2025/11/28

サン・マウリツィオ教会と殉教者たち



教会の入口から入ったところが、一般の聖堂。外側はとても簡素なのだけれど、中は素晴らしいフレスコ画で埋め尽くされている。この正面中央を見ると・・・




こういう風に金網になっていて、向こう側の部屋が修道女の聖堂。完全に別室で、全く接触がない状態で一緒にミサができるようになっている。




この中央の小さな鉄扉を開けて、聖体拝領ができるんだって。小さくて、奥まっていて、本当に厳重。




フレスコ画が本当に素晴らしくて、これは美術館に並べても駄目、この空間に立ってこそだと思った。
大部分はレオナルド・ダ・ヴィンチの弟子画家とその工房によるものだそう。




こちらが修道女側。思わず声を上げてしまうくらい、向こうとこっちで別世界。昼と夜になっているのかな?

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さて、殉教者というのは、拷問を受けている事が多い。



これは聖ルチア。
拷問で目をくり抜かれて殉教したので、目の守護聖人となっている。

そう、手に持っている本の上にあるのは、目玉です!




こちらは乳房を切り取られた聖アガタ。同じく、お盆の上に乳房を載せている、乳房の守護聖人

こうして殉教者を崇め、「全てを捧げる」「何にも負けない信仰心」のお手本のようにしていたのか。

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ドゥオーモの中にも、全身の皮を剥がれた聖バルトロメオの像とかあるらしいけれど、入らなかったので、外壁で・・・



これはもしかして、聖エラスムス(腹部に穴を開けて、巻き取り機で小腸を引きずり出すという拷問で殉教)だろうか。ひーっ。




2025/11/25

ミラノごはん(2)街歩き編



ホテルの朝ごはんは付けず、近くのパン屋さんへ。ここのパン屋さん、大当たりで、どれも凄くおいしかった!!




勿論ジェラートも。一玉なら絶対にコーンを選ぶのだけれど、二種類なのでゆっくり楽しめるようにカップにした。
香ばしい焼きアーモンドに、濃厚なチョコレート。はー、なんておいしいの!




ここのパニーノ屋さん、パニーノの名前が全部政治家なんだって。残念ながらムッソリーニ位しかわからんが、「今日はあいつを食ってやろう」という感じかな。

メニューはこれだけではなくて、別サイドにもう一枚。なので、あっちに行き、こっちに行き、うーーーん、と悩みまくった。




ソーセージ(皮なし)とマッシュルームとチーズにした。茸を選んだのは・・・




本場イタリアでパニーノを食べたのは初めてだったんだけれど、衝撃のおいしさだった。硬めのパンがカリッと焼いてあって、チーズが保熱するので最後までホカホカ温かく。




凄いワイン屋さん!背丈の倍はあるかな。
高い所のはマジックハンドみたいなので、ひょいっと取ってくれるのだけれど、見ていてハラハラする。




レストランの店先。イタリアらしい~。右のかごはポルチーニ茸ね。




2025/11/22

ミラノごはん(1)レストラン編


建築の話しばかり続くので、ちょっと休憩。



やや肌寒いけれど、ヒーターがあったので、外の席にした。
何だか素敵なプレートが運ばれて来て、期待が高まる。




前菜1:これが目的で行ったの!
真ん中の小山は、マグロとサーモンのタルタル。




前菜2:パスタはボンゴレとカラスミの二種類をシェアしたいと言ったら、最初から取り分けて持って来てくれた。




メインは取らず、デザートへ。勿論ティラミス!

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そしてまた別の日。


前菜1:帆立とタコ♪




前菜2:ラグーのパスタ。




メインはエビ・タコ・イカと野菜のフリット。
なんだけど、素晴らしい前菜で既に満足していて、これはまあ、つまむ程度。




このティラミス、「うわーっ!」と言う位大きかった。これは別腹♪

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はー、ミラノごはん、最高!
ミラノはイタリアの中では内陸なので、伝統的には魚介類よりも肉の筈なんだけれど、皆さん魚介を食べ慣れていて、舌が肥えている感じ。

私の住んでいる所は、同じ内陸でも食に保守的で、海の魚介類を食べ慣れていない人が多いので、全然駄目。今の輸送技術なら幾らでも新鮮なのが運べる筈なのだけれど、レベルの高いものの需要が少ないから、供給もない訳。





2025/11/19

パテ





何だ、この建物は?!




ネオゴシックとアールヌーボーのミックスで、
ミラノの建物の中で、最もミステリアス、グロテスクなものの一つと言われているそうな。




拡大。窓の飾り模様が、一つずつ違う。この右下の角にいるのは・・・




こんなん。この流れ、今も日本の少年マンガにあるかも。




ここにパテという映画会社が入っていた。




何と形容したらよいのやら。この写真を拡大すると・・・






ようやるわ、という感じの、摩訶不思議な建物でした。





2025/11/16

ミラノのアールヌーボー&アールデコ


ミラノ旅行記に戻ります。
私がアールヌーボー好きなので、案内して貰いました♪




元々は映画館として建てられたのだって。

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うわーっ、なんか凄い建物が・・・




雨樋のところまで飾りが!




ぷりぷりの天使はいらんが、このバルコニーは欲しいな。




お店の看板の字も、如何にもー。
でも、ちょっとやり過ぎとちゃう?

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タイル画がミュシャみたい。




窓の柵も。




屋上のこの柵、欲しい!

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おおー、あそこにも。



これでもか、という位、本当に隅々まで装飾が施してあって、写真でも一体どこを切り取ればいいのやら・・・という感じ。恐れ入りました。





2025/11/11

頑張った秋休み(2)遊び編


片付けの合い間に、遊びもちゃんと頑張った。




兄こぐまの友達が泊りがけで遊びに来てくれた。
朝、焼きたてパンとソーセージを買ってきて、ホテルみたいな朝ごはん。




滑り初め。昨シーズンは行きそびれたので、今シーズンは早々に。整氷したてのこのフツフツとした感じ、大好き♪




去年は淋しかったハンスくん、今年は子ども達が沢山来てくれて、大人気でした。籠に何度も補充した位。くわえているチョコレートも、ちゃんと取って行ってくれた。




兄こぐまのマウンテンバイクのサスペンションを交換して貰い(これまた、うちの軽自動車に苦労して積んで自転車屋さんに持って行き、出来上がったら取りに行きで、二往復)、試したくてうずうずしていたので、初めてトレイルに連れて行った。
この2本の木の間がスタート地点で、ここから見ると大した事ないみたいだけれど・・・



スタート地点に立ってみると、こんな急傾斜よ。他にもジャンプ台とかあって、大喜びしていた。後には泥まみれの洗濯物の山。

兄こぐまは最近、知人のお手伝いをするようになって、それで貰ったお小遣いなどを貯めて、マウンテンバイクの部品を買っている。




秋休みの最終日、兄こぐまにお願いされて、日本のお惣菜パン。
奥の丸いのはカレーパン。ふっかふかに焼けて、一同大満足。

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片付けとか、遊びとかの間中、乾燥機はほぼフル回転でした。




2025/11/08

頑張った秋休み(1)片付け編


ミラノ旅行記、ちょっと中断して・・・少し前の秋休みの話しを。

一週間の秋休み、頑張りました!
もうね、床が見えない生活とか、掃除機を見ながら食事とか、つくづく嫌だ!
私は断捨離というのは好きじゃなくて、物にぎっしり囲まれて暮らすのは全くOKなんだけれど、何がどこにあるのかを把握できていて、何でもさっと出してきて使える状態である事が大前提。

いつもなら、土・日はゆっくり休んでから活動開始するのだけれど、今回は目一杯やりたくて、金曜日の終業後にすぐIKEAに行って、色々と材料を仕入れ。
IKEAで棚を買っても、組み立てて貰えなくて置きっ放し・・・というのが多かったけれど、もう自分で組み立てちゃう。やってみたら、めっちゃ簡単やん!




折角の素敵な吹き抜けも、酷い状態で、後ろの物には手が届かないどころか寄り付く事すらできず、
極小の玩具の部品なんかも転がっているので、掃除機もかけられなくて、綿埃だらけ。これで「場所がない」って、当たり前やろ!
家中がこういう状態だと想像してみて。
こうなってしまったら、もう、子ども達にはお手上げ。そりゃ、無理やわ。




床にすら置ききれない物は、夫が何でもかんでも、がさがさーっと段ボールに入れて積み、しかもきちんと詰めていないから、場所も取るし、積み上げた段ボールが潰れて崩れてくるし。
「その時、床にあった物」をがさがさ放り込むので、色々なものが、あっちの箱、こっちの箱、と分かれて入っていて、もう何が何だか。
取っておいても、どうせどこにあるかも判らない状態では、意味ないよね?!

子ども達のノートやプリント類は、前年度の分だけぴっちり箱に収め、あとは全て捨てる事にした。のだけれど、ビニールのカバーやクリアファイルなんかは古紙に入れられないから、ごみを仕分けするだけでも大変!
あと、ガラクタの中に、大事な玩具のセットの部品が紛れていたりして、それは私には判らない。
なので、これらは自分達でやらせて私は手伝うだけにしようとしたら、妹こぐまは地道に頑張ったけれど、兄こぐまが逆ギレ。
(後で「あなたの態度はOKじゃなかった」と言おうとしたけれど、いや、待てよ。私が一番伝えたいのは、道理じゃなくて私の感情の方。それに、兄こぐまが学校の先生に酷く扱われていた頃のノートとか、見たくもない気持ちも解る。
それで、「さっき、あなたの言動が私を悲しくしたよ」という表現にして、「私が勝手に全部捨てる訳にいかないでしょ。要る物かどうか、いちいち訊かないと判らないもの。だから本当ならあなたが自分でやるべき事だけれど、面倒だし大変だから代わりにやってあげてるんでしょ」と説明したら、「そんなつもりじゃなかった」と、反省していた様子。はあー・・・)

ほんの数ページしか使っていないノートとか、勿体ないなあと思うけれど、まあ、私も子ども時代は「新しいノートで心機一転」というの、あったもんねえ、と小言を飲み込む。
でも、買って間もないのに「これもう使わない、いらない」とか、ちょっとムッとする。もう要らないものも、きちんと整理したら、お下がりとしてあげられるよね?確かに面倒臭い仕事だけれど、喜ばれるよね?と、これはちょっと説教。




吹き抜けスペース、完了。子ども部屋が小さいので、部屋の前の共同スペースを大きめに取ってあったのが、やっと使えるようになった。あとはランプだな。

いい玩具は、年下の子が来た時に一緒に遊べるように、きちんと棚に整理。
手前の白いキャビネット(上に座れる)は非常用梯子を入れるために、新しく買ったもの。これまた、いざという時にパッと出せないのでは、意味がないから。上に座布団代わりに置いてあるのは化繊じゃないウールなので、火事の時に何かの役に立つかも。あとは、古い柔道着の帯も入れた。これも木綿で凄く強いので。




私の物は、もう夫の物と混ぜて置かない事にした。私の棚は整理してあるからスペースが残してあって、その手前や隙間に勝手にちょこちょこ置かれるのが、凄いストレスだったの。
それで、夫の勉強部屋に置いてあった私の本棚を、全部リビングに担ぎ出して、食器戸棚の後ろを、図書館みたいな隠れ家スペースにしてみた。
リビングに夫の物がごちゃごちゃ山積みになっているよりは、私の物がリビングに出ている方が気分いいもの。棚の中身は、またゆっくり整理しよう。




左の馬鹿でかい食器戸棚、壁に足をつけて「ふんぬーっ!」と踏ん張ったら、一人でずらせたよ。




台所も、棚の横の床に色々積んであるのが嫌だったので、棚を拡大。もっとみっちり棚板を入れられるけれど、取り敢えずはこれで。
ついでに、中も見えない位汚れて炭だらけだったオーブントースターも掃除。




夫の部屋の、私の物を出して空いたスペースに新しく棚を二つ入れ、夫があちこちの床に積んでいた物を集めて納めた。
こりゃ、床が見えなかったのも当然やわ。洋服も、山の一番下にあったのなんて、絶対に着ていない、デッドストック。




トレーニングルームの床の隅に積んであったものも、ここは暖房が入っていないどころか、床は外気と接しているサンルームで、温度差からの湿気がくるので、小さなワゴンを買って収納。本当は壁棚を吊るといいのだけれど、そうするとドアが開かなくなってしまうのだ。




ついでに職人さんも来てくれて、ふわふわの断熱材が剥き出しになっていた、ガレージの壁を閉じてくれた。

それで、ガレージの棚を動かしたついでに、古~い(賞味期限切れなんて生易しいレベルではない)食材も、断腸の思いで処分して、整理。もう食べられないと判っていても、勿体なくて捨てられなかったの。
折角の頂き物も食べる余裕がなかった、そんな過去の日々とも、これでお別れ。

約十年前に自分で漬け込んだ果実酒をざばーっと捨てたら、凄くいい匂いが立ち込めて、あ、早まったかな、と思ったけれど、どうせ私も砂糖入りのは飲まない方がいいので、もういいのだ。




あちこちに散らばっているものを整理してまとめるという事は、「あ、これはあっちだ」と、兎に角歩き回るし、階段を上ったり下りたり。もの凄い運動量だった。

まだ使える物は、人にあげるものはきちんと整理し、誰も要らなさそうなものは処分。

ごみも一体どれだけ運び出した事か。
夫がインターネットで注文しては、中身だけ取り出し、梱包材ごと山積みにしてあった抜け殻を、箱を一つずつ潰し、梱包材を分別し。

でもね、我慢して生きるのはもうやめる!と決めたから、頑張った。
9日間フルにやって、時間切れ。なので、未完の部分や改善点はいっぱいあるけれど、取り敢えず目鼻立ちがつくところまで漕ぎ着けて、これでかなり気持ちよく生活できそう。