2023/03/02

シングル子連れウィーンの旅行プラン


今回はシングル子連れの旅なので、かなり下調べをして、絶対に外せないところは予約を入れておいたり、子どもの様子を見ながら予定を動かせるようにあちこちの営業時間をメモしておいたり。
候補のところはグーグルマップに書き込んで、どういうルートで回るか考えた。
(私はホテルとアトラクション(?)選びにはBooking.comを、レストラン選びにはTripAdvisorを使う。)

もう小学生(兄こぐま11歳、妹こぐま9歳)なので、或る程度なら大人の楽しみにも付き合えるけれど、疲れ過ぎるとコントロールを失うのと、基本的に歩くのが嫌いなので、余りぎちぎちにはせず、子どもが楽しい事や、座って鑑賞するようなものも休憩代わりに入れたり。

ウィーンは都会なのだけれど結構ゆったりとしていて、観光客が多いのにがめつい感じでもなく、訊けば親切に教えてくれたり、子どもに声を掛けてくれるフレンドリーな人も多く、治安の心配をする場面もなく、凄くよかった。

私の失敗からの、ウィーン初心者へのアドバイスは:
  • グーグルナビに頼ると、とんでもない回り道をさせられる事がある!
  • 大きな通りは真っ直ぐ通っているのだけれど、小さな路地は入り組んで曲がっている(碁盤目じゃなくて三角や台形になっている事が多い)ので、近道しようとして入り込むと訳が判らなくなってしまう。大きな通りを行く方が結局は早道だった。



ザルツブルク駅で最後の乗り換え。

うちからウィーンは電車で7-8時間位。往路はわくわく楽しめるように、早朝発で午後着。電車は遅延する事が多いし、子連れはフットワークが悪いので、連絡が良過ぎない方がよく、乗り換え回数はなるべく少なく。家族旅行には指定席は必須。

復路はもう疲れているだろうから、こぐま達初の夜行列車にした。それだけで一大イベントだし、ウィーンからシュトゥットガルトまで乗り換えなしで、夜中に乗車さえして寝ていたら朝着く、というのも魅力。




ホテルは二泊。このシュテファン大聖堂の近くという贅沢な立地を選んだら、ちょこちょこホテルに戻って休憩できるし、帰りが遅くなっても観光客がいっぱい歩いていて全然怖くなかった。

雨の予報はまたも外れ、来週から冷え込むという前の穏やかな気候で、冬にしてはとても楽に出歩けて、本当にラッキーだった。



なんか、この日程だけめっちゃ安くなっていたの。

三日目はチェックアウトしてから夜行電車の出発(夜中)までが長くて、暗くなってからどうするかが悩みの種だったのだけれど、夜21時頃までやっている美術館とか、夜中までやっているレストランとかあって、子連れで路頭に迷わなくて済むよう、そういうのはしっかり予約を入れておいた。




ブダペスト発の寝台車。寝た後で失礼。

子連れだと迷惑をかけるかもと心配だったので、奮発して4人コンパートメントにした。これだと下段に普通に座れる。
6人コンパートメントだと中段もベッドになるので、かなり圧迫感がありそうだし、座ると頭がつかえるだろうな。
上段はベルトで吊ってあるものの柵はないので、子どもは絶対に下段にしておいた方がいい。

シーツが2枚あって、上と下に敷いてその間に寝る感じ。毛布と枕がある。朝、飲み物とクッキーがサービスされたよ。



今回の手荷物はトートバッグにした。ちょっと判りにくいけれど、赤く見えているのはフェルト地のオーガナイザー。ポケットが沢山あって、鞄の中でぐちゃぐちゃにならずに分けて入れられて、サーモマグも倒れなくて、凄くいい。ごそごそ鞄の底までかき回して探さなくても、何でもぱっと出せるし、スペースが確保されているのでまたすぐしまえる。カメラも片手で引っ張り出せるように、そこに直接突っ込んである。
お財布やパスポートだけはファスナー付きのポケットの中。


この母子旅行、「二人とも、ちゃんと助けてね!そうじゃなかったら、私一人で連れて行く自信ないから」と約束しておいた通り、子ども達にも自立心が芽生えた感じで、なかなかよかった。兄こぐまは自分の荷物を全部持ったし、市街地図を持たせたらグーグルナビよりずっと有能だったし。

唯一、もう何週間も空咳が止まらない妹こぐまの事を老夫婦に罵られた事だけが大失敗で、妹こぐまがしょぼーんとなってしまったので、うわあ、しまった!と思った。それがもう風邪が治った後の空咳だなんて、他人にはわからないもの、ピリピリされても仕方がない。だから室内ではマスクさせるようにしていたのだけれど、そのマスクに私が消毒液をこぼして刺激臭がついてしまったので、その時一度だけ「しない」と言うのを許してしまったのだ。のど飴も買ってなかった、私の落ち度。
「妹こぐまちゃんのせいじゃないよ。人がいるところでマスクをさせなかった私が悪かった、私のせい」と慰めたら、「ママのせいじゃないよ。入り口でママが『マスクする?』って訊いたのに、『しない』って言ったのは私だもの。私が悪い」と言うので、びっくり。成長したなあ。

でも他者から叱られたのはそれ一回きりで、常にある兄妹の小競り合いもホテルの部屋以外では勃発しなかったし、退屈であろう美術館や音楽鑑賞でも大人しくしていて、逆に周囲からお褒めの言葉を掛けて貰ったり。
なので上出来だったと思う。また行こう!と思えた。






15 件のコメント:

  1. くまさん!初めまして。ウィーン在住定期読者です。前からコメしたいなぁと思っていたら…今回はせずにはいられません!(なぜなら出身も同じはず🤭)ウィーン満喫されたようで嬉しいです✨

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    1. Lucieさん、はじめまして。
      ウィーン、凄くよかったです。こうして行ける事が判ったので、きっとまた行きます♪

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  2. わぁ、こぐまちゃん達しっかりとDr.くまさんの背中を見て育っていますね。素晴らしい‼ 楽しい思い出となって残る事でしょう。

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    1. Cecileさん、こんにちは。
      良くも悪くも、子どもは親を見て育ちますよね。心しなくちゃー。

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  3. ひかり2/3/23 08:57

    懐かしーい!
    あれは十何年前?くまさんのところにお邪魔した後に
    ウィーンにいきましたよ~トラムが楽しくて二周乗った(笑)
    盛りだくさんで、心にも栄養蓄えられましたね~
    良かった良かった

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    1. ひかりさん、こんにちは。
      トラム、よく判らなくて乗らなかったー。そんなに楽しいのなら、次は乗らなくちゃ!
      当時はネット予約もまだそんなに便利じゃなかったのに、よく色々やったよねえ。

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  4. ウィーン!素敵だね。寝台列車にも乗って、楽しそう!
    シュテファン大聖堂が素敵だなぁ。美しいね。

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    1. mさん、こんにちは。
      はい、とっても素敵で楽しかったです。

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  5. 50歳のお誕生日 おめでとうございます~(#^^#)

    私がネットの世界に足を踏み入れたのは 
    40代後半でした。(20年ちょっと前)
    当時はHPの掲示板を通して 他の方とやり取りしていました。なにしろ 誰もが初めての経験だったので かなり辛辣なやり取りもあったように記憶しています。
    私は 今も昔ものんびりした出来事しか書いてないので 炎上することもなかったですけれどね。
    息子達のことなどを書いた過去の記録は 私にとっては素晴らしい記録財産となっています。

    私は一人で息子二人を連れての旅はしたことがないです。
    一時間程で行ける実家への往復でさえ 疲れていた記憶あり。

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    1. nonさん、こんにちは。
      20年ちょっと前なら、私とほぼ同時期です!
      そう、書いておくと「そう言えばそんな事があったなあ」というのが、凄くいいですよね。

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  6. melisand3/3/23 00:15

    こうしていろいろと工夫したことについて書くのがくまさんはお好きなんだなあと思います。活き活きと書かれていて読んでいて楽しいし、参考になります。
    ブリューゲルとクリムトをがっつりというとやはりウィーンということになりますよね。ウィーンにはよく乗り継ぎで行っていると思っていたのですが、確認したら最後に行ったのは7年も前でした。そのときはやはりクリムトを見に行って、船でブラチスラバに行ったのでした。ウィーンはトラムの路線がしっかり載った紙の地図を手に入れるのが一番で、いっきに行けるところが広がります。

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    1. melisandさん、こんにちは。
      言われてみれば成程その通り、好きです!
      自分が工夫してよかった事はどんどんシェアして、少しでも他の人が楽になれたらなと思います。
      船でブラチスラバ、いいですねー!そして、やっぱりトラムが大事なのですね。今回は地下鉄しか乗らなかったので、次回は是非挑戦してみます。

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  7. とっても楽しそうな小旅行!こぐまくんと妹こぐまちゃんの成長を色んなかたちで見ることができて、とても微笑ましいです。家を離れて旅をするのって、良い勉強なんですね♪ ヨーロッパはこうして電車の旅ができるのがとても羨ましい~。
    寝台車って、わくわくですね!こうして写真をみているだけでもわくわくですもーん!

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    1. p.s. トートバッグの中身紹介も楽しい!こういうの(人のカバンの中を見たりオーガナイズの仕方を見せてもらうの)妙に好きでテンションあがりますー。笑。

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    2. papricaさん、こんにちは。
      ドイツに留学する時は「電車一本で色んな国に行けるのだから、旅行しまくれる」と思っていたのですが、お金も時間もなくて、今頃になってようやく享受できるようになりました。
      旅行中の手荷物って、「安全に、しかも家族分何でもさっと取り出せるように」って結構悩ましい問題なんですよね。今回は凄く上手くいったので、ご紹介しました♪

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