2023/03/30

乗馬レッスン


ドイツでは馬というのは凄く身近で、小学生くらいの子ども達に「好きな動物は?」と尋ねると、「馬」という答えがかなり高い割合で返ってくるくらい。女の子用の馬雑誌(!)があったりね。
しかもこの辺りでは、オリンピック選手が出たり、大きな選手権が開催されたりで、かなり盛ん。

乗馬はドイツでも「お金がかかる趣味」で、夫の妹たちは乗馬したさにお小遣い稼ぎをしたり、誕生日プレゼントをお金で貰ったりして、一所懸命貯めていた。(でも、その程度で何とかなる値段なので、恐らく日本とは大分違う)

それが村の中に、ドイツでも破格の月25ユーロでグループレッスンをしてくれるところがあると誘われて、何たる幸運!しかも送迎なしで近所の子と一緒に歩いて行ってくれるので、こちらの手間もかからない。
レッスンと言っても、農家のおねえちゃんが近所の子を集めて教えてくれる感じで、最初はみんな普通の長靴とか自転車のヘルメットとかで始めている、気楽なもの。
それでも夫は最初「兄こぐまに対して不公平だ」などと言って渋っていたのだけれど、兄こぐまもサッカーに行くようになって、OKになった。

そうして通い始めて、半年近く経ったかな。いつも時間外の仕事があって見に行けなかったのだけれど、「今週は行くぞ!」と、仕事をなるべく時間内に収めるように頑張って、初めて見学に行った。

まず皆で馬を延々とブラッシングして、それから実際に乗るのは一人15-20分位かな。でもどうせ集中力もそんなに続かないし、待ち時間は皆で遊んでいるし、丁度いいのかも。




毛並みが悪いのは、今丁度、冬毛がバサバサ抜けているから。




動画もちょっとだけ。




お疲れ様!また来週!と馬に挨拶。


やっと初めて見学に行けたところなのに、妹こぐまに教えられる事はもうなくなってきたので、そろそろちゃんとした先生の個人レッスンに移るようにと薦められた。えっ、もう?!
お金も掛かるし事故もあるしで、深入りさせるつもりは全くなかったのだけれど、先生がここにレッスンに来てくれるそうで、送迎や付き添いは要らないので、もう少し続けさせてやるかな。





2023/03/27

今週末の食卓


最近、仕事がちょっと落ち着いていて、こぐま達は私が週末に台所に立つのをとても楽しみにしている。兄こぐまなど、日曜日の夜に「来週末は何を作ってくれる?」と訊いてくる位。

「限界に挑戦!」という感じの働き方をしていた年月が長かったので、余裕があると「ええんか?」と、落ち着かない感じ。でも、こぐま達が子どものうちは家族との時間を大事にしたいし、自分の体も資本なので、有難く「暇」を享受しよう。




土曜日、久しぶりのワッフル。




ダイニングの窓から雲の流れを楽しむ。




晩御飯は肉野菜炒めとサラダ菜。どちらも山盛り用意して、好きなように組み合わせてもりもり食べる。
確か、豚肉400g、じゃが芋数個、玉ねぎ2個、人参3本、ズッキーニ2本、マッシュルーム400g、パプリカ3個入っていて、大きな中華鍋でも混ぜるのが最初難しい位一杯作ったのに、お弁当の分だけ残して全部平らげた。

夫と兄こぐまはダイエット中なので、こういう「お腹一杯食べても太らないごはん」というのを作ってあげると、凄く喜ばれる。




日曜の朝は雨。できあいのパイシートとクロワッサン生地を使って、アップルパイとアーモンド・チョコ・クロワッサン。
パイシートはまずまずおいしいのを見つけた。
クロワッサン生地は今回初めて買ったので、これから色々試してみよう。

うちの貯蔵リンゴもいよいよ傷み始めて、これで最後。残った分はアップルパイのフィリングにしようと、これらを焼きながら全部煮てしまった。長く楽しませてもらったなー。

レンギョウやプラムの花が咲き始め、夏時間になり、春めいてきたよ♪




2023/03/25

春近し



山羊達、外に出して貰えるようになりました。




干し草にはもう飽き飽き!




押し倒されるー!




少し前に撮った動画。こんな感じで全然怖くない。




人間の晩御飯はカレーライス。翌日のお弁当もカレーライス。
今回の具は、玉ねぎ、人参、豚挽き肉、白菜、マッシュルーム、豆腐、飾りに葱。だったかな。
自家製ザワークラウトを添えると味がよく合って、兄こぐまが「ザワークラウトって、おいしいねえ!」としみじみ。



2023/03/22

またサッカー




今度は夫も来て、3人でサッカー。




皆、運動不足だからね。いい汗かいたよ。




分解したのに続き、これは小指出てます。わはは。


いつもの練習場が使われていたので、この日は公園へ。写真を見て、皆で「うわー、フェイクだ!」と爆笑する位、実際はへなちょこです。
私はもともと体育が苦手でボールが怖い子どもだったので、一番ダメダメ。ゴールキーパーになる時なんて、止めて痛い目に遭うか、スルーさせるか、一瞬迷っちゃう。それでも混じっていた方が楽しいんだって。

でも、走るどころか歩くのも嫌がっていた兄こぐまが段々と身軽になってきて、凄く嬉しい。
引きこもりに近かった兄こぐまが、やっと友達と一緒にサッカーに行くようになったのだから、私達も付き合ってやらなくちゃね。今ならまだチームのレベルもそんなに高くないから、頑張れば追いつけそう。




2023/03/19

20年


夫は医学部の同級生で、3年生の夏休み、同時期に実習をして、色々と情報交換をしたのが、話すようになった始まり。冗談ばかり言ってスポーツばかりしていて、楽しい人だけれどパートナーにはできないなと思っていた。
それが或る晩、同級生達とのお酒の席での軽いトークを聞き流さず、きちんと反論したその内容に、「お?」と見直した。

初めて夫の寮の部屋に遊びに行った時。
お昼時になって、夫が「うーん、何か作れるかな。材料あるかな」と冷蔵庫を覗いたら、何と新鮮なマッシュルームまであった。マッシュルームはすぐに古くなるので私は絶対に買い置きしないのに、そんなにお料理するんだ!と驚いた。
そして、私が作った事のなかったラザニアを作ってくれて、ワインとサラダもつけて、食後にこれまた私が飲んだ事のないおいしいコーヒーを淹れてくれて、大いに感じ入った。
実はこれ、初&唯一のお料理だったのだって。実家で予行演習して皆に試食して貰い、材料も勿論ちゃんと揃えて買って用意していたのだと、後で種明かししてくれた。

付き合うようになったのは、それから更に何箇月も後のこと。


あれから20年。山あり、谷あり、地獄あり、本当に色んな事があったなあ・・・。




記念日には20年間で2度目のバラを貰いました。

1度目のバラは、昼間に買って来て私が帰宅する迄の間に、あれよあれよと言う間に見事に逆開きになって散り始め、夫は何とかしようと涼しい地下室に置いたりしたもののそれを止められず、大ショックだったという。わはは。

低空飛行ながら最近はまずまず好調です。皆様いつもご心配ありがとう。





2023/03/16

ピヨピヨ、ハフハフ




















欲張って中身を詰め過ぎて弾けてます。で、二次発酵を待ち切れなかったので、余りふっくらしていない。けど、いいの、いいの。

にっちゃん にがつく」の頃は小さかったなあ!




(↑Amazonリンク)



2023/03/14

最高だった半日休み


ずっと先延ばしにしていたテレコムや銀行の用事があった。「たったそれだけの事」と自分でも思うのだけれど、ずるずる、ずるずると、もう2年以上。

医院の固定電話を契約した時には、仕事用の新しい口座が使えなくて、プライベート用の銀行口座を使うしかなかった。
しかも、契約の番号がおかしくて、請求書は届かないし、オンラインでもログインできないし。その辺を全部きちんとしておきたいと思いつつ、なかなか腰が上がらず。しかも隣町にあった支店が閉められてしまったので、どこか他所に行かないといけない。

銀行も同様で、最初の頃はプライベートの口座と仕事の口座と分けきれない部分があったのだけれど、そろそろきちんと分けておきたいな、カードも新しくしたいな、と思いつつ、銀行は昔住んでいた大学町にあるので、なかなか行けず。

ついでに、新しい眼鏡が収まりが悪くてズレやすいので、それも調整して貰いに行きたい。

先週、珍しく早い時間に仕事を終わらせる事ができた日があったので、よっしゃ、行くぞー!
そうしたら、兄こぐまが「ぼくも一緒に行きたい」と言い出して、びっくり。普通なら、そういう用事に付き合わせるのは凄く嫌がられるのに。

平日だったからか殆ど待たずに済んだし、銀行もテレコムも眼鏡屋さんも本当に、もの凄く親切に対応して貰った。
あれー、この町、一体いつからこんなに親切になったの?!という位、どこもかしこも気持ちのよい対応で、兄こぐまが「今日は皆、すんごく親切だったねえ」と何度も言った位。
折角町に出て来たので、ついでにウィンドウショッピングしたり、お店に入ってみたりして、そぞろ歩き。セール靴も買っちゃった。



最後にご褒美アイスを買って、学生時代によく座った(右の街壁の上に皆が座っているの、判るかしら)
ネッカー川のほとりへ。肌寒いからなかなか溶けなくて、ゆっくり食べられた。わはは。

半日どころか、滞在したのは夕方からほんの2時間ちょっと。普段ならだらだらネットを見てあっと言う間に過ぎてしまう程度の空き時間だったのに、まるで休日のような気分転換になって、凄く楽しかった。またやろうっと!




じゃーん、半額♪
(トップスもズボンも半額以下だった気が・・・)

物欲が余りないと言いながら、靴だけは昔から大好き。洋服よりも断然靴、というのは、もしかしたら子どもの頃のシャーロック・ホームズの刷り込みかも知れない。但し定価では殆ど買った事がない。私は足が小さめなので、売れ残ってセールになる確率がまずまず高いのだ。
20代に買った靴も、母のお下がりの靴も、ドイツまで大事に持って来ている。踵も直して長く履く。

テュービンゲンのイタリア靴屋さんには、いつも外にセール品が出ていて、買えなくても見るだけでも楽しくて、学生の頃から通り掛かる度にそこを覗くのが習慣になっていた。買ったのは十数年前の靴以来かな(勿論今も現役)。



一目惚れの完璧な甲のライン。
(その時履いていた左の普段履きブーツが、突如としてダメダメに見えた位。いや、これも一応イタリア靴で悪くないのだけれど、きちんとしたお出掛けにはちょっと気が引ける感じだったの。)
「私のために作ってくれたものだから、世界中でここにしかないのよ!」と、お店の人。足元がビシッときまると、私の場合は俄然、堂々としていられるのだ。





2023/03/11

ウィーンで食べたもの


ウィーンの外食は高いよー!と聞いていたのだけれど、こぐま達は食べ溜めができるタイプで、ホテルで朝食をしっかり食べておけば、あとはおやつ程度で晩御飯まで待てるので、何とかなった。ちゃんとしたレストランで食べたのは結局1回だけ。

事前に色々と調べて、よさそうなレストランはサイトでメニューも見て、食べたいものの値段を確認しておいた(例えば高めのレストランでもシュニッツェルなら安めのレストランと大して変わらなかったり、という事がある)。
まあ、コロナで大変だったところに、更に戦争の物価上昇で、観光業も外食産業も大変だよね。という訳で、応援の意味も込めて、ご紹介。



ガラスに貼ってある青いシールには、「運転中は運転手に話しかけないで下さい」だって。わはは。
何度も味見しながら作っていたのが、凄くいい感じだった♪



テイクアウトして、ホテルの部屋で寛ぎながら頂いた。
こぐま達はパスタとじゃがいもとカリフラワーのクリームソース。兄こぐまはベーコン入り。私は豚肉とクネーデル(パンのお団子)。一人前12-13ユーロ位。サラダ二つ(3.80ユーロ)をシェア。

おいしかったし、見かけよりもずっと量があって、サラダ一人一つにしていたら食べ切れなかったかな、という位。
旧市街の中で、この値段でこのクオリティって、凄いと思う。




数年ぶりの豚骨ラーメン♪ 15.90ユーロ。
日本の感覚からは、ラーメンにこの値段?!という感じだけれど、替え玉(3.50ユーロ)も頼んで、「ウィーンでこの値段で好きなだけ食べられる」と思えばOKかと。私達なんて、家族で違うのを注文して、途中で丼ごと回しっこして、別の味まで楽しんじゃった。
自家製麺はちょっと蕎麦っぽい食感。おいしかったけれど、何しろラーメン屋さんに行くのは数年ぶりなので、比較は語れません。
プレハブみたいなスタンドみたいなのが集合しているところで、大観覧車から人通りの少ない道をやや歩く。




セセシオンの近くに、スタンドがずらりと並んでいるマルクトがある。
奥に行く程どんどん安くなり、このひよこ豆のコロッケは何と15個で2ユーロ!作りたてでまだあたたかくて、衣はカリッとしていて、めっちゃおいしいのに、ディップも買って全部で6ユーロちょっとだった。
しかも買う前に気前よく次々試食させてくれたので、これでもう家族の軽食になってしまった。
セセシオンから歩いて一番奥の方、右列の右側です。

満ち足りて、旧市街中心への帰り道、マルクトから5分も歩かないところで、高いホットドッグの屋台に観光客が長い行列を作っていて、こぐま達が「??」と。
まあ、私達もその前日に遊園地でチキンナゲットを買ったら、見本写真よりも数が少なくて1個1ユーロ以上だったもの。知らなかったら、観光地価格でそんなもんかと思うよね。



そして一度は、本当においしい本場のシュニッツェル(牛カツ)を食べなくちゃ。夜行電車の出発が23時半頃だったので、最終日はちょっといいレストランに予約を入れておき、遅めの晩御飯をゆっくり楽しむ事にした。
シュニッツェルが24ユーロって、私は震えちゃう値段なのだけれど、本当においしいのなら一度くらいは、と。

子ども用の小盛りがないか訊いたら、一人前を半分ずつに分けて二人にサーブしてくれた!うわあ、親切!(そう、これで半人前なのです。)商売っ気ないなあ。付け合わせはポテトサラダ。

妹こぐまはまだナイフ使いが下手で、普段お肉は私が切ってやらないといけないのに、これは手伝いなしに自分で切れた位、柔らかいお肉だった。



私は揚げオニオンが乗ったステーキ。私はサラダか前菜にして、子どもの残りを食べるか・・・と考えていたのに、嬉しい!



あたたかいアップルパイ、バニラアイスと生クリーム添え

シュニッツェルを半人前ずつにして貰えたお陰で、こぐま達はデザートまで辿り着けて、大喜びだった。
2時間以上居座って、お腹一杯で苦しくなる位飲食して、3人で90ユーロだった。旧市街の外だけれど、地下鉄の駅の近く。


帰宅して、「ウィーンで何が一番よかった?」と訊いたら、二人とも「シュニッツェル!」だって。食べ物かよ。

という訳で、旅行記おしまい。三泊三日の楽しい旅でした。また行きたい!
あちこちのBGMが(絶叫マシーンのある遊園地まで)シュトラウスっぽかったのが、如何にもウィーンで笑えた。






2023/03/09

イリュージョン・ミュージアム


ミュージアムというものが嫌いにならないように、子どもも楽しめるのを一つ入れてみた。余り丁寧に撮影していないので、あちこち粗はあるけれど、こんな感じ。



















私はこれが一番凄いと思った。



しまった。マイケルの立ち方をするべきだった。



ミュンヘンの時より更に増殖しました。


内容の割に入館料がちょっと高いなと思ったけれど、子ども達は凄く大喜びだったので、まあ、いいか。
トリック写真撮影のための展示が多く、撮った写真を見て初めて「あ、そういう事なのね!」となるので、デジカメやスマホは必須。混んでいるとゆっくり撮影できないので、行列が長ければ出直した方がいいかも。




2023/03/07

子連れウィーン芸術の旅


今回のウィーン行きの本来の目的は、美術館巡り。

私の最初の美術展の記憶はレンブラント展で、今の妹こぐま位の年齢だったと思う。訳わからなかったなりに、未だに覚えている絵もある位なので、こぐま達もそろそろ連れて行っても可哀想じゃないだろうと考えた。

「今回は芸術の旅だからね」「付き合って貰うからね」というのは最初から宣言して、覚悟させておいた。
勿論、美術館の合い間には子どもが好きなプログラムを入れる。あと、あれこれ観られなくても、思う存分の長居はできなくても、そこは我慢する。

それでこぐま達は、行ってみたら「恐れていた程大変ではなかった」と思ったのではないかな。
兄こぐまは何度か、「ぼく、芸術はわかんなーい」と口にしていたけれど、「わからなくて、それでいいんだよ」と言ったら、ちょっと安心していた。


ベルヴェデーレ宮殿は、今回初めて行った。
凄く素敵だと思ったのは、クリムトの描く花と緑。独特の金を使っていなくても、サインを見なくても、クリムトだと判る絵を描くって、凄いよね。一番好きだったのが「Nach dem Regen(雨の後)」。



階段を歩いている妹こぐまに、おばさんが「まあ、ちょっと、この子の服、クリムトの花畑そのものじゃないの!」と声を掛けてくれた。
ので、記念撮影してみた。

因みにベルヴェデーレ宮殿、トラムだと目の前なのだけれど、地下鉄だとちょっと離れていて、行きは「通り抜けの近道なのかな?」と、人の流れについて行ったら大きな公園みたいなところに出て、訊いてみたら学校の敷地に入ってしまっていた!
帰りはグーグルナビに延々と歩かされた挙句、また入り口に戻って来てしまって、がっくり。最終的には通行人に訊いて解決。

中に大きな庭園があって、上宮と下宮を観る合い間におやつを出してベンチで休憩。ネットで見たら、夏は噴水が素晴らしいのね。冬なので勿論水は抜かれていたよ。



セセシオン、以前来た時は確か真っ赤に塗りたくられていて、本来の姿を見るのはこれが初めてだと思う。隅々まで美しいわー。



入る予定はなかったのだけれど、こぐま達に訊いてみたら「いいよ」と言うので、じゃあ、この部屋だけ。これは壁画だから、ここに来なければ絶対に観られないもの。
「まさか観られると思わなかった!有難う!」と言ったら、こぐま達も満足そうだった。



美術史博物館の入り口ホール。もうこの空間が芸術そのもので、素晴らしい~。
ああ、新しい眼鏡を作っておいて、本当によかった!
踊り場には百合がどっさり花瓶に活けてあって、香しかった。

「カフェで休憩」というご褒美を挟めば結構粘れるかと思ったのに、その日に限ってカフェがもう閉まっていて、残念。
短い滞在時間の大半をブリューゲルに費やし、あとはフェルメールと、このホールのクリムトの壁画。

絵画なんて要は好みなので、私は一枚ずつゆっくり鑑賞などせず、好きな絵だけを延々と眺めるタイプ。
時間帯にもよるだろうけれど、そんなに混んでいなくて、基本的には人に邪魔されずにゆっくり観られる。有名どころの絵にはやや人が集まるものの、延々と見続ける人は本当に少なくなっていて、多くは写メを撮ったらすぐに立ち去るので問題なし。スマホ文化万歳!わはは。
ソファーがあちこちに置いてあって、絵によっては座ってのんびり観られるのも最高。なので、暫く座って待っていたら、「フェルメールを独占」などという時間も訪れるのだ。





あと、この写真の右奥にちらりと写っている聖ペーター教会のオルガンコンサート、子連れには気楽で凄くよかった。
平日ほぼ毎日15時から、入場無料(喜捨のみ)で、私達が行った日は4曲で、多分30分強位だったので、興味のない子どもを連れていても何とか大丈夫。
オルガンの音に包まれて座り、教会の内部の装飾を眺める。しかも途中から午後の光がさーっと差し込んで、金が照らされて光り出したのは、無宗教の私にまで神々しいものを感じさせる程で、教会の設計って本当に凄い。


子連れ芸術の旅、意外に楽しめた!
ウィーンの美術館の多くが、12歳未満の子どもは入場無料なので、長居できなくても勿体ないと思わずに連れて入れるのも素晴らしいわ。
(嗚呼、でも兄こぐま、もうすぐ12歳やわ・・・。となると交通運賃も大人料金になるし、厳しくなるなあ。)



2023/03/04

小学生と楽しむウィーン



映画「第三の男」にも出てくる大観覧車。高さ65m。

私は子どもの頃から昔の白黒映画が大好き。
医学生時代、大学の教室で白黒映画の上映が毎週あって、ワンコイン位の安さだったので、いつも楽しみにしていた。「第三の男」もそれで観たのだった。
因みに冬には大学のホールでクラシックコンサートも定期的にあって、学生は当日売れ残った席を5ユーロだか10ユーロだかで買えて、それにもせっせと通っていた。



こぐま達は観覧車自体、初めて。
ゴンドラが大きいので心配したのだけれど、少人数ずつしか乗せないので、窓際の取り合いになんてならなくて、よかった。

観覧車の傍は結構大きな遊園地になっていて、スリル満点の乗り物がいっぱいあって、もう少し大きくなったら楽しめそう。



お!プラネタリウムがあるやん!
という訳で、翌晩はプラネタリウムへ。これもこぐま達には初体験。

上演時刻の貼り紙がよく判らなくて、施錠されているガラス戸から覗き込んでいたら、受付の人がわざわざ出てきて翌日の上演時刻を教えてくれた。なんて親切~。



王宮内にあるスペイン乗馬学校。公演は週末だけなのだけれど、週日には古典馬術トレーニングを見学する事ができる。
たてがみを編まれ、キラキラのベルトで尾も整えられ、惚れ惚れする位美しい白馬たちだったよ(トレーニング中は撮影禁止)。

二階席は1列だけで、多くの人が座席の前に立って見下ろしていた。高所恐怖症の人は駄目かも、という高さなのと、石にもたれていると段々お腹が冷えてくる。
一階の座席は確か3列位で、立ち見席はその後ろになっていた。
暖房していないのかな、という位の室温。解説は独語・英語。



街中には馬車がいっぱい。「クララみたいー」



20分で55ユーロという値段を聞いて、すっと諦めた兄こぐま。
「でも、それでもどうしても乗りたかったら、乗せてあげるよ」と言っておいたら、お昼ご飯の後、セセシオンの中で「もし、もしね、この後まだ時間があるのなら、やっぱり乗りたいな」と、遠慮がちに言い出した。
んもー、愛い奴め!よっしゃ、まかせとき。



兄こぐまがおねだりをするのは、本当に珍しいの。嬉しかった♪

「この町を歩けば必ず目に入る装飾過剰の建築物、曲線や渦伏線や人柱像で構成された柱列や、複雑な円や方形の組合せからなるファサード」(中野孝次「ブリューゲルへの旅」より)

に、私は是非、屋内のシャンデリアを付け加えたい。勿論、愛を込めて。