雪よりも始末に負えないのが、雨が凍ること(Blitzeis)。
雪が積もっていれば皆注意するけれど、濡れた路面が凍っているのはパッと見気付けず、滑ってから気付いてももう遅い。
本当に恐ろしい時には、停めた車が滑り出す位ツルツルになるのも、既に経験済み。
今週の水曜日は、午前中に突然そういう状態になった。
降ったりやんだりの小雨が、降っては凍り、降っては凍りを繰り返し、路面を完璧に覆い尽くした感じ。
患者さんが「今、外ツルツルだよ」と言うので、またまたー、大げさに・・・と表に出てみて、びっくり。見た目は全然大した事ないのに、本当にツルンツルンだった。
こういうのは、塩を撒いても効き目は少ないし、そもそも塩を撒くために歩くのさえ難しい位。医院の前はスロープだし、道路も急坂なので、こりゃあかんわ。
すぐにスタッフに言って、予約の入っている患者さんに次々と電話をかけさせ、「危険なので家から出ないように」と、予約を延期したり、オンライン診療に切り替えたり。オンライン診療で「パートナーがちょっと事故ったので、今から行くところ」という患者さんもいた。
それでも何人かは来たけれど、若者一人が転んでの軽傷で済んだ。
この辺の人達は基本的に凍結には慣れているのに、州で千以上の事故があり、どこそこの警察には分刻みで事故の連絡が入ってとても駆けつけられなかったとか、救急車が出払ったとか、大学病院では外来の医師の数を倍にして対応したとか、転倒怪我の患者さんが外来に溢れてトリアージみたいに優先順位を決めて診ないといけなかったとか、恐ろしい騒動だった。
晩にそういうニュースを読んで、ああ、あの場ですぐに決断してよかった!
余談。
私はアイススケートをするので、ツルツルの上を歩くのは本来得意。なので、実は半分見くびっていて、「どれどれ」と、室内履きにしているサンダルでぺたぺた外に出た。
でも、スケート場に坂はないのだ!なので、スロープだと、私は無力。というのをすっかり忘れていたよ。
スケートというのは、体重で氷を融かして滑る。というのは知っていても、余り実感がない。
ところがサンダルで歩いていて、ちょっと立ち止まったら、靴底でツッと融けた感触があり、その後ツルンツルンになって一歩も歩けなくなってしまって、「おお、これか!正に、体感!」と、内心感動してしまった。
(一旦滑り出すとハムスターの回転車というか、マンガで足を沢山描く、ああいう感じになる訳で、それは一番危ない転び方になる。だから動けない。ところが動かないと足元の氷が融けて、滑る訳。)
で、あちこちに塩を撒いて歩いたのだけれど、これで滑らなくなったかな?とか、道路は大丈夫かな?とか、石畳はやばいよね?とか、わざわざ滑るかどうか確かめに歩き回って、はい、転びましたとも。だって、サンダルだもの。わはは。
この日のニュース。後半の歩行者に注目。
これは2018年の映像で、Blitzeisとはどういうものか、よくわかる。
雪国の出身で雪国在住だから、私もツルツル路面を歩くの慣れています。
返信削除アイスバーンの道は、見た目は、大丈夫だけど、凍っているから
危険だよね。
オンライン診療にしてよかったね!
mさん、こんにちは。
削除はい、予約を延期すると皺寄せが後日くるので大変なのですが、安全第一!ですよね。
これは怖い。動画で這って移動している方がいましたね。
返信削除医院に来ようとしてケガをしては本末転倒ですよね。素早い判断に拍手!
melisandさん、こんにちは。
削除そう、転んで骨折する位なら、四つ這いで正解です。
仕事の日でなければ、色々な靴で実験して自撮り動画を撮りたい位でしたー。