2023/10/29

新しいパン屋さん


うちの工事をしてくれた工務店が工事をしていて、建て終わったのを見たら、好きなパン屋さんの支店だった!
そして、開店のニュースの写真のバックに写っているのは・・・なんと、あのランプやん!

え、ホント?これは見てみなくちゃ!と、早速足を運んだ。




やっぱりー♪
こんなドイツの片田舎で、フィンランドのランプを採用するインテリアデザイナーがいたという事に、びっくり。

夫は最初「ぼくにも作れそう」とかほざいていたけれど、見れば見る程「やっぱり無理かな」になり、感心してすっかり気に入って、「うちにも欲しい!セールを見つけたら買って!」だって。(うちの寝室のランプは、半額くらいで買ったの。)
確かに、今の食卓のランプは借家時代に買ったものなので、大好きだけれど今の空間に対しては小さ過ぎるのよね・・・。


うちと同じような梁で、うんうん、あの工務店チックだよね。
ここでも患者さん夫婦に声を掛けられて、「ここを建てたの、うちの工事をしてくれた工務店なのよー」というところから、うちの工事の話しに花が咲いた。
我が家の歴史を保存した事を「素晴らしい!よくやったね!」、ついでに「家庭医になって貰って幸せ、大正解だった」と言って貰えて、嬉しかった。

因みに、うちを売ってくれたおばあさん、自分が生まれ育った家だったので売るのが悲しかったのだけれど、色んな人から「あなたが売ってくれたお陰で、こんな小さな村に、誰も夢にも思っていなかった家庭医院ができた!」と言われるのだと自慢気に話してくれて、これもよかったなあと思う。


燃料代をはじめ物価の高騰で、パン屋さんは今凄く大変。儲けの単価が小さいから、もろに影響を受けるし、皆も生活が苦しくなるとスーパーの安いパンに流れるしね。
でも、パン職人というのはドイツ文化の大切な担い手の一つで、決して失われてはならないと思う。このパン屋さんは地産地消でおいしいので、なるべく買って応援するようにしている。

(別の、この辺の最大手のパン屋さんは、売れ残りのパンを値下げとか寄付とかせずに廃棄していると聞いて、買うのをやめた。ロゴマークがクロワッサンというのも、何だかなあ。)





2023/10/27

今年も秋祭り



今年も行って来ました。おらが村の秋祭り。
ケーキが売り切れるのが早いというのを学び、まずはケーキから。




それから私は焼きソーセージとザワークラウト。こぐま達はカツ、夫はバーガー。




そのつもりで、屠殺プレートは前の晩に食べておいたのだ♪
パンの下に茹でた豚肉が二枚も隠れています。


去年は失敗したけれど、今年はちゃんと計画を立てて臨んだので、食べたかったのは全部食べられた!ひひ。





2023/10/24

バタバタ一週間と賞品ごはん



先々週末は何と、6年ぶり?にジョギングに連れ出された。
「皆で行こう」と言われて、「まじかよ・・・私なしで行って欲しいわ・・・(皆が出掛けている隙に、私はのんびり♪)と思ったのだけれど、兄こぐまのモチベーションを上げるために、渋々付き合う事にした。この村に引っ越してから、初めてだよ。

でも、いざジョギングしてみたら、やっぱり体がすっきりした。そりゃ、私もいい加減運動不足やしねえ。ほんのちょろっとジョギングしただけなのに、5千歩いったって。

* * * * *

先週は色々あった。

私は今迄の自分の雇用主達と比較してかなり被雇用者寄りだと自負しているのだけれど、それでも不満が出てきたみたいで、その対応に悩まされたり。
「一体どこまでやればいいの?」と泣けてくる程ショックだったけれど、まあ雇用主というのは不満を持たれる運命なのだと割り切り、誰が正しいとか正しくないかとかの議論ではなく、兎に角皆がそこそこ満足してくれるような相対的な結論に持っていくべきなのだろうけれど、私にはまだ結構難しい。
(それが事実かどうかではなく、そういうネガティブな考えに至ってしまった事自体が問題な訳で、そうならないように配慮するのが私の役割なのだろう。なので、「そうじゃない」と否定したり、誰が悪かったのか議論するよりも、「何故、何がきっかけで、そういう印象になったのだろう」という点から改善して、未来を建設する感じでいきたいもんだ。)

私達の同級生が上級医をしている病院に、知人が計画手術で入院する事になったので、仕事を済ませてから、お見舞い&同級生に会いに行ったり。
当時私の寮の近くに住んでいて、一緒に勉強したり料理したり、帰省シーズンに私が寮で一人ぼっちになるので実家にも何度か連れて行ってくれた同級生。今度、副ボスになるんだって。裏表がなくて面倒見がいいから、下につく人達は幸せだろうなー。
外出したついでにIKEAにも寄って、引き出し整理用の小箱など、ちょこちょこ買い物。

また別の日は、学校でガス・薬品漏れ疑惑があって、妹こぐまが同級生何人かと一緒に学校から救急車で病院に運ばれてしまったので、昼休みに迎えに行ったり。
妹こぐま自身は全然大した事なくて、救急医が「知っていたら、病院じゃなくてママのところに運んだのに!」と言った位。病院まで片道25km位だから、結構遠いのよ。
私がお迎え最後で、他の子のママが一人、親切にも残ってくれていた。妹こぐまは一人で救急車に乗せられて、私が仕事があるので誰も迎えに来られないかもと凄く心配していたみたいで、ギューッと抱きついてきた。仕事があっても迎えに行くに決まってるやん、というのは大人の考えで、まだ携帯電話も持たせていないし、仕事は大事でなかなか動かせないというのを解っているだけに、さぞ気を揉んだ事だろう。可哀想に。

その後、兄こぐまが数学が解らないというので、一緒に勉強したり。
数学の内容自体は大した事ないのだけれど、用語のドイツ語を知らないのと、記号の書き方が日本と違ったり(「÷」が「:」、「x」が「・」。で、「x(エックス)」を筆記体で書かないので、日本の「x(かける)」と混乱する)、数字も一の位を十の位の前に読んだり、分数も分子から読んだりするので、喋って教えるのは結構頭を使う。晩の診療が始まるギリギリ前までやったので、休まらなかったー。

また別の晩は、兄こぐまとプレゼンテーション競争したり。
「中世のお城の生活について」のプレゼン、兄こぐまが全然やらないので、「よし、ママと競争しよう。兄こぐまが勝ったらチョコレート。私が勝ったら兄こぐまの手打ちパスタ」と言ったら、俄然やる気を出した。
お陰で私までプレゼンを作る破目になったけれど、私が本気を出したら勝負にならないので、適当にささーっと。審査員(夫と妹こぐま)は、賞品のチョコレートを分けて貰うか、パスタを食べたいか、で迷っていた様子。わはは。
結局引き分けで双方賞品を貰える事になり、兄こぐまも自分の改善点が判ったみたいで、めでたし、めでたし。




前菜。手前のはモッツアレラ、奥のは羊のチーズが載っている。




私がリクエストした、茸とハムの手打ちパスタ。




兄こぐまがはまっているデザート。苺を潰して混ぜながら食べるとおいしい♪





2023/10/21

中世の古城その2、Burg Eltz



二日目に行ったエルツ城は、300ヘクタール以上の森に囲まれている。こちらも破壊されずに残った珍しい城で、500マルク紙幣の柄になったり、ヴィクトル・ユーゴーやウィリアム・ターナーなども訪れている。
三兄弟が言わば長屋のように合体した別々の居城を作ったため、こんなに大きいのだとか。そのうち一家系は途絶え、残る二家系のうち片方がもう片方から全て買い取り、今は一家系の所有となっている。




上の駐車場へ向かう道が渋滞になっていたので、これは一杯だなと見切りをつけ、下の駐車場も一杯だったけれど隙間に何とか駐車。でも、上の駐車場が凄く近いという訳でもなく、どちらの駐車場からも、こんな森の中の道をかなり延々と歩くので、運動靴がお薦め。
Burgの割に勾配はそんなにきつくなくて、「あれ?そんなに登らなくていいのね。高い所に建ってるんじゃないの?」という感じ。




ぱっと視界が開けてこのお城が見えると、うわーっ!と思わず歓声が上がる。谷間の中の小高い丘の上に建ててあるので、山を登らなくてもよかった訳ね。

そして同時に見えたのが、橋の上の長蛇の列・・・。




しまった、こんな事と判っていたら、朝一番に行ったのに。
でもまあ、Burgの性格上広い場所がないから列が長くなっているだけで、これで45分待ちと言っていたので、まずまず。

この写真の右下の方にも・・・



要塞が作ってある。この谷間の底には小川が流れていて、雨水で足りなくなると、そこから水を運び上げたのだとか。




屋根瓦は黒い頁岩を削いだもの。壁はモルタル多目の石積み。




こういう豪華なのはトイレじゃなくて出窓。ローソクも高価なので、仕事するテーブルとか書斎とか、明かりが必要な場所ね。

ここは城内ツアーは撮影禁止だったので、写真なしだけれど、相当裕福な名家だったようで、凄かった。話し合いや決議をする部屋は、親戚や同盟の家々の紋にずらりと囲まれる威圧感。方々からの貢ぎ物の金銀財宝。豪華な作りの礼拝堂。寝室にもステンドグラス窓の礼拝スペースがあったり、ベッドも階段が数段ついている高さ。二室に一室が暖炉付き。トイレも20個もあるんだって。
(フランスではおまるを使っていた時代で、もっと大きな城でも一つもトイレがないことも。まあ、城外への垂れ流しとどっちがいいかは、さておき。)




ここのショップで売っていた、「実際に着用できます」の甲冑、2440ユーロ也。
うちの近くでも幾つか有名な中世祭りがあるのだけれど、そこに着て行ったら完璧だな。




さて、ツアー中に、直角のない五角形の部屋があって、「ここは基盤の岩盤を1センチたりとも無駄にしないよう、いっぱいっぱいに建ててあるので、不思議な形の部屋なのです」と聞いて、そうか!!と。
お城を出てからよく見たら、確かに岩盤の上に直接建てられていて、一部は外壁の足元にそのまま使われているわ。




お城に通ずる道の横も、こんな露頭。




前日のお城の入り口の階段で「どうして頁岩を斜めに使っているのだろう」と不思議だったのだけれど、そうか、あれがここらの岩盤なのか!と、遅ればせながら、やっとパズルが繋がったのでした。





2023/10/17

Braubachという町


中世の城への旅、ホテルはお城のすぐ麓の町にした。ブラウバッハって、失礼ながら全く聞いた事もなかった町。今回は「どうせなら」と欲張らない事にして、近いのが一番!と。




この手前の木立の陰になっているあたり。




小さなマルクト広場のテラス席で晩御飯。満席だったけれど、運よくテーブルが空いた!




折角ワインの産地に来たので、私は「ワインの魔女」という、ソースに葡萄を使ったカツにしてみた。
お相手にはフェーダーヴァイサーという、ワインになる発酵途中のお酒。アルコール度も低く、まだ半分ジュースみたいな甘さで、好きなんだけれど私は糖質制限があるので買わない事にしている。レストランならグラスで頼めるから、たまにはいいか♪




晩御飯の後、もう薄暗くなってからの散歩だったので、写真だと暗い感じになってしまったけれど、とっても素敵な町だった!




あちこちに葡萄の蔓が伝わせてある。そうそう、これがしたいの!




こういう細い家って絵になるよなー。




石と、木組みと、葡萄の木。




素敵な街並みなのに、空き店舗があちこちあって、ちょっと淋しい。早く景気が回復するといいね!




ホテルの目の前がライン川。船着き場に寄って周遊船も調べてみたけれど、今回は残念ながら時間不足。




川べりで丁度お祭り中だった。お城のライトアップも見られて、ね、泊まってよかったでしょ。






2023/10/14

ドイツ在住の方へ速報、Starlink見えたよ!


実は夏休み中にも挑戦したのだけれど、見つけられなかった。家族は普通の人工衛星すら見た事がないと言うので、どうせならと思ったのだけれど、スターリンク衛星の発射と、天気と、私の仕事との、全ての条件が揃うというのが、なかなかない。
で、やっと揃った金曜日の晩、初めて見つけられた!
しかも、北斗七星の柄杓の合の部分を通っていった。明るさは、北斗七星よりちょっと暗めかな、という程度。

まずは「Find Starlink」で、なるべく毎週確認しておく。これは国だけでなく都市名を入力できるので、より正確な情報が出ると思う。昨夜出ていた情報は・・・
Timings with average visibility
8:17 pm, 13 Oct 2023
Starlink-111 (G7-4), DIM (3.7) for 4 mins
Look from NORTHWEST to NORTH 
Elevation (from horizon): start: 10°, max: 31°, end: 31°   
                     
見に行く日は「Heute am Himmel >>Starlink」で、見え方の確認。



この図の見方が最初はよく解らなかったのだけれど、西北西の低い所から見え始め、北に向かって段々のぼり、真北の30ー40度の高さで暗くなって消える、という感じ。で、大体その通りだった。
この数字でも、結構明るかった。薄雲が出ていたのと、まだ灯りも多い時刻で、サッカー場かなという眩しい灯りまであって、見える星の数はそんなに多くなかったけれど、それでもちゃんと見えたよ。
暗くて見晴らしのよい所に行って、30度ってこれ位の高さだな、西北西から北だとこの辺からこの辺までだな、というのを予め確認しておいて。

スターリンク衛星というのは、発射して日にちが経つにつれて間隔が広がっていくそうで、昨日見たのは北斗七星の合を通る時に一度に入るのが2個位の間隔で、もう銀河鉄道みたいな感じではなかったけれど、その分天に長ーく続いていて、やっと見られて家族全員大興奮。
信大の地質学の講義で人工衛星が見えるものなのだと聞き、山小屋泊まりの夜に初めて実際に見た時に大感動したのを思い出した。

まだ来週前半位まで見えるみたいなので、お天気がよかったら是非どうぞ♪(なので旅行記の途中ですが速報です。)
しかも間隔がある=次々延々とくるので、慣れている人なら天体望遠鏡を合わせる暇も充分あるかも。

将来は、これが珍しくない世になるのかも知れない反面、人工衛星の表面が反射しないようにする工夫も進んでいるらしく、だから逆に人工衛星が全く見えなくなる時代になるのかも知れない。


しかもこの晩、私は過去最長の流れ星を見ちゃった♪ 普段なら指で「これ位」と言える長さで「あっ!」でもう消えるのに、昨夜のは腕で「ここからここまで」と角度を示さないといけない位で、これなら願い事できたかも!

今週は保護者会も2回あり、鼻血が出る位仕事も忙しかったけれど、週末の良いスタートになりました。


覚え書き:
ここ3週間位、コロナ感染がまた急増。そろそろ免疫がまた切れてくる頃なのかな。しかも症状重めが混じり始め、健康な若者が3、4日間40度の熱とか、息が苦しいと言うのでパルスオキシメーターを貸し出したりとか、病院送りが頭を過るのは、もう長らくなかった事。今のところ幸い命の危険にまでは至っていないけれど、夏前までの軽さとは比較にならない。それで、やむにやまれず、希望者には新たなワクチン接種も再開した(前回接種から1年以上経過している高齢者のみ)。
インフルエンザ及びその他「風邪」も多く、どれにせよ発症前の無症状期の感染力が強いので、私はまたマスクを着け始めた。
加えて四半期の初めの忙しさ、インフルエンザ予防接種開始も重なり、予約はぎっしり。
皆様も、どうぞお気を付けて。





2023/10/13

中世の古城その1、Marksburg



ライン中流の城の多くは17世紀に、三十年戦争でスウェーデン軍に、或いはプファルツ継承戦争でフランスのルイ14世軍に破壊され、19-20世紀に再建されたもの。
このマルクスブルクは中流ライン川岸で破壊されずに中世の姿を留めている、非常に珍しい城の一つ。高所の城の中では唯一だとか。)

日曜の15時過ぎに着いたのだけれど、小さなお城で、駐車場も空いていたし、ツアーもすっと参加できた。駐車場からお城の建物の中に入るまでの足場は悪いので、運動靴で行くのがいいと思う。

以下、ツアーで聞いた内容を記憶を辿って・・・なので、不正確かも知れないけれど、面白かったのでご紹介。写真多いよー。




入口は石の坂道だったのを、17世紀に馬を乗り入れなくなってから、階段状に削ったのだって。凄い頁岩!




ライン川は交通の要所であり、通行税が大切な収入源であり、だからこそ奪い合いもあり。
我らが黒い森も、材木をライン川でオランダまで運ぶ事で栄えた。)




城をぐるりと囲む外壁の中庭からの眺め。中庭には、ありとあらゆる薬草が植えてあって、それだけで1日のツアーができそう。




昔の建物で、こういう感じのちょっと粗末な出窓みたいなのがあったら、それがトイレ。ボットンどころか、溜める所もなく、そのまま落下という・・・。




トイレの中は、こうなっている。窓もあって、便座もしっかりしていて、流石お城。




右手奥の頑丈な扉が付いているのが、このトイレ。鍵はトイレの中からではなく、外(室内)から。
というのは、トイレというのはボットンで開いている訳で、つまり逆に外からの侵入にも弱い箇所なので、常に室内から厳重に施錠しておくのだって。で、ここは大事な決議をする部屋で、話し合いの内容を聞き逃さないよう、ドアを開けたまま用を足したので、トイレの中からの鍵は必要なかったのだって。




ワイン蔵。当時のワインはアルコール度が2-3%で酸っぱく、水代わりに一日一人3-5リットル位飲んだのだとか。




台所では、こんな大鍋を幾つも並べて火にかけられる。




吊るして保存するのは、ネズミにやられないように、というのも一つの理由。
鴨がぶら下げてあるのを見て、妹こぐまがひっと引き攣った。




流しは石を四角く切ってくり抜いて作ってある。排水はそのまま外へ(穴から外の景色が見える!)
窓は大体どこも鉄格子で守られている。




庶民は床に直接とか窓台とかに、せいぜい藁を敷いて寝ていた時代で、ベッドは贅沢品。
ベッドの天幕は保温のためでもあり、プライベート空間のためでもあり。
そして寝る姿勢は死に繋がると思われており、だから高貴な人は座って寝ていたのだとか。




礼拝堂。ここは多分出窓になっていないので、これが壁の厚さということ?!




1480-1500年頃の騎士の甲冑。
下には鎖帷子を着ているね。
足先も武器だったんだって!でも、これで蹴るって、相当難しそう。




これは拷問道具というより、罰の見せしめ道具かな。上の二つの穴に手、下の二つの穴に足を突っ込んで固定する。手がすっぽ抜けないように釘がついているところが凄く嫌らしい。
展示してあるこの部屋は、元々は厩。




お城の鍛冶屋。籠城しても城内だけで生活が一応成り立つようになっている。

因みに「子ども」で居られるのは5歳までで、6歳から労働を始めたのだって。寿命が40-50歳位だった時代の話し。




2023/10/11

中世の城への旅


兄こぐま(7年生)が、学校の課題で中世の城(Burg)の生活についてプレゼンテーションを作らなければならない事になった。
因みに日本語の「城」は、ドイツ語では「Schloss」と「Burg」に分けられていて、前者は宮殿のような煌びやかな居城。後者は戦争を意識したもので、交通の要所を監視できるような場所や攻めにくい高所に多く、守りの要となる。

ネット検索したり、図書館に行って本を借りてきたりしたけれど、どうもピンときていないし、嫌々やっている様子。それにきっと、クラスの皆も同じ事をやっているから、全員同じような内容になるよね。
美術館に行けば、中世の絵で生活の様子が判るけれど、それは嫌がりそう。
幸い連休だし、中世の城に行ってツアーの説明でも聞いてみるか。と思ったのだけれど、近場のお城たちは有名だけれど中世よりも新しいものばかり。先日行ったアルザスのお城は、中世の城マニアによる再建だから悪くないのだけれど、ツアーが見当たらない。そもそも中世の城は、もう廃墟になっているか、再建されているかで、当時のオリジナルが残っているというのは本当に稀。

色々調べてやっと見つけたのが、ライン中流・モーゼル地方の古城たちの中の二つ。調べてみたら、片道350km弱、うちの車で4時間近くかー。うーん・・・。そういう長旅は電車でのんびり行きたいのだけれど、Burgというのは当然アクセスが悪いところに建っているので、車が欲しい。
きついけれど、まあ可能ではある。歴史に興味を向けるいい機会だし、頑張るか。向こうで一泊して、二つの城を一日一つずつ見る事にしたらいい。普段ならお城なんて見たがらないこぐま達も、そのために一泊旅行できるとなれば話しは別で、大喜び。

夫に相談したら、「泊まりは大変」「片道350kmなら、お城一つにしたら日帰りできる」「何ならぼくなしで」と、いつもの如く。
いやー、そりゃ、日帰りでもできるけどさ。一泊で計画したら、時間に追われずにのんびりできるんだし、休ませてよ。
「二つのお城、それぞれ特色があって、私には選べないんだよね」とサイトを見せたら、その気になって、OKが出た!

で、大慌てで準備して翌朝出発という弾丸旅行、少し前の連休中に行って来ました。




ライン川のほとりに宿泊。




前夜決めたので、ホテルはもう選択の余地がなくて、朝ごはんはカフェに食べに行く事にしたら、これが大当たりだった!
手作りのフレッシュチーズのディップがどれもおいしくて、ジャムも手作りで、一同大満足。バターがハート型にくり抜いてあるの、判るかしら。そういう感じで、どれも愛がこもっている感じ。並んでいるケーキも、まだ型に入ったままのもあって、どれも凄くおいしそうだった。


お城は二つとも、それぞれ面白かった。ツアーも長過ぎず、子どもでも解るように話してくれて。
兄こぐまの感想の第一声は「お城の中が暗いって、知らなかった」
へえーっ!そんな事も知らんだのか!と、こちらが驚いたけれど、まあそうね、そういう体感的なものは、やっぱり行ってみると違うよね。
「ママ、有難う!」と何度も言って、翌日には手打ちパスタの晩御飯まで作ってくれたので、頑張った甲斐があったのかな。
さあ、あとは自分で頑張って、プレゼン作ってね。

という訳で、また旅行記続きます。





2023/10/08

ベランダ完成祝い・兄こぐまバーガー


あれからまた何週間か過ぎ、遂にベランダの柵がやって来ました!
どんなのが来るのか知らなかったのだけれど、階段の柵みたいな感じかなと思っていたら、その通りで、ごくごく普通の。階段もベランダも柵は低めで、乗り出すと結構怖いけれど、もう小さな子どももいないし。
来夏は枝垂れる花を育てて美しく飾ろう。



前回のハンバーガーで、油煙が凄くて台所が大変な事になったので、今回はベランダで作ってくれた。

建物から飛び出していないベランダは、作るとその分部屋は小さくなるし、ベランダの後ろの部屋は奥まって暗くなる。しかもベランダより部屋の方が使用頻度は断然高い。でも、ベランダでしか出来ない事もある。それで凄く迷って、最初に提示されたプランの半分の、小さなベランダにした。建築家に「こんな(使えない)小さいの、わざわざつけるの?」と渋られたのだけれど、いやいや、家族で使うにはこれで充分よかったよ。




希望通りにトッピングしてくれる。




私が作ったレモネード。




ポータブルコンロの火力が弱くて兄こぐまは不満だったけれど・・・




心配無用!凄くおいしかった♪




向かって右がアルザスで買ってきたGewurztraminer、左がマスカット(アレキサンドリア)。大きくなあれ。

私も頑張って、銀行や書類仕事などのToDoリストを大分片付けた。