2023/06/29

噛まなくても食べられるもの


旅行記は一回休み。

こぐま達二人とも、嚙み合わせが逆になっている部分があって、いよいよ歯科矯正が始まった。特に妹こぐまは、十日間位だけだけれど、殆ど噛めないマウスピースをはめられてしまった。

夫が「食べられるものがなくて、妹こぐまが空腹で震えている」というので、びっくり仰天。何ですぐ私に言わないのよ!可哀想に!
リンゴのピューレにお砂糖や蜂蜜を入れたというけれど、そういう糖分だけではお腹にたまらず、すぐにまた血糖値が下がって、だめなのよ。




マッシュポテトに、煮込みをピューレにしたものを添えて。ドイツの病院では、噛めない人にはこういうご飯が定番。固く作ると喉にひっかかるので、トロッとゆるめに。
幸い妹こぐまはマッシュポテトが気に入ったようで、お代わりまでして食べてくれた。

マッシュポテトは粉末のインスタントがあって、お湯を沸かして塩と牛乳とバターを加えて混ぜるだけなので、忙しい時には本当に助かる。更に自分で色々と加えて味付けしてもいいし、何かソースをかけてもいいし。

ヨーグルト、スムージー、果物ピューレの類も各種買い込んできた。これで私が仕事の時でも、大丈夫。


日曜の朝早く、暑くなる前にアプリコットジャムを作り・・・




バナナやイチゴをピューレにして、ヨーグルトと層にして、出来立てのジャムをのせて、朝ごはん。




ジャムを作りながら、チーズスフレケーキも焼いた。殆ど噛まなくても口の中で溶けるし、クリームチーズと卵たっぷりだし。これも一週間分、冷蔵庫へ。

広い台所になってから、並行して色々するのも余裕~♪





2023/06/27

松本で食べたもの


松本には二泊した。
大好きだった小松のパンやは、初日だけが定休日と重ならないので、まず買いに行って、すぐ外で食べて、余りのおいしさに夫とこぐまは追加で買いに行ったくらいだった。




晩御飯はかつ玄で極上の豚カツ。

ここは、働いていた頃、販売の全国キャンペーンで入賞したご褒美に連れて行って貰って、おいしさに感動した、思い出のお店。
(「どこでもいいよ」と言われても、若くて安月給だったから、高い店なんて自分では行った事がなくて知らないし、当時はネットもなかったからなー。)




翌朝、ホテル花月の喫茶室にモーニングを食べに行った。私は玉子サンド。流石!というおいしさ。




懐かしのアベのモカパフェ。結構な大人数だったのにすっと入れて、その後は行列になっていたので、ラッキーだった。
「悪魔のように黒く、恋のように甘いコーヒーを」というフレーズは、十代には衝撃的だったなあ。




友人達が帰った後の晩御飯は、桜家で独文の恩師を囲んで、十数年ぶりの鰻。
何と、盛岡からも駆けつけてくれた人が!




出発前に。昔から大好きでよく食べた、まるゐの揚げ出し定食。ここだけは時が止まったかのような値段だった。




こんな大盛りでは絶対に残すだろうと思った麻婆豆腐定食、余程おいしかったらしい。お行儀悪いなと思うけれど、これだけ幸せそうなの、止められないわ。
昔、同じことをしていた私達を叱らずに「酒呑童子みたい」と笑った大人たちの気持ちがわかるー。




おまけ。この看板に注目!

ここはスイッチバックする珍しい駅なのだ。一時期長野で働いていたので、この篠ノ井線で毎日往復していた。当時はこんなきれいな駅じゃなかったと思う。
車で越えると、かなーり大変な峠道。観音様があって、走り屋が集まっていて、夜景が凄くきれいだったのを覚えている。






2023/06/25

台風一過、青春の松本


松本では、教養ドイツ語の仲間たちと、十から二十数年ぶりの再会!

台風で電車が止まったり高速道路が通行止めになったりして、ニュースを追いながらLINEでやりとりして大騒ぎで、一人はどうにも無理で来られなくなってしまったけれど、あとの皆は苦労しながらも、関東や関西から何とか辿り着いてくれた。

着いたらすぐ、何はともあれ温泉。
台風一過の青空の下の露天風呂は、ツツジが満開で、風が吹くとツツジが舞い落ちてきて、最高だった。




温泉の後は、古民家のお座敷で庭を眺めながらの晩御飯。
田舎に帰ったみたいな、凄く懐かしい感じだったー。




満月前夜。
うちの他にも家族連れがいて、私達が二次会に行っている間、ファミリーは夜の散歩をしたらしい。

二次会には、来られなかった友達もZoomで参加してくれて、大いに盛り上がった。




古い料亭をDIYで改築したというホステルに、皆でわいわい宿泊。
共有スペースが充実していて、これまた、田舎で親戚一同集合したみたいな懐かしい感じ。




早朝散歩に行った友人の撮影。
一緒に行けばよかったー!!



















区画整理してすっかりオシャレになってしまった松本だけれど、まだこういう「これぞ松本」というディープなところも残っていて、ほっとする。

今回集まってくれた友人達は、全員違う学部で、今はそれぞれ全く違う分野で活躍している。凄い原石たちにゴロゴロ囲まれていたんだなあ、何て贅沢だったんだと、改めて。全員、私が尊敬する、私の宝です。本当に、この出会いがあっただけでも、信大に行った甲斐があったと思う位。
で、そういう実は凄い人達と馬鹿話しができる、この幸せ。私の感覚で喩えるなら、極上米で惜しげもなくお茶漬けしちゃうみたいな?
当時から皆、如何に奇想天外な事を思いついてやってみせるかを競うような、遊びの名人でもあったと思う。

この再会の思い出だけで暫く生きていけそうな位、パワーを貰いました♪






2023/06/23

新潟


お会いしたい方がいたので、
次は新潟へ。

台風が一番接近した時は丁度新潟にいて、雨は結構強かったものの、上手に台風から逃げた感じになった。
残念ながら、新幹線からの富士山はまたも見られず。でもまあ、最初に組んだ予定で行っていたら、電車が止まったのに巻き込まれていたから、それ位で済んで上等!という感じ。




ここでもイルカ♪

ドイツにはこういう規模の水族館は凄く少ないし、イルカなんてまずいないから、帰国時の水族館は外せない。
雨だし、家族を水族館に放り込んで、私は一日別行動するつもりだったのだけれど、旅の最初だったので皆まだ慣れていなくて、人見知りの夫がへそを曲げたりして、結局一緒に。




イワシの群れが、エイが横切る度に形を変える。




キラキラ、きれいー。

掃除の人が常にガラスや手摺りを拭いて回っているの、凄いね。

別行動は、その後みんなをホテルに置いてからにしたのだけれど、台風が心配で、結局少しだけになった。
松本に住んでいた頃は、魚が食べたくなると糸魚川に行っていた。今回は折角の新潟だったのに、魚介を何も食べられなかったなー。台風め。




素敵な畑。




田んぼに水が入っているシーズンに帰国したのは初めて!いいねー。
初めて稲の苗を見た兄こぐま、「あれで一本?一株でどれだけお米がとれるの?」だって。


さて、以下は新潟でお会いした方から送って頂いたおいしいもの。実家で食べたのだけれど、新潟のものなので、ここでご紹介。



二十数年ぶりのちゃんとした筍。
私の帰国に合わせて、下拵えして小分け冷凍しておいて下さった、至れり尽くせりのもの。筍が小さいのではなくて、山椒が大きいのです。
祖父母が元気だった頃は、裏山で筍を掘ってきて食べ放題だったのを思い出して、凄く懐かしくなった。

小分け三袋あって、二袋目は朝炊いて、帰宅する頃に味が染みているのを楽しみに一人で外出したら・・・お汁しか残っていなかった!ムキーッ!
なので三袋目は誰にも分けず、一人で食べましたとも。




笹団子!!

買った笹団子って、ぽそぽそしていて、そんなにおいしくない。でもこれは、お団子はムチッと、餡子も素朴で、笹の葉の香り高く。しかも惚れ惚れと眺めてしまう、一切無駄のない究極の美しさで、すんばらしいー。




ちまき!!

よく「これなら売れる」と褒める人がいるけれど、そんなのとんでもないと思う。全く逆で、こんな素晴らしいの、お金では買えないよ!
作り手の思いがぎっしり詰まっていて、ありがたや、ありがたや・・・と拝みたくなる位。「一個食べれば百人力」とか、こういうのの事だろうなー。

手作りの梅干しも頂いて、ドイツに帰ってから、崩さないようにそうっとそうっと瓶に移し替えました。これも、絶対に買えない味で、こぐま達は梅干し握りが大好きなので、本当に有難い。





2023/06/21

日間賀島/民宿 庄次郎・イルカと遊ぶ



はーい、それでは旅行記の、はじまり、はじまりー♪

まず最初は・・・帰国したら、もうお決まりのここ!




民宿 庄次郎

内陸育ちのこぐま達は丸ごとの魚介類が苦手なので、これ以外はなるべく姿が見えないように作って頂いた。
とってもラッキーなことに、もう年々減っているというシャコに今回もありつけた。女将さんに「前回もシャコありましたか!」と驚かれたくらい、希少になっているらしい。
今回は食べる事に専念したので、ご馳走の数々は前回の写真を見てね。




幸せの朝ごはん♪

おいしい御飯だけでなく、ご夫婦のお人柄が素敵で、安心して泊まれる清潔さ。庄次郎がある限り、帰国時には必ず日間賀島に行きたい、と思わされる。
コロナ禍でどうなっているか凄く心配だったので、また行けてよかった!




さて今回の目玉は、このイルカリゾート

今迄の帰国はいつも冬~春だったのだけれど、今回初めてこれをやっている時期に帰国できた。イルカとふれるというのは、こぐま達は勿論、夫の子どもの頃からの夢でもあるの。

オンライン予約だとスマホで表示するチケットしかないので、前日にビーチの事務所に行って予約しておいた。




この二頭のイルカが、南知多ビーチランドから毎夏ここに来るんだって。確かもう9回目だとかで、イルカたちもここが大好きで、輸送の疲れも見せずに到着と同時に泳ぎ始めたとか。




ビーチを網で仕切り、その中に更に生け簀が作ってある。輸送直後、環境に慣れるまではこの生け簀で健康管理し、その期間は「ウォッチング」と「タッチ」のプログラム。半月位して慣れたら生け簀から出して、ビーチでイルカと一緒に水の中で遊べるプログラムになるんだって。

台風前の雨がかなりザーザー降っていて、散策は殆どできなかったのだけれど、イルカを見にいった時間だけ小降りになったり止んだりで、もう何たる幸運!

イルカウォッチングも侮る勿れ。混んでいなければ、何と時間無制限。
雨天の平日午前で、客は私達しかいなくて、貸し切り状態。
そうと知っていたら、前日も行ったのにー(堤防の向こうから遠い生け簀を眺めていた私達・・・)。




好奇心旺盛で、誰も居なくてもしょっちゅう上半身を水面から出しては、辺りを観察していた。




特別に一回だけ、ボールも投げさせて貰った。
芸とかではなく、本当にボール遊びが大好きで、こちらが投げ返す限りエンドレスで続くのだとか。




いたずら好きで、じーっと様子を見ていて、バシャッと水をかけてきたりする。夫がわざと「うわーっ!」と大袈裟に驚いたら、「アハハハハ」と本当に声を出して笑っていたのには、全員びっくり。その時動画を撮っていなかったのが残念ー。

多分1時間以上、ここで遊んでいたと思う。イルカの歯は鋭くて、人間の手を嚙みちぎれる位なのだそう。だから、スタッフの目が行き届く少人数でないと、もっと「見るだけ」になるのだろうな。




そして、いよいよタッチの時間。バケツにはご褒美が入っているので、喜びのジャンプでお迎えしてくれる。




握手してくれたり、手にチュッとやってくれたり。ジャンプや速泳ぎなどの芸も披露してくれたよ。

私達だけだったし、この日はたまたま南知多ビーチランドからチーフが来ていたので、本当に特別で、堪能させて貰った。




ああ、楽しかったー。何より、イルカ達自身が本当に楽しそうで、それが凄く嬉しかった。だって、写真やサイトで見ただけでは、「え?狭い生け簀に閉じ込めているの?」「毎年捕まえるの?」などなど、色々考えてしまったので。でも、心配無用だったー♪




帰りの電車の中。夫の手には日本語の教科書。妹こぐまが抱えているのは、イルカのリュックサック。




2023/06/19

旅の後、お土産



まだ全然色々片付いていないのだけれど、苺のセールに出会ってしまったので、何はさておきジャム作り。家族全員、大歓声。




私は餡子の入っていない、聖護院の生八つ橋が好き。子どもの頃は、ストーブでちょっと焼いて食べるのも大好きだった。




食品サンプルショップで見つけた柿ピー。着ける機会は殆どなさそうだけれど、柿の種命の私としては、買うしかないでしょ!
おにぎり鈴は100円ショップの。

さて、今回は、姉が皆にお小遣いを用意しておいてくれたので、「あれ買って、これ買って」攻撃がなくて、皆がポチ袋を握りしめて何度も計算し、買いたい物を真剣に選んでいたので、凄く助かった。修学旅行みたいなノリね。




兄こぐま。




妹こぐま。右上のは何と・・・




写経!どうしても欲しくて、一旦出てからまた戻って買ってきた。
全く読めないので、文盲の人が書いているようなのを想像して頂ければ。




夫。

扇子を欲しがっていて、でもお土産物やさんでは「如何にも」なのしかなくて困っていたら、友人が京扇堂という専門店に連れて行ってくれて、こんな素晴らしい柿渋のが買えて、大喜び。因みに上の妹こぐまの扇子も、そこで現品限りでワゴンセールになっていた、元はいい物。




私は自分のお財布も持っているし、小物はプレゼント用にもと思って、自由に買い物・・・ふふ。他にもあるけれど、ざっとこんな感じ。日本の小物って、本当に丁寧に丁寧に作られていて、凄いわー。


私からは、兄こぐまには文房具をたくさん、妹こぐまにはイルカのぬいぐるみリュックを買ってやった。

持ち帰り用に買った食べ物は・・・
干し椎茸、昆布、カレールウ、ソース。これさえあれば、大体何とかなる。こぐま達のリクエストでマヨネーズを1本だけ。
兄こぐまはカレーパン、夫はあんパン・メロンパン・クリームパンが大好きで、最後、空港駅のコンビニで手荷物に入るだけ買い込んだのでしたー。




夏野菜カレー弁当。ふりかけは妹こぐまが気に入って持ち帰ってきた。





2023/06/17

旅行前のドタバタ


ドイツには12歳以下の子ども用パスポートというのがあって、申請に行くとその場で作って貰える。日本旅行直前に12歳になる兄こぐまは、誕生日前に子ども用のを申請したらいいと思っていたのだけれど、それって有効期限内でも12歳になったら失効してしまうのではないかと気付いた。役所の人も最初は気付いていなくて、何度も念押しを繰り返してやっと、その問題に気付いて貰えた位。
げげっと青ざめながらも、気付いて幸い!でも、普通のパスポートなんて、申請に6週間かかるやん!ギャーッ。
慌てて役所に泣きついて、何とか予約をねじ込んで貰って申請し、それが届いたのが出発の三日前。

慢性疼痛の夫はモルヒネを服用しているので、それを外国に持って行くには許可証がいる。まず医者が証明書を書き、それとオリジナルの処方箋を街の保健所に持って行って、サインと判子を貰う。書類の有効期限があるので、旅の直前に。
旅行に持って行く分のモルヒネも、前日に取りに行けるように薬局に注文しておいたけれど、いつもと量が違うし、手違いとか品薄とかでそれが届かなかったらもう間に合わず、薬なしには夫は行けないので、ドキドキだった。

私の歯の治療も、最終が出発の四日前。これまた高速道路で1時間位離れた所なので、もし事故渋滞とかで辿り着けなかったら、仮詰めで旅行する羽目になる。柔らかいものを半分丸呑みで食べる状態で旅行なんて、イヤーッ。
しかも余裕こいていたら、予約時間を間違えていた事に気付いて真っ青になり、いつもよりスピードを出して走って、何とか間に合った。
無事に済んで、ヤレヤレ。しかも今迄バキバキだった首筋の凝りが治療台の上でもうすっと収まったのには驚いた。

金曜日の午後、出発前日にサイトでチェックインを始めた。
一人ずつパスポートを見ながら入力していって、最後が妹こぐま。パスポートを開いて有効期限を見て、一気に血の気が引いた。これ、古い方やん!!
私が一緒に更新申請に行けず、皆が帰って来てから「古いパスポートはどこ?」と訊いても夫は知らなかったので、古いのは廃棄されてしまったかと、がっかりしていた。
ところが、ここに古いパスポートがあるって事は、新しいのはどこよ?!もしかして、間違えて新しい方を廃棄されちゃった?!
金曜の午後、役所ももう閉まっていて、土曜日は休み。絶体絶命。
心臓発作を起こすかと思ったけれど、何気なくパスポートをパラパラめくったら、別のページに新しいのが貼ってある事に気付いて、へなへなへな・・・。一冊のパスポートを使い回しするなんて思いもよらなかったし、申請して取りに行った人が、何で覚えてないのよ?!

金曜日までフルに働いて、土曜日出発だったので、医院を片付けるのに精一杯で、最後の最後まで荷作りできず、夜中に一人でパッキング。

当日、空港までは電車で、充分余裕を持って出発した筈だったのに、電車が途中で止まってしまった。事故でもあったのか、「この路線は封鎖されたので、迂回する予定です」って、一体どこに連れて行かれるのー?!封鎖は何時間もかかる事があるし、航空会社からは「もうすぐ出発です!」なんてリマインドメールが届いて、余計に焦らせられる。頭の中で、次の駅で降りてタクシーを使った方がいいのか、ぐるぐる、ぐるぐる。だって、乗り遅れたら計画が全てキャンセルになる。かと言って、次の便を普通の値段で買うなんて、絶対無理!
結果的には予定の30分遅れ位で着いたのでセーフだったけれど、これまた肝が冷えたよ。




ここまで来たら、もう大丈夫。ほっ。
(とは言え、搭乗してから下ろされた経験もあり。)



出発!弾ける笑顔。




初めての香港経由。

ロシアの上は飛べないので、黒海、カザフスタン、モンゴルなどの上を飛んでいたよ。

さて、これから暫く、旅行記にお付き合い下さい。