去年行ったアルザスのお城を建てたのも、ホーエンツォレルン家。
こんな片田舎だけれど、プロイセン王やドイツ皇帝まで出しているんだから、凄い家系。1850-1867年に再建された新しいものだし、守りのための地味なお城だから、そこまで観光客は多くないけれどね。
オーストリア継承戦争、シュレージエン戦争、七年戦争などに勝ち、ロシア・オーストリアと共にポーランド分割を行った。ジャガイモの栽培を奨励し、ジャガイモ命令を出した「ジャガイモ王」。何しろジャガイモは地上にも実をつけるくせに種芋から増えるため「悪魔の果実」と思われ、気味悪がって誰も食べたがらなかったので。
米原万里「旅行者の朝食」(←Amazonリンク)によると、ロシアでもジャガイモ普及は大変だったみたい。フランス人はプロイセンでの捕虜生活でジャガイモのおいしさを知ったとか、七年戦争はスウェーデンでは「ジャガイモ戦争」と呼ばれたとか。
首相にしたビスマルクは、鉄血政策を行いナショナリズムを高め、ドイツ統一へと動かしたのだけれど、彼自身はドイツ皇帝よりもプロイセン王でいたかった(ドイツ帝国にプロイセンが吸収されるのが嫌だった)とか。
ドイツにしては蒸し暑い日で、お城の中も日の当たる側は暑かった。ところが地下に下りたらクーラー不要の涼しさ。凄いねえ。
すごく立派なお城だね。
返信削除舌を出した犬、面白い!歴史深いお城話も興味深いです!
mさん、こんにちは。
削除最近やっと世界史を肌で感じたり、色々と「あ、あれがそうか!」と繋がって面白いと感じるようになってきました。