時間ができて、思いがけずセセッシオンも再訪。
もう一度見たかったのは、クリムトがベートーヴェンの第九交響曲を表現した、34x2mの壁画。
最後のコーラスのところも、塗った金が彫ってあったり。
ちょっと急いだ撮り方になってしまった。
もう少し低い位置だと観やすいのだけれど、汚れが付いたりしたら困るし、仕方ないか。
という感じで、ウィーン満喫しました!ベルヴェデーレ宮に行く時間は流石になかったので、また次の機会には、きっと。
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さて、この先はちょっと閲覧注意。
人体模型の写真が出てきます。
そう言えば、私の万能川柳初掲載句は、
「こちらでは人体模型目が青い(2000年8月22日)」だったなあ。
さて、心の準備ができた方だけ、続きをどうぞ。
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ウィーン大学の医学史博物館ヨゼフィヌムに展示されているのは、1700年代に作られた、イタリアの蝋細工技術による解剖モデルたち。実際の解剖ではなかなかきれいに見えない部分というのもあるので、リアルよりもリアル、理想的なモデルで素晴らしい。こんな細部まで!と驚く程で、超音波やCT、MRIというものがなかった時代に、ここまで再現できているのが本当に凄い。ケースからして寄木細工だったりして美しいし。
手のポーズも芸術的で官能的。
この隣の「Narrenturm」というウィーン大学病理学解剖学博物館では、本物の標本も沢山展示されてあるのだけれど、これはベルリン大学の方が凄かった。
但し、カタログ写真集を見たら、展示されていない標本がもの凄く沢山あって、これらを全部展示したら同じくらいのレベルかも。
重たいし、「持っていても何度見るかな・・・」と思って買わなかったけれど、あの写真集は買ってもよかったかも。医学生にはお薦め。
写真集の中の標本の並べ方もしかり、そもそもわざわざ元精神科病棟に展示するというのも、ちょっと尋常じゃない趣味を感じるけれどね。
牛肉の解体だと思った!驚き!
返信削除芸術作品の様な模型だね。美しいと思った!
mさん、こんにちは。
削除わはは、牛肉ですか!
解剖学では最初、如何に本の二次元から三次元を想像するか、というのが凄く大変だったので、当時これを見ていたらなあ・・・と思いました。
蝋細工の人体模型、確かにイタリア彫刻のようです。曲げたりひねったりの動きに対応した筋肉や腱の様子を見せたいというところもあるのでしょうか。バロックの頃の髪型は基本的にかつらだと思うのですが、人体模型がかつらをかぶっている?
返信削除melisandさん、こんにちは。
削除そう、そんな感じでした。はっきり覚えていないのですが、頭部などは皮膚付きの普通の状態でお腹が開けられているのとか、余りにも猟奇的っぽくて、写真を撮る気になれませんでした・・・。でもやっぱり忘れるので、自分の記憶のために撮ればよかった。
おおお、この壁画、生で見たいな。
返信削除人体模型もある意味芸術的…生でみたいか?
というのは考えるかも。
ひかりさん、こんにちは。
削除あ、ひかりさん、ここは行く時間なかったのかな。じゃあ、やっぱりまた来なくちゃ。
この壁画は醜いとか卑猥だとかで当時不評だったそうですが、だからこそ最後の歓喜の歌の美しさが活きるという気がします。
うん、とても怖がりな私ですが、UPにしてみましたよ。蝋細工ですか‼️びっくりです。イタリア人って手先が器用で職人さんも芸術家肌なんでしょうか。素晴らしい。
返信削除そしてミイラを見るのが大好きです。ローランの美女のミイラを見た時はさぞかし美しい娘さんだったのだろうと思いを巡らせ、同時に皆んなに見られて嫌かもなあ。l。。ごめんね。と心の中で思いました。大英博物館でもエジプト部屋のミイラばかりなんども見に行きました。無料だったし、とても空いていて、何度もここで見かけるね。と、声をかけられたこともありました。50年以上前のお話です。(笑)
cocoさん、こんにちは。
削除蝋って不安定な素材だと思うので、そんな古いものを保管するのはさぞ苦労があるだろうと、頭が下がりました。
ミイラは多分見た事がありません。包帯でぐるぐる巻きの人型だけなのかと思っていましたが、お話しを聞いて見てみたくなりました。