兄こぐま(7年生)が、学校の課題で中世の城(Burg)の生活についてプレゼンテーションを作らなければならない事になった。
因みに日本語の「城」は、ドイツ語では「Schloss」と「Burg」に分けられていて、前者は宮殿のような煌びやかな居城。後者は戦争を意識したもので、交通の要所を監視できるような場所や攻めにくい高所に多く、守りの要となる。
ネット検索したり、図書館に行って本を借りてきたりしたけれど、どうもピンときていないし、嫌々やっている様子。それにきっと、クラスの皆も同じ事をやっているから、全員同じような内容になるよね。
美術館に行けば、中世の絵で生活の様子が判るけれど、それは嫌がりそう。
幸い連休だし、中世の城に行ってツアーの説明でも聞いてみるか。と思ったのだけれど、近場のお城たちは有名だけれど中世よりも新しいものばかり。先日行ったアルザスのお城は、中世の城マニアによる再建だから悪くないのだけれど、ツアーが見当たらない。そもそも中世の城は、もう廃墟になっているか、再建されているかで、当時のオリジナルが残っているというのは本当に稀。
色々調べてやっと見つけたのが、ライン中流・モーゼル地方の古城たちの中の二つ。調べてみたら、片道350km弱、うちの車で4時間近くかー。うーん・・・。そういう長旅は電車でのんびり行きたいのだけれど、Burgというのは当然アクセスが悪いところに建っているので、車が欲しい。
きついけれど、まあ可能ではある。歴史に興味を向けるいい機会だし、頑張るか。向こうで一泊して、二つの城を一日一つずつ見る事にしたらいい。普段ならお城なんて見たがらないこぐま達も、そのために一泊旅行できるとなれば話しは別で、大喜び。
夫に相談したら、「泊まりは大変」「片道350kmなら、お城一つにしたら日帰りできる」「何ならぼくなしで」と、いつもの如く。
いやー、そりゃ、日帰りでもできるけどさ。一泊で計画したら、時間に追われずにのんびりできるんだし、休ませてよ。
「二つのお城、それぞれ特色があって、私には選べないんだよね」とサイトを見せたら、その気になって、OKが出た!
で、大慌てで準備して翌朝出発という弾丸旅行、少し前の連休中に行って来ました。
ライン川のほとりに宿泊。
手作りのフレッシュチーズのディップがどれもおいしくて、ジャムも手作りで、一同大満足。バターがハート型にくり抜いてあるの、判るかしら。そういう感じで、どれも愛がこもっている感じ。並んでいるケーキも、まだ型に入ったままのもあって、どれも凄くおいしそうだった。
お城は二つとも、それぞれ面白かった。ツアーも長過ぎず、子どもでも解るように話してくれて。
兄こぐまの感想の第一声は「お城の中が暗いって、知らなかった」
へえーっ!そんな事も知らんだのか!と、こちらが驚いたけれど、まあそうね、そういう体感的なものは、やっぱり行ってみると違うよね。
「ママ、有難う!」と何度も言って、翌日には手打ちパスタの晩御飯まで作ってくれたので、頑張った甲斐があったのかな。
さあ、あとは自分で頑張って、プレゼン作ってね。
という訳で、また旅行記続きます。
中世のお城を調べて、プレゼンがあるんだね。こぐまくん。
返信削除ライン川の風景、美しいね!
何とも!美味しそうな盛り合わせ!カフェも洒落ているね。
わぁ!続きが楽しみ!
mさん、こんにちは。
削除はい、私としては成績はどうでもいいのですが、「自信を持って発表できる良い物を作る」とか、ネットとかじゃなくて実際に行って体験してみるとか、そういう楽しさを知ってくれるといいなと思って、頑張りました!
2日間とも投稿が反映されない。この投稿も興味津々でとても面白かったー長い文章を投稿したのに。。。
返信削除cocoさん、こんにちは。
削除うわーん、すみません!長い文章、読みたかった!!
1クリックの手間がかかって恐縮でが、余りにも勿体ないので、公開ボタンを押す前にコピーしておいて頂ければ・・・。
この記事はウケなかったな、親バカ過ぎたか、と思っていたので、興味津々と伺ってとっても嬉しいです。
実物の城を見て発表できるの素敵ですね。この地域は古城や古い砦があって楽しめますが、中世の様子が残っているというとどのへんでしょうか。以前旅行したときはマインツからコブレンツまで船で「予習」した後、鉄道で戻って Oberwesel で城に泊まったりして楽しみました。
返信削除melisandさん、こんにちは。
削除ああ、予習はいいですね!私達も一度電車で通ったのですが、「ほら、お城!お城!」と騒いでいたのは私一人でした・・・。その辺りはユネスコ世界遺産になっていますが、お城の殆どが再建なのだそうです。