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2023/10/06

SecessionとJosephinum


時間ができて、思いがけずセセッシオンも再訪。
もう一度見たかったのは、クリムトがベートーヴェンの第九交響曲を表現した、34x2mの壁画。




怪物テュポーエウスの目や、不摂生の娘の飾りなどなど、色々と貼り付けてあるの、今迄きちんと認識していなかった!
最後のコーラスのところも、塗った金が彫ってあったり。




ちょっと急いだ撮り方になってしまった。 

もう少し低い位置だと観やすいのだけれど、汚れが付いたりしたら困るし、仕方ないか。

という感じで、ウィーン満喫しました!ベルヴェデーレ宮に行く時間は流石になかったので、また次の機会には、きっと。


* * * * *

さて、この先はちょっと閲覧注意。

人体模型の写真が出てきます。



そう言えば、私の万能川柳初掲載句は、
「こちらでは人体模型目が青い(2000年8月22日)」だったなあ。


さて、心の準備ができた方だけ、続きをどうぞ。





* * * * *





ウィーン大学の医学史博物館ヨゼフィヌムに展示されているのは、1700年代に作られた、イタリアの蝋細工技術による解剖モデルたち。実際の解剖ではなかなかきれいに見えない部分というのもあるので、リアルよりもリアル、理想的なモデルで素晴らしい。こんな細部まで!と驚く程で、超音波やCT、MRIというものがなかった時代に、ここまで再現できているのが本当に凄い。ケースからして寄木細工だったりして美しいし。




本当は細部が「おおーっ!」という位素晴らしいのだけれど、流石にちょっとぼかしました。蝋細工の技術って、凄い!!




でね、ポーズがイタリアの彫刻っぽい気がするのは私だけ?頭髪がついているモデルは、モーツァルトとかバロックみたいな髪型なの。




手のポーズも芸術的で官能的。


この隣の「Narrenturm」というウィーン大学病理学解剖学博物館では、本物の標本も沢山展示されてあるのだけれど、これはベルリン大学の方が凄かった。
但し、カタログ写真集を見たら、展示されていない標本がもの凄く沢山あって、これらを全部展示したら同じくらいのレベルかも。
重たいし、「持っていても何度見るかな・・・」と思って買わなかったけれど、あの写真集は買ってもよかったかも。医学生にはお薦め。
写真集の中の標本の並べ方もしかり、そもそもわざわざ元精神科病棟に展示するというのも、ちょっと尋常じゃない趣味を感じるけれどね。





2023/10/04

続・ブリューゲルへの旅


美術史博物館には、昨冬のブリューゲルへの旅
行ったばかり。今回の宿はシェーンブルン宮殿の近くだったので、折角だから宮殿を見るべきか?とも考えたのだけれど、よくよく考えてみたら、私は宮殿に感動するタイプじゃない。
それより、好きな絵を一生にあと何度見られるのかな?と考えたら、連続になってもいいから、そちらを見に行こうと思った。
それと、前回は子連れだったのと、病み上がりの妹こぐまが空咳をしていたので、そんなに長居できなくて、心残りがあったのだ




ブリューゲルの中で、この絵が一番好き。




前回、家に帰ってから「あれ、あの絵たち、どんな額装だっけ?」と、凄く気になってしまっていたの。インターネット検索とかしても、絵しか出てこないしね。




実はこんな素晴らしい空間に飾ってある。




天窓からは自然光。




クリムトの壁画(下のアーチの三角のところと、その横の柱の間)、やっぱり素敵~。この階段ホールに丸一日居てもいいわ。
(そのつもりで来たのに、またもカフェが閉まっていて、居座れなかったー。)




こんな幸せな
顔でうろうろしていたらしい。この写真を見て、噴き出してしまったよ。




幸せのお裾分け。





2023/10/03

Café Central@Wien


さて、前回の「重いおやつ」の話し。

折角ウィーンなのだから、観光客らしく、穴場じゃなく有名カフェにも行ってみたい。という訳で、今回はオンラインで予約が取れた、カフェ・セントラルに初めて行ってみた。1876年創業。




昨冬、馬車に乗った時にこの行列を初めて見て、「おおー!」と思ったのだ。




元宮殿だとかで、ゴージャスな空間が広がる。




どうしよう!と目移りしちゃう、おいしそうなケーキたち。




左端の木箱はお土産用のザッハートルテ。


後でケーキを食べたい方がメインなので、食事は軽ーくしようと、「古ウィーンのスープ」なるものを注文してみたら・・・



この飾り切り、頑張ったんだろうな・・・と、大笑い。グーラッシュにしておけばよかったかな。




「カイザーシュマーンには20分かかります」と書いてあったので、食後すぐ注文。コーヒーだけ先に来ちゃった。




他の人が選んだプチフール。悶絶する可愛さ。

さて、それからが長かった。30分以上待って、「まだ?」と訊いたら、「時間かかるものだから!」という感じであしらわれる。もう優に20分以上待っているんだけどなー・・・と思ったけれど、飲み込む。更に待って、もう一度「まだ?」と訊いたら、ウェイターが「あれ?」という感じで慌て出した。どうやら、忘れられていたみたい。
1時間くらい待ったし、次の予定もあって、もうキャンセルしようかと思ったのだけれど、そこからは速攻で出てきた。きっと、次に焼けた分をかっさらってきたんだな。



こ、これがカイザーシュマーン?!私の知ってるのと違うー。
これはこれで凄くおいしかったけれど、家で作る参考にしようと思ったのに、全く参考にならない別物だった。ぐりとぐらのカステラみたい(って食べたことないけど)。
赤いベリーのソースは酸味が効いていて、凄く好みだった♪

これね、めっちゃ大盛り。写真だと判らないかも知れないけれど、背景のフォークやカップと較べてね。感覚としては、直径15-17cmのスポンジケーキ(ホール)を崩した感じの一人前。流石に食べ切れず、残った分を包んで貰って、家族へのお土産にした。

家族は狂喜乱舞だったけれど、食べてみたら「おいしいけど、これはカイザーシュマーンじゃない。ケーキだよ。ママのカイザーシュマーンがいい。また作って。」だって。へーへー。




(↑Amazonリンク)




2023/09/30

ウィーンごはん


今回単身でウィーンに行ったのは、所属している欧州日本人医師会の年次総会があったから。コロナのせいで、何と4
年ぶりの参加となった。
行く前は議会の準備もあって、かなりてんてこ舞いだった。

行きは夕方の便。空港までは電車で行くのだけれど、帰りの電車を調べてみたら、1本逃したら途中から代行バスになる。帰りは夜だし、電車とバスの乗り継ぎはリスキーだから、避けたいなあ・・・。という訳で、帰りの電車が確実にある駅まで車で行く事にした。
そうしたら、こんな田舎道でまさか!という工事渋滞に引っ掛かり、駐車場に着いた時に電車が入って来るのが見えたというギリギリ。
帰りは、飛行機の着陸から電車の発車まで20分しかなかった。着陸してから駐機するまで結構走るし、それから実際に降りるまでにも結構待つし、空港を出て地下の駅のホームまでも距離があるし・・・流石に無理かなと思ったけれど、何とか乗れた!電車は1時間に1本程度だし、翌朝から仕事だったので、よかったー。

レストランなども実際に行ってみた事がないのにネットの印象で決めなくちゃいけなくて、予約もなかなか返事がこなくて何度も電話したりプランBを考えたり、ちゃんと取れているかどうか不安で、おいしくなかったり雰囲気が悪かったらどうしようとか、色々心配だったので、無事に済んで満足して貰えてよかったー、へなへなへな・・・という感じだった。

天気予報は雨で、夜かなり激しく降っていたけれど、観光する時は降られなくて、よかった♪

* * * * *

初日、金曜の晩は、到着時刻が皆バラバラなので、深夜0時まで開いているイタリアンレストランで、だらだら飲食しながら、少しずつ合流。



私達は雪だるまと呼んでいたけれど、よく見ると雪うさぎ?




皆でシェアして、次々色々食べた♪

ウィーンに着いた時には「蒸し暑っ。持ってくる服を間違えたな」と思ったのに、このテラス席は吹きさらしで寒くて、他の人から上着を借り、更にお店の人に毛布を出して貰ってしまった。




私達がウィーンに着いた時にまだ仕事していた人もいて、その日の到着が全員揃ったのは閉店直前。
ドイツ、イギリス、イタリア、スウェーデン、ハンガリー、キプロスから、総合診療科、ペイン、産婦人科、内科、眼科、麻酔科の医者と医学生たちが集合。翌日には更にチェコからも合流。




次の晩はウィーン料理。名物の仔牛のカツ。ここのもおいしかった!
重いおやつの後、まだお腹が空いていなくて無理かと思ったのに、結局平らげてしまった。(重いおやつが何だったかは、また次回♪)




デザートはやっぱり、あたたかいアップルパイ。


最終日、解散してから、いつも凄くお世話になっている先生と二人で、Naschmarktのレストランでお昼ご飯。



茸のグーラッシュ。

食べながらふと話す気になり、お会いしなかった4年間の大変だった事を打ち明けて、凄くすっきりした。普段はこの話しをすると結構疲れてしまうものなのに、おいしく食べて飲みながら、笑いも交えて。精神科医でもなく、アドバイスとかじゃなくて単に聞いて貰っただけで、この違いは何だろう、と自分でも思った。医学的知識があるから的外れな質問がないし、打てば響く感じで説明しなくてもすっと解って貰えるというところなのかな。先生の労いの一言一言が、乾いた心にすーっと染み込んでいった感じで、とても有難かった。
(もしかしたら患者さんが私に話す時もこんな気持ちなのかな、と思ったら、ちゃんと丁寧に話しを聞こうと、改めて心した。)

そういえば今回は、初めてモヤモヤなしに、ビールやワインも楽しめました♪





2023/09/27

答え


心優しい皆さん、クイズに付き合って下さって、どうも有難うございました!
さあ、何枚目の写真で答えが判るかしら。




到着して、他の人を待つ間、まずコーヒーで喝を入れる。
仕事を片付けてからの準備でバタバタだったけれど、弾ける決意のマニキュアだけは、何とか。




宿泊したホテルの中庭。




可愛いピクトさん。色んなバージョンがある。




オットー・ワーグナー・スタイルの素敵な駅舎。




外側も素晴らしい~!
線路際の柵とかも、凄ーく素敵。




珍しいタイプの躓きの石


という訳で、答えはウィーンでした♪

ブレスレットはセセッシオンで。「ミュシャの鶴」と書いてあったけれど、現品限りで、検索しても出てこないので真偽のほどは判らないし、銀も結構ペラペラ。でも兎に角アールヌーボーっぽさが気に入った。
内臓たちはウィーン大学の「Narrenturm」という病理学博物館で。患者さんに説明する時に絵を描くのだけれど、3Dモデルもあると解りやすい時もあるかなと思って。





2023/03/10

ウィーンで食べたもの


ウィーンの外食は高いよー!と聞いていたのだけれど、こぐま達は食べ溜めができるタイプで、ホテルで朝食をしっかり食べておけば、あとはおやつ程度で晩御飯まで待てるので、何とかなった。ちゃんとしたレストランで食べたのは結局1回だけ。

事前に色々と調べて、よさそうなレストランはサイトでメニューも見て、食べたいものの値段を確認しておいた(例えば高めのレストランでもシュニッツェルなら安めのレストランと大して変わらなかったり、という事がある)。
まあ、コロナで大変だったところに、更に戦争の物価上昇で、観光業も外食産業も大変だよね。という訳で、応援の意味も込めて、ご紹介。



ガラスに貼ってある青いシールには、「運転中は運転手に話しかけないで下さい」だって。わはは。
何度も味見しながら作っていたのが、凄くいい感じだった♪



テイクアウトして、ホテルの部屋で寛ぎながら頂いた。
こぐま達はパスタとじゃがいもとカリフラワーのクリームソース。兄こぐまはベーコン入り。私は豚肉とクネーデル(パンのお団子)。一人前12-13ユーロ位。サラダ二つ(3.80ユーロ)をシェア。

おいしかったし、見かけよりもずっと量があって、サラダ一人一つにしていたら食べ切れなかったかな、という位。
旧市街の中で、この値段でこのクオリティって、凄いと思う。




数年ぶりの豚骨ラーメン♪ 15.90ユーロ。
日本の感覚からは、ラーメンにこの値段?!という感じだけれど、替え玉(3.50ユーロ)も頼んで、「ウィーンでこの値段で好きなだけ食べられる」と思えばOKかと。私達なんて、家族で違うのを注文して、途中で丼ごと回しっこして、別の味まで楽しんじゃった。
自家製麺はちょっと蕎麦っぽい食感。おいしかったけれど、何しろラーメン屋さんに行くのは数年ぶりなので、比較は語れません。
プレハブみたいなスタンドみたいなのが集合しているところで、大観覧車から人通りの少ない道をやや歩く。




セセシオンの近くに、スタンドがずらりと並んでいるマルクトがある。
奥に行く程どんどん安くなり、このひよこ豆のコロッケは何と15個で2ユーロ!作りたてでまだあたたかくて、衣はカリッとしていて、めっちゃおいしいのに、ディップも買って全部で6ユーロちょっとだった。
しかも買う前に気前よく次々試食させてくれたので、これでもう家族の軽食になってしまった。
セセシオンから歩いて一番奥の方、右列の右側です。

満ち足りて、旧市街中心への帰り道、マルクトから5分も歩かないところで、高いホットドッグの屋台に観光客が長い行列を作っていて、こぐま達が「??」と。
まあ、私達もその前日に遊園地でチキンナゲットを買ったら、見本写真よりも数が少なくて1個1ユーロ以上だったもの。知らなかったら、観光地価格でそんなもんかと思うよね。



そして一度は、本当においしい本場のシュニッツェル(牛カツ)を食べなくちゃ。夜行電車の出発が23時半頃だったので、最終日はちょっといいレストランに予約を入れておき、遅めの晩御飯をゆっくり楽しむ事にした。
シュニッツェルが24ユーロって、私は震えちゃう値段なのだけれど、本当においしいのなら一度くらいは、と。

子ども用の小盛りがないか訊いたら、一人前を半分ずつに分けて二人にサーブしてくれた!うわあ、親切!(そう、これで半人前なのです。)商売っ気ないなあ。付け合わせはポテトサラダ。

妹こぐまはまだナイフ使いが下手で、普段お肉は私が切ってやらないといけないのに、これは手伝いなしに自分で切れた位、柔らかいお肉だった。



私は揚げオニオンが乗ったステーキ。私はサラダか前菜にして、子どもの残りを食べるか・・・と考えていたのに、嬉しい!



あたたかいアップルパイ、バニラアイスと生クリーム添え

シュニッツェルを半人前ずつにして貰えたお陰で、こぐま達はデザートまで辿り着けて、大喜びだった。
2時間以上居座って、お腹一杯で苦しくなる位飲食して、3人で90ユーロだった。旧市街の外だけれど、地下鉄の駅の近く。


帰宅して、「ウィーンで何が一番よかった?」と訊いたら、二人とも「シュニッツェル!」だって。食べ物かよ。

という訳で、旅行記おしまい。三泊三日の楽しい旅でした。また行きたい!
あちこちのBGMが(絶叫マシーンのある遊園地まで)シュトラウスっぽかったのが、如何にもウィーンで笑えた。






2023/03/08

イリュージョン・ミュージアム


ミュージアムというものが嫌いにならないように、子どもも楽しめるのを一つ入れてみた。余り丁寧に撮影していないので、あちこち粗はあるけれど、こんな感じ。



















私はこれが一番凄いと思った。



しまった。マイケルの立ち方をするべきだった。



ミュンヘンの時より更に増殖しました。


内容の割に入館料がちょっと高いなと思ったけれど、子ども達は凄く大喜びだったので、まあ、いいか。
トリック写真撮影のための展示が多く、撮った写真を見て初めて「あ、そういう事なのね!」となるので、デジカメやスマホは必須。混んでいるとゆっくり撮影できないので、行列が長ければ出直した方がいいかも。




2023/03/06

子連れウィーン芸術の旅


今回のウィーン行きの本来の目的は、美術館巡り。

私の最初の美術展の記憶はレンブラント展で、今の妹こぐま位の年齢だったと思う。訳わからなかったなりに、未だに覚えている絵もある位なので、こぐま達もそろそろ連れて行っても可哀想じゃないだろうと考えた。

「今回は芸術の旅だからね」「付き合って貰うからね」というのは最初から宣言して、覚悟させておいた。
勿論、美術館の合い間には子どもが好きなプログラムを入れる。あと、あれこれ観られなくても、思う存分の長居はできなくても、そこは我慢する。

それでこぐま達は、行ってみたら「恐れていた程大変ではなかった」と思ったのではないかな。
兄こぐまは何度か、「ぼく、芸術はわかんなーい」と口にしていたけれど、「わからなくて、それでいいんだよ」と言ったら、ちょっと安心していた。


ベルヴェデーレ宮殿は、今回初めて行った。
凄く素敵だと思ったのは、クリムトの描く花と緑。独特の金を使っていなくても、サインを見なくても、クリムトだと判る絵を描くって、凄いよね。一番好きだったのが「Nach dem Regen(雨の後)」。



階段を歩いている妹こぐまに、おばさんが「まあ、ちょっと、この子の服、クリムトの花畑そのものじゃないの!」と声を掛けてくれた。
ので、記念撮影してみた。

因みにベルヴェデーレ宮殿、トラムだと目の前なのだけれど、地下鉄だとちょっと離れていて、行きは「通り抜けの近道なのかな?」と、人の流れについて行ったら大きな公園みたいなところに出て、訊いてみたら学校の敷地に入ってしまっていた!
帰りはグーグルナビに延々と歩かされた挙句、また入り口に戻って来てしまって、がっくり。最終的には通行人に訊いて解決。

中に大きな庭園があって、上宮と下宮を観る合い間におやつを出してベンチで休憩。ネットで見たら、夏は噴水が素晴らしいのね。冬なので勿論水は抜かれていたよ。



セセシオン、以前来た時は確か真っ赤に塗りたくられていて、本来の姿を見るのはこれが初めてだと思う。隅々まで美しいわー。



入る予定はなかったのだけれど、こぐま達に訊いてみたら「いいよ」と言うので、じゃあ、この部屋だけ。これは壁画だから、ここに来なければ絶対に観られないもの。
「まさか観られると思わなかった!有難う!」と言ったら、こぐま達も満足そうだった。



美術史博物館の入り口ホール。もうこの空間が芸術そのもので、素晴らしい~。
ああ、新しい眼鏡を作っておいて、本当によかった!
踊り場には百合がどっさり花瓶に活けてあって、香しかった。

「カフェで休憩」というご褒美を挟めば結構粘れるかと思ったのに、その日に限ってカフェがもう閉まっていて、残念。
短い滞在時間の大半をブリューゲルに費やし、あとはフェルメールと、このホールのクリムトの壁画。

絵画なんて要は好みなので、私は一枚ずつゆっくり鑑賞などせず、好きな絵だけを延々と眺めるタイプ。
時間帯にもよるだろうけれど、そんなに混んでいなくて、基本的には人に邪魔されずにゆっくり観られる。有名どころの絵にはやや人が集まるものの、延々と見続ける人は本当に少なくなっていて、多くは写メを撮ったらすぐに立ち去るので問題なし。スマホ文化万歳!わはは。
ソファーがあちこちに置いてあって、絵によっては座ってのんびり観られるのも最高。なので、暫く座って待っていたら、「フェルメールを独占」などという時間も訪れるのだ。





あと、この写真の右奥にちらりと写っている聖ペーター教会のオルガンコンサート、子連れには気楽で凄くよかった。
平日ほぼ毎日15時から、入場無料(喜捨のみ)で、私達が行った日は4曲で、多分30分強位だったので、興味のない子どもを連れていても何とか大丈夫。
オルガンの音に包まれて座り、教会の内部の装飾を眺める。しかも途中から午後の光がさーっと差し込んで、金が照らされて光り出したのは、無宗教の私にまで神々しいものを感じさせる程で、教会の設計って本当に凄い。


子連れ芸術の旅、意外に楽しめた!
ウィーンの美術館の多くが、12歳未満の子どもは入場無料なので、長居できなくても勿体ないと思わずに連れて入れるのも素晴らしいわ。
(嗚呼、でも兄こぐま、もうすぐ12歳やわ・・・。となると交通運賃も大人料金になるし、厳しくなるなあ。)