2024/06/01

アカトビの棲む谷



この家に住んで感動したのが、こういう感じで空高く飛んでいるのを逆光で見てばかりだった
鳥が、自分の目の高さや自分より低い所を飛んでいる事。何だか鳥の仲間に入れて貰った気分。

アカトビ(Rotmilan)も、色や模様が初めてはっきりと見えた時は、大感動した。
いや、最初は知らなくてノスリ(Mäusebussard)だとばかり思っていて、ノスリって実はこんなにきれいなんだ!と驚いていたんだけどさ。たはは。
アカトビというのは一時期絶滅危惧種になっていて、だからここにアカトビが棲んでいるのは村人たちの誇りだし、十年位前に風力発電の風車を建てる案が出た時は、アカトビが理由となって許可されなかったの。

どれも、ズームなしのパンケーキレンズで撮った写真の拡大なので、ピンぼけですが・・・




後ろに点々といるのは山羊たち。背後の森がいつも散歩に行く森で、このどこかにアカトビの巣があるらしくて皆探しているのだけれど、また見つけた人がいない。













こうして、飛んでいるところを上から見られるのよ。
ノスリは尾羽が扇形(凸)になっているけれど、アカトビは撥形(凹)。

目の前で、高くなったり低くなったり、影を落としながら谷一杯に旋回する様子は、凄い迫力。2、3回旋回したらまた去ってしまうので、動画を撮りたいと思いつつ、なかなか叶わない。

* * * * *

もうすぐ選挙。「立候補者リストにあなたの名前がなかったよ」と言われた。いや、実は森を守る抗議運動をしてから「うちのグループに入って町議会に立候補しませんか」というお誘いの手紙は頂いたのだけれど、私、外国籍で選挙権すらないのよ。
正直なところ、そのためにドイツ国籍取得してしまう?と心がちらりと動く位、腹は立っていた。でも、政治に関わろうと思ったら、生半可でない勉強量と活動が必要だし、医者として中立を保てなくなるので、それは他の人にお任せして、私はやっぱり家庭医という仕事に全力を尽くしたい。





4 件のコメント:

  1. melisand2/6/24 14:03

    アカトビが旋回する様子、カッコいいです。家の窓から見られるとは実にうらやましい。ほんとこの景色に風車いらないですよね。

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    1. melisandさん、こんにちは。
      風車が建つと、恐らくアカトビは居なくなってしまうんです。十年前に許可が下りなかったものを、自然保護区域をずらしてまで再燃させて、強引に通してしまった。
      実際に建てるには問題山積みで、そうこうしているうちに資金が尽きるとか、他のエネルギー源がトレンドになるとかで、立ち消えになる事を祈るのみです。

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  2. ひかり3/6/24 08:41

    アカトビの巣がこの森にあるというのが証明できれば、
    なんとかアピールしていけないものかしら。
    でも場所は明らかにすると、
    アカトビにとっては迷惑この上ないことかもしれないけれど。
    保護区域をずらすだなんてもう、人間は…まったく…
    わが家もトビが目線上で見えたりしますよ~(笑)
    意外にカラスの方が強かった(汗)

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    1. ひかりさん、こんにちは。
      本当に、人間は、まったく、です。
      カラスの方が強いんだ!

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