2023/08/07

高い王の城 @ Orschwiller




標高757mの丘の上に建てられた、巨大な城。
ドイツ名はHohkoenigsburg(高い王の城)という。そこに更にシャトーを付けたら、あかんが。




現存しているのは三代目の城で、1900-1908年にプロイセンのヴィルヘルム二世によって廃墟から再建されたもの。

と読んで、なあんだ、オリジナルじゃないのか・・・と思ったのだけれど、ところがどっこい、入ってみたらこれが凄かった。






圧倒される量の砂岩。



ヴィルヘルム二世は、ドイツ帝国の栄光の記念として、中世の城を再建して示したかったのだとか。で、彼の命を受けた中世マニアの建築家が、城跡を考古学的に研究し、他の中世の城々を見学し、今の形に再建したらしい。

因みにヴィルヘルム二世というのは、ホーエンツォレルン家の主で、ホーエンツォレルン家というのはうちから結構近くて、地元民からすると「へえー、あそこんちの先々・・代が、アルザスでそんな事やってたの!」という感じ。



内部も立派で、住居部分は凄く暖炉が多かった。贅沢やね。




よくまあ、新しい時代にこれだけやったものだと、びっくり。しかも、たったの8年で。










ゆるキャラがいた。




お城の全貌の模型(2012年撮影)。
実はここ、赤ちゃん連れで一度来た事があるのだけれど、真夏日にベビーカーを押しながら駐車場から山頂のお城まで歩いてグロッキーなうえ、余りにも人が多くて、入館を諦めて外側だけ眺めて帰ったのだ。

今回、やっと入れて、いやー、予想を遥かに超えて面白かった。




(↑Amazonリンク)
1900年頃って、どういう時代だったかな・・・
と、家に帰って読み直してしまった。






8 件のコメント:

  1. 立派なお城だね!圧巻!
    アルザスとドイツ関わりも知れるお城。
    興味深い!

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    1. mさん、こんにちは。
      アルザスはフランス領になったりドイツ領になったり、でも自分達はどちらにも属さないアルザス人だという誇りがあって、なかなか複雑な歴史ですね。

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  2. へえ〜こんなお城があるのですね。面白そう。楽しまれた様子が伺われます。私も近場のホテルでのんびりしたい。夫と離れて、友人と。(笑)

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    1. cocoさん、こんにちは。
      「夫と離れて、友人と」っていうの、大事ですよね!
      私も先週、ワインと上質のおつまみを持って、一人で女友達のところに行って楽しい晩を過ごしました♪

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  3. melisand7/8/23 18:40

    なかなか面白そうな城ですね。元々自然の地形を利用して建ててあった遺構を利用して建てて、その辺に転がっている石材もたぶん活用したことでしょう。
    ホーエンツォレルン城には行ったことがあります。ここを攻めたら死ぬなと思わせる造りでした。

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    1. melisandさん、こんにちは。
      松本城は、攻められても一気に駆け上れないように、階段を狭く急にしたり、段の高さをわざと途中で変えたり、色々してありますが、こちらのお城は最後に籠るのは塔とかなのでしょうかね。

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    2. ホーエンツォレルン城は最初の城門を入ると旋回する通路に入って、そのどこへでも上から射撃できる造りでした。城門を1つ破られたぐらいでは簡単に中まで通さない、というのは洋の東西を問わないと感じます。

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    3. melisandさん、こんにちは。
      ああ!そうでしたね!すっかり忘れていましたー。

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