ドイツにはプライベート保険と公的保険の二種類があるというのはよく知られているけれど、実際はもっともっと複雑。
公的保険にも様々な保険会社があって、更に保険医組合と家庭医組合(私の訳語)がある。保険医組合の方は一応全部まとめているけれど、家庭医組合の方は保険会社(グループ)ごとに別々。なので、うちの医院では公的保険分だけでも請求先が数か所に分かれている。
組合に、やった診療の番号を提出すると、番号に相当する点数で半年後(!)位にお金が支払われる仕組みなので、幾ら丁寧に診療をしても番号を書き忘れたら収入はゼロという訳で、だから番号はとっても大事。ところが番号カタログが結構よく変わるのだ。
例えばの話し。〇〇病の予防プログラムを始めましょう、となって保険医組合から新しい番号が知らされる。ところが保険会社全てが足並みを揃える訳ではない事が多く、そうなると「家庭医組合でもこの会社は、この番号だけ家庭医組合じゃなくて保険医組合の方に請求してもよろしい」とか、「この会社は独自の番号にします」なんていうのもあったりして、実に複雑。
更に、これはスクリーニングとして1年に1回やってもいいとか、もし異常が見つかったら別の番号になって半年に1回になるとか、それぞれやるべき事はこういう内容の検査だとか、細かく決められている。会社によって頻度などの内容が異なる場合もある。
番号が廃止される事もあれば、内容が変わる事もある。「いつまで」という期限付きの場合もある。
そんなん、覚えられるかー!なのである。その度に調べる暇などある訳がない。
それで、電子カルテに短縮キーで入力すると、それぞれに合った番号とか、やるべき内容や注意事項のテキストとか、出てくるようにしておくのだけれど、短縮キーは自作するしかない。
作る時に間違えたら、その後全部間違いになってしまう訳だし、入力忘れをした分はただ働きになるので、もの凄く集中して、色々と調べながら入力していく。
しかも、新しい番号の詳細って、組合に問い合わせても最初は誰もよく解っていなかったりする。ただの「間違い」で済めばまだしも、内容を満たさずに点数請求したら、最悪の場合「詐欺」と見做され、「犯罪者」になり、保険医の資格剥奪とかもあり得る。なので何十ページもある契約内容のようなものを必死に読んで、調べて、何とか理解するしかない。
短縮キーだけではなく、幾つもの文書や図表に分かれているのの要点だけまとめて「これを見れば」を一つ作ったり、詳細が必要になった時のために「原典はここ」のリンクも作ったり。
本当はスタッフがやってくれるといいのだけれど、内容を一番理解しているスタッフはコンピューターが苦手なので、今は私がやっている。
週末にそういう仕事をしていて、凄く疲れた~。
珍しくスーパーに生椎茸があった(田舎なので滅多に入荷しない)ので、すき焼き風に。茸が苦手な妹こぐまが恐る恐る欠片を食べて、「♪椎茸は茸じゃない」と言い出した。分け前減るやん!
私は本当は、椎茸を焼いて、椎茸の味がついたフライパンで目玉焼きを焼いて、全部ごはんに載せて醤油をかけて食べるのが一番好きなのだけれど、糖質制限でごはんが食べられないので。
- 人参と白菜を薄ーい塩味で煮て、豆腐、葱、春雨を入れる。
- 椎茸と牛挽肉は、すき焼きのように醬油たっぷりで炒め煮にして、溶き卵に絡める。鍋肌においしい味がついているので、必ず1のスープにゆすぎ入れること!
すき焼きだけでは味が濃いけれど、薄味の煮込みと交互に食べると丁度いい。
おいしい、おいしいと大好評で、大きな白菜一株と牛肉600g使って、一回分にしかならなかった。