄ーく有難い。

ナビも、昔は道路の真ん中で「目的地に到着しました♪」と言って終了してしまうとか、新しい道がナビに入っていなくて飛びまくるとか、真っ暗な中で一軒ずつ探して歩いたり、本当に大変だった。ポツンと外れた一軒家で、携帯電話が電波なしとか、怖かったなあ・・・。

こればかりは、いい時代になったもんだ。





2024/04/03

春の訪れ



今年は家で過ごすイースター休暇。




庭のけまん草。写真では伝わらない、妹こぐまが「え?これ何?」と訊く位、キラキラで不思議な質感の露だった。




久しぶりのお散歩。

お散歩と言っても、この日は2時間しっかり歩いて、後で筋肉疲労を感じた位。




森にも春の訪れ。





うちの谷は登り窯みたいになっているというの、このガスの動きでよく判る。向かって左側にネッカー川が流れる低地があり、そこから空気が昇ってくる。結構速いの、判るかしら。
最後に画面右下に写っているのが、我が家のソメイヨシノです。





2024/04/01

開院4周年でイースター休暇



またも四半期の締めを迎え、あっと言う間に開院4周年!




締め日の一週間前に電子カルテのアップデートをして、更に新デザインに切り替えた。本当はもう大分前に新デザインが用意されていたのだけれど、切り替える余裕が今迄なかったのだ。
カルテの表紙と枠のデザインが変わるだけなのだけれど、慣れるまでやっぱり大変で、かなりもたつく。普段の私達って、ここまで無意識で電光石火の動作が多かったのか!という位、仕事が遅くて疲労困憊。新デザインに合わせて表紙のアイコンを並べ替えて整理したりして、患者さん毎にドラッグ&ドロップを繰り返していたら、右手が指先から肩までやられてしまって、久しぶりに左マウスに切り替え。

締め日の翌日からイースター休暇に入るので、休暇前の駆け込みが相次ぎ、締め日はてんてこ舞いだった。ドライアイ、頭痛、腸痙攣となり、晩に自分で鍼を打って、何とか治めた位。
でも嬉しかったのは、夫が「君が身を粉にして働いてくれるお陰。ありがとう」とぽつんと言ってくれた事。どん底時代は、これが皆無どころか、逆に責められてばかりだったからなあ。

税金の後払いのお陰で、今は口座が真っ赤だけれど、色々と計算したり、理由や今後の見通しをリストアップしてみたら、まあ何とかなるんじゃないかと。
取り敢えずマイナスが消える迄は、シャカリキに当番医バイトで働くのだ。




とは言え体が資本なので、休みの初日は、まずダラダラ休憩。
普段は、診察室の中には花は飾れないので、こんなのも、休みの時だけの楽しみなの。