2023/01/30

こぐま料理・母料理



兄こぐまが自分で用意して食べたプレートだって。
(色々盛り合わせてあるのは、前日のラクレットの残り。)

この写真を見て「わあ、いいなー!私も食べたかった!」と言ったら・・・




次の時は私にも作ってくれた。まん丸の目玉焼きが可愛い♪ そしてちゃんと糖質オフ。




私からのお礼はお弁当。
ご飯には海苔が挟んであります。




そして晩御飯。私は御飯なしで。

作り方:
  1. 人参(3-4本)と平茸(1パック)とおろし生姜を、蓋をしてちょっと蒸しながら炒める。
  2. 白菜1株を入れ、水をひたひたの半分位入れて、塩小さじ1で、蒸し煮にする。
  3. 豚挽き肉500gに塩大匙半分、片栗粉大匙1、胡椒少々混ぜ、挽き肉のにょろんとした形がなくなるまでよく混ぜ、煮えているお鍋の中身の上にどかんと置いて火を止め、余熱でゆっくり蒸し煮にする。お肉が半分煮えてきたところで、肉団子大の塊が残るようにほぐす。余熱が弱ければ、更にさっと火を入れる。
  4. 最後に葱を混ぜる。
本当に塩胡椒だけ?!という位、旨味しっかり。気分で胡麻油を垂らしても、カレー粉を入れても、味噌味にしても。お醤油はちょっと違う感じ。
お肉にしっかり味がついていると、メリハリがつくし、全体の塩分が控え目でも気にならなくなるので、塩分の3分の2位をお肉に混ぜ込んでおくのが肝。




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2023/01/28

また一週間


ドイツで仕事をしているとどうしても、喧嘩してでも主張しなければならない時というのがある。今週もそういう場面があって、私が受話器に向かってまくし立てるのを聞いていたスタッフが、後で感心して褒めてくれた。
私は元々、日本語ですら喋り方がゆっくりで、そういうのは全く得意じゃない方。日本で暮らしていた時には、よく真似して笑われていた位、話し方がトロいらしい。しかも病院を離れてからは、嫌な人とは殆ど関わりなく仕事しているので、たまに牙をむいて吠えつかれると、一瞬呆気に取られてしまう位、平和ボケしている。
仕方がないから、自分の頭の中でゴングを鳴らしてスイッチを切り替えて、取り敢えず言うべき事を全て言うまでは頑張るけれど、凄く疲れるし好きじゃないのだー。

でも、そんな悪い事ばかりじゃなくて、また心に灯がともるような、濃霧の中で光を見つけたような、そんな事もあった。
頑張ってよかった、報われた、と思う事もあった。

今週も怒涛のように過ぎていき、金曜日は12時間近く働いて、終業後は流石に目が虚ろになって放心してしまう位疲れたけれど、「してあげられる、というのは幸せな事ですよね」と恩師と語り合ったのを胸に刻んで、また頑張ろう。



この一週間、私に元気をくれたお花たち。





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2023/01/26

久しぶりの橇遊び


うちの谷は雪が少なくて、斜面もきつ過ぎて、橇遊びには向かない。それで、橇遊びには車で15分位離れた村まで連れて行ってやらないといけないのだけれど、ここ3年位それどころでなくて、全然連れて行ってやれなかった。

これではいかん!この週末は絶対に逃すまい、と決心。
日曜の朝早く起きて、まず雪かき。夫の雪かきは矢鱈と時間がかかるので、週末くらい、私がね。そして医院の片付けとか金魚の水槽掃除とか出来る限り済ませ、晩の分のお米だけ研いで、あとはもう全部放ったらかしで、さあ、行こう!



前日積もったばかりのパウダースノーが深過ぎて、ちょっと滑りが悪かった。




滑ったら上らないといけない訳で、凄くいい運動になる。




私は近くのカフェで待っていようかと思ったのに、結局ずっと付き合わされた。付き合うからには私も滑るもんね。

昼間にちょっと緩んで、でも融け切らずに残った雪が夜にまた凍って固くなると、よく滑る。だから、北向きの斜面で、丁度いい傾斜で、斜面の最後が崖とか車道とかになっていない所・・・というと、なかなかないのだ。本当は歩いて行けるスポットがあれば、私が付き合わなくてもいいんだけどな。




雪の天使。私は雪の少ない地方で育ったので、子どもの頃、外国の絵本に出てくるこれが憧れだったなあ。

雪かきと橇滑りで、いい感じの筋肉疲労になった。
(そして、皆が寝ているうちに私が雪かきした事に気付かず、「駐車場の雪が今日は早く融けてよかった!」と言っていた人が、約一名。)

仕事で疲れているのを言い訳に出不精になりがちなのだけれど、一度きりの子ども時代をもっと大切にしてやらなくちゃ、と反省。

こぐま達が大きくなって、二人乗りが難しくなってきたので、私用に折り畳みできる橇を注文しちゃった。何年も前から買い物リストに登録してあったのを、遂に。うちの軽自動車では、こぐま達の木の橇二つでもう一杯で、これ以上積めないもの。さあ、これで、思う存分付き合えるぞー。




二人とも、小さかったなあ!
(同じスポットです。そして3枚目の写真と同じく、この時も散歩している人達が・・・ドイツ人、どんな天気でも本当に散歩好きやなあ。





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2023/01/23

真冬日の手仕事



わくわく、土曜日の朝。
家族はまだ寝静まっている。今日は何をしよう。




おおー、また冷え込んだね。




外に出るには寒いので、数年ぶりにミシンを引っ張り出してきた。まずは届いたばかりのカフェ・カーテンのサイズ直し。




ビフォー写真。

前のアパートではこんな感じで揃え、それを今迄使い続けてきた。カフェ・カーテンはホームセンターで買って、枕カバーはIKEAの布で作ったの。
これはこれで好きだったのだけれど、枕カバーはもうボロボロで大きな穴が開いてきたし、何もかも、あのしんどい過去が染み込んでいるし。

(古いバスタオルで枕をくるんでからカバーに入れると、枕自体を洗う回数が減らせるよ。同じ理由で、マットレスの上には煮沸洗濯できるパッド(?)を敷いている。)




アフター。出来上がり♪
(大きなのを2枚に分けただけ。)
甘ったるくない可愛さで、気に入った。




それから枕カバー。なかなか好きな布が見つからなかったのだけれど、
夏頃に迷っていた布が最近セールで半額になったので、よっしゃ!と。
これなら楽しい夢が見られそう。こちらも地色が落ち着いているので、甘過ぎないの。


覚え書き:
  • ファスナーとかボタンホールとか面倒なので、私はドットボタンを使う。前回はIKEAのカバーみたいにボタンなしでくるみ込むタイプにしたのだけれど、厚い生地でそれをやると洗濯後に乾きにくかった。
  • 枕はかなり激しい力がかかるらしく、洗濯を重ねると縁もほつれてきて、普通の袋縫いでは縫い目がはじけてきた(前回もジグザグ縫いで縁の始末は一応したのに)。なので今回は、袋縫いの後、ロックミシンみたいな縫い方を二重にしてみた。これでどうだ。
  • 150cm幅の布2mで、うちの枕5ー7個分



色々とツッコミどころ満載だけれど、メジャーもアイロンも使わずにざーっと作るので、こんな感じ。縁の飾り縫いのビタミンカラーの糸がお気に入り。誰もそんなの見ないと思うけれど、自己満足でいいのだ。

床に布を広げるスペースがあって、冬でも充分明るくて、家の中はポカポカで、これならお裁縫する気にもなるというもの。
こぐま達も「すてき!」「気持ちいい!」と大喜びだった。

まだ完全に過去になった訳ではないけれど、これで新しい頁がめくれた感じ。少しずつ、少しずつね。





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2023/01/21

私流、柿の種の楽しみ方


私は子どもの頃から柿の種が大好きで、こればかりは何キロ貰っても嬉しい。
でも、柿ピーだと、ピーナツの油が酸化して味が落ちる前にさっさと食べないといけないし、そもそもドイツでも手に入るピーナツをわざわざ日本から運んで重量を取られるのは勿体ない。だから、私をよく知る人は柿ピーではなく柿の種だけをくれる。



この缶、見た事ある!懐かしい!という人も多いのではないかしら。




貴重な柿の種は、これ位の比率でピーナツに混ぜて、ピーナツの合い間に一粒ずつ。私一人でちびちび楽しむのだ。
これ位なら、糖質制限のある私でも薬なしでいけるしね。
(私信:まだ在庫あるので、ご心配なく!)

勿論、日本の柿ピーは黄金比だと思うし、ピーナツのおいしさも素晴らしいのだけれど、それはまあ贅沢品で、帰国した時のお楽しみ。
そう言えば、いつぞやの帰国の時、電車の中でビールのおつまみに柿ピーを手の平にザラザラと出して一気に口に放り込むおじさんを見て、「うわあ、贅沢!」と逆カルチャーショックを受けたのだった。

追記:
自分で混ぜるなら、無塩ピーナツがお薦め。私はピーナツの割合が多いので、そこに少し塩をふります。ドイツの塩ピーナツは一般的に凄ーく塩辛いです。





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2023/01/20

診察室の窓から見る雪の村


年末に一度キーンと冷え込んで以来、あたたかい日が続いているのだけれど、久しぶりに雪が降った。



黒い森が、白い森になった。




そして翌朝の始業前。まだ薄暗くて露出を上げて撮ったので、画像が粗いです。余り拡大せずに見てね。




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雪と言えば、これ。


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それから、これ。




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2023/01/18

二本足で立つと



犬が立ち上がって窓の外を覗いて、
目の隅にちらっと写ったその姿が人間みたいでびっくりした。椅子に座った私が見上げる位、背が高くなるんだもの。
もう一度立って!と、こぐま達が窓の外を熱心に眺めるふりをしたら、この子ら何見てんの?と言う感じで、また。



おいしいの、早く頂戴よ!
隙あらばセルフサービスにしようとしている親ヤギ、
二人からダメダメと止められている。



子ヤギも負けていない。



妹こぐま、たじたじ。





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2023/01/17

足るを知る


とっても有難い事に、医院が回るようになった。
2年分の税金等の後払いが済み、同時に税金の分割前払いが始まったけれど、何とか大丈夫。(追記:ここで「2年分」と思っていたのは勘違いで、あと1年分残っていました・・・)
公式なローンに加えて一時的にしていたプライベートの借金も、延長せずに返せる事になった。患者さんの予約も結構一杯で、でもまずまず普通にこなせる分量。
なので、そろそろブレーキを掛ける事にした。

抱え込み過ぎて常にパンクしていて、健診などがなおざりになっている医院も周囲に結構ある。そもそも私が開院した時、検査とか薬の調整とか、「一体何年放ったらかしやったんよ!」という感じの人が多かったもの。
私は、目が行き届かない、手が回らない程には抱え込みたくない。

開院したばかりの外国人の医者を信用して早々に来てくれた「うちの患者さん」達と、もう2年半経つ今頃まで様子見してから来る人達と、どちらを大事にするべきか、なんて自明の事。
常連さん達って、待ち時間が短いと逆に「経営は成り立っているの?」と心配してくれたり、待合室に他の人がいると「よしよし」と安心してくれたり、「ちょっと先生、今日顔色悪くない?」と私の心配までしてくれたり、本当に有難いの。

気になる病状や状況の人に「その後どう?」と電話を掛ける。家族を喪ってまだ日の浅い人が処方箋を取りに来たら、診察室に引っ張り込んでちょっと話しをする。そういう事をすると驚かれる事が多いのだけれど、それすらできない位になったら私は家庭医やめた方がいいわ、と思う。

先日も一人急患があって、診療時間外に来て貰って、はっきりしないから超音波検査もして、「これはおかしいわ」とすぐに救急病院に送って、そちらで即手術になった。そういう救急の対応には時間が掛かる。また鍼灸は常に時間外で、「痛いから施術して欲しい」と言われれば、その日か翌日には入れるようにしている。精神的なケアが必要な場合も、改めて時間外に来て貰う。そういう事が出来るキャパを残しておきたいので、公式な診療時間は増やしたくないのだ。
というのは、公式な診療時間というのはスタッフの時給があるので、予約はきっちり詰めておかなければならない。診療時間外は私一人の問題なので、回す必要がなくてゆっくり対応できるし、何もなければまるっと私の自由時間になるから、それはそれでOK

新しい患者さんとか、セカンドオピニオンとかは、病歴の整理も大変だし、知らない人だから推測するのも難しくて、もの凄く労力が必要。今迄は新規患者さんがほぼ毎日来ていたのだけれど、それにブレーキをかける事で、凄く楽になった。
世界中の人を助ける事なんてできないし、いつか限界は来る。遅かれ早かれブレーキはかけざるを得ないのだ。キャパオーバーしてどうしようもなくなってからかけるのでは遅過ぎるので、それ位なら今のうちから、と思う。

ローンさえ返していけて、家族を食べさせていけて、たまには楽しみや贅沢にも使える分があれば、それ以上のお金は要らない。
「私が働けなくなったら」とかの心配で貯蓄しておきたい気持ちもなくはないけれど、貯金してもお金の価値はどんどん下がるだろうし、どれだけ貯め込んだとしても安心できる訳ではない。だから、それより私が元気に長く働き続けられるように気を付ける方が、きっと正しいよね。
今迄は兎に角こなせる限り目一杯働いていたけれど、今年はゆっくりに切り替えて、休みもしっかり取って、家族との時間を作るのだー。

うちの患者さん達と一緒に、私自身もこの村で幸せに長生きしていきたい。というのが、新たな目標。

そして、「足るを知る」どころか、「足るに及ばず」生活が長かった私達が、当時本当に色んな人に御馳走して貰ったり支援物資を送って貰ったりした、あの有難さはきっと一生忘れられないと思う。




こんどはおらが村のスポーツクラブの屠殺プレート。この前のに感動していたら、テニスクラブの患者さんに「あんなの」と鼻で笑われ、「うちの方がずっとおいしいから、食べに来て!」と言われたので、食べに行った。
甲乙つけがたい美味しさで、その身贔屓っぷりが愛おしい。



人口1300人強の村でも、照明付きのサッカー場がちゃんとあるよ。
食堂にはずらりとトロフィーや盾が並んでいた。





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