大学3年生が終わった春休みに、ドイツに二箇月間、語学留学をした。
それが本当に本当に楽しくて、私は生まれる場所を間違えたと思った位、水を得た魚の状態になった。
その時の語学学校の先生二人と、こちらに永住している生徒一人とは、今でも友達付き合いが続いている。
それから30年が経ち、先日、皆でお祝いしました。
私は人参サラダとチーズクッキーを作り、金平糖を持って行った。
人参を花型に切ろうとしたら、台所にテーブルナイフしかなかった衝撃。ギコギコ切ってもの凄く不細工になったけれど、皆は大感激してくれて、先生に今でも言われる。
お餅を「おいしいけれど食感が不愉快」と表現されて、大笑い。
カーニバル、国際女性デー、イースターなどを初めて経験し、語学学校では色々な社会問題や文化の違いについて討論し、国際的な女子寮で色々な子達と知り合い、「シンドラーのリスト」や「パーフェクト・ワールド」を観に行ったり、ディスコに行こうと思ったらジーンズで入れて貰えなかったり。
街角でスケッチしていたら、老人ホーム暮らしのおばあさんに声を掛けられて、誘われてカフェでケーキを御馳走になったり。ラズベリーケーキにこんもりと生クリームを添えたのが、初めてのおいしさだった。
外の社会では、言葉ができなくて受ける外国人差別のようなものも結構あったり、自分は白人側じゃなくて有色なんだと初めて自覚したり、何度か悔し泣きしたのもいい経験だったなと今では思う。
この二箇月の体験が私の人生の方向を決めたので、こういう「まだ決まっていない」時期に外に出るのは本当に大切だなと、つくづく思う。
行かせてくれて、有難う。そして、この出会いに感謝。
Dr.くまさん、こんにちわ。
返信削除素敵な出会いが30年後も繋がっていること、素晴らしいですね。多感な時期に出会った人々とは年を経ても会う度にタイムスリップできるのが面白いですよね。
こぐまちゃんには早すぎるわね、フフフ。
Cecileさん、こんにちは。
削除因みに最後の写真で私の正面に座っている青い服の女性はCIAで、その後次の勤務地に行くのにお別れも連絡先もなしで消えてしまったそうです。友達を作れない人生というの、衝撃で凄く考えさせられました。
素敵な思い出と人たちの再会、嬉しかったでしょう。
返信削除良いひと時でしたね!素敵だわ!
mさん、こんにちは。
削除この古い写真を持って行ったら、みんな「オーマイガー!」の連続でした。私の髪型が90年代ですよね。ふふ。
私は京都かな〜。でも長く住んでると完全にあうとは言えなくなったりするのに、くまさんは相思相愛だったんですね。最近はハンガリーで医師免許を取得した日本人たちがドイツで医師として働くケースも多いようですが、東ヨーロッパの医学部卒とドイツで医学部卒と、おんなじ扱いって不思議です。くまさんのまわりにもおられますか?
返信削除はい、おられますよー。
削除Dr.くまさん お久しぶりです。
返信削除新しいブログで初めてコメントさせていただきます。
30周年の素敵な集まりですね。
読まさせていただき、共感できる部分がたくさんあって嬉しくなってしまいました。本当に私も若いころにドイツとその周辺の国を2か月半過ごして人生が変わりました。もう41年前の話です。その時の語学学校のクラスメイトは医師になり、今は大阪にいます。年賀状だけのお付き合いですが会いたくなってしまいました。
nono_raさん、こんにちは。
削除いらっしゃいませ♪ ブログをいつも拝見しているので、全然「お久しぶり」という感じではありませんが。ふふ。
会いたい人はどんどん会いましょうよ!