2024/03/16

やれる事はやった


森を守れ!の抗議運動、ご協力有難うございました!




医院で集めた抗議書は、簡易書留で送って、無事到着した事を確認。

元々、私は外国人で新参者で専門外で、よく解っていない自覚があったので、「チラシができたら医院に置くから持って来て~」という程度の姿勢だった。しかも医者というのは、ひとの健康を人質に取っているようなものなので、その強さを濫用してはいけないし、私と意見の違う人が来難くなるのもいけないので、常になるべく中立でいようと思っていて、村に色々ある団体にも余り深く関わらないようにしている。

でも、この森のために泣く村人とか、ぶっ倒れそうになりながら活動している村人とか、不器用なチラシとかを目にし、「遊説している政治家の口の上手さに人々がどんどん動かされていって、私達素人には太刀打ちできない」「某医者が賛成派なので、説得力でとても敵わない」と嘆くのを聞き、決心した。
正直なところ、負ける確率の方が高いものに関わるというのは、評判を落としたり後から白い目で見られるかもという、リスクはあるのだけれど、そんなの構っちゃおれん。負けるにしても、抗議の爪痕はしっかりつけておきたい。

締め切りまで兎に角時間がなかったので、大急ぎで写真を選び、展示物やSNS拡散用の物を作り、その合い間にうわーっと考えをまとめて書き出し、意見書を地元紙にも送り付け。




抗議書の締め切り日の朝、新聞記事になっていた。「家庭医 Sachiko Flaigが語る」



(クリックすると拡大して読めます。)

約半面が私の意見で、ここまで大きく扱われるとは、びっくり。しかも、私の意見を都合よく編集せず、そのまま載せてくれた。(写真は開院の時の・・・コロナで美容院が閉まっていたのだ。とほほ。)

凄く嬉しかったのは、何人かから、「あの視点と根拠がよかった」「やっとまともな理由が出た」と褒められた事。何故それが嬉しいかと言うと・・・
ドイツ人は議論好きで、自分の意見だけでなく、その理由までしっかり説明しなければならないのだけれど、ドイツに来た頃はとてもそれに太刀打ちできなくて、口を挟めず黙って聞いているばかりで、悔しい思いも沢山したの。それが、ドイツ人に「よい根拠だった」と褒められる日が来るなんて!

抗議書もかなり沢山集まっているようだし、この地域のそれぞれの村議会では今のところ反対議決ばかりなので、なんか「勝てるかも」という希望が出てきたよ。

鼻血を出したりしながら突っ走った二週間でした。





6 件のコメント:

  1. 私も送りましたよ。

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  2. えええ、投稿できた!何日間もこちらに投稿できなかったんです。🥲今日もダメだろうと思ったらできたー返信がすぐにきました。コピペして読んで思おうと何度も投稿しましたがまったくうけいれされませんでした。おそらく弾かれていないと思います。

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  3. こんなに大きく新聞に乗ったのですね。素晴らしい。👏
    何日間も何度も長文を書いたのに投稿できなかったので、短文で何度もごめんなさい。🙏

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    1. cocoさん、こんにちは。
      ええーっ、また?!一体何故なんでしょう。本当にすみません。
      そして、抗議活動にご協力下さって、有難うございました!また森の写真撮ってきますね。

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  4. こんなに新聞がスペースを割いて、くまさんの意見を載せてくれたんですね。その内容も自国民が納得するほどのものとは。何より、「どうせやっても無駄」って思わずに、しっかり行動できることが素晴らしい!

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    1. 川越さん、こんにちは。
      はい、新聞を見てびっくりしました。有難いし、凄く感慨深かったです。
      (実はこの後、「町議会議員に立候補しませんか」とお誘いがきて、更にびっくりしました。)

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