教会の入口から入ったところが、一般の聖堂。外側はとても簡素なのだけれど、中は素晴らしいフレスコ画で埋め尽くされている。この正面中央を見ると・・・
こういう風に金網になっていて、向こう側の部屋が修道女の聖堂。完全に別室で、全く接触がない状態で一緒にミサができるようになっている。
この中央の小さな鉄扉を開けて、聖体拝領ができるんだって。小さくて、奥まっていて、本当に厳重。
フレスコ画が本当に素晴らしくて、これは美術館に並べても駄目、この空間に立ってこそだと思った。
大部分はレオナルド・ダ・ヴィンチの弟子画家とその工房によるものだそう。
こちらが修道女側。思わず声を上げてしまうくらい、向こうとこっちで別世界。昼と夜になっているのかな?
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さて、殉教者というのは、拷問を受けている事が多い。
拷問で目をくり抜かれて殉教したので、目の守護聖人となっている。
そう、手に持っている本の上にあるのは、目玉です!
こちらは乳房を切り取られた聖アガタ。同じく、お盆の上に乳房を載せている、乳房の守護聖人。
こうして殉教者を崇め、「全てを捧げる」「何にも負けない信仰心」のお手本のようにしていたのか。
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ドゥオーモの中にも、全身の皮を剥がれた聖バルトロメオの像とかあるらしいけれど、入らなかったので、外壁で・・・
これはもしかして、聖エラスムス(腹部に穴を開けて、巻き取り機で小腸を引きずり出すという拷問で殉教)だろうか。ひーっ。
どれも素晴らしい!
返信削除夜のフレスコ画 引き寄せられそう
…なんか、拷問とは、えげつないものですねえ…
日本だって色々やったであろうし、どこかの世界でも未だ行われているのかもですが…
信仰の強さ、神への憧れ、当時でしか分からない心情があるのでしょうね… いやはや。
ひかりさん、こんにちは。
削除ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、入場券が何か月か前に売り出されると同時に業者がツアー用に買い占めてしまって、普通に買うのは凄く難しくなっているんです。
で、高いツアーで短い時間しか見られないよりは、こちらを、と。入り口に人数を数えて少しずつ入場させる係員までいるのに、これが無料でいいの?!という素晴らしさだったので、心ばかり寄付してきました。