夫が服用している薬は、いつも薬局には在庫がなくて注文しないといけない。
田舎の薬局なので、注文した薬が入荷するのは日に一回で、それを逃すとまた丸一日待たないといけない。
それで、木曜日に注文しておいたのを、土曜日に取りに行ったら・・・薬局が閉まっている!!そう言えば最近、営業時間が短縮されたのだった。私も体調が悪くて頭痛ガンガンの日だったのもあり、全く失念していた。
夫の薬はもう空っぽで、次の営業日は月曜。しかも一日に十錠必要なので、普通なら1-2か月はもつ大きな百錠パックでも十日しかもたない。そんな高用量なので、突然切らすと危険な事になる。
夫は絶望して、「悪夢のシナリオが現実になってしまった!」と、ひいひい泣き出し、それが鼓膜と頭蓋骨に響く。
ドイツでは薬局にも当番があって、夜間や週末でも24時間、地域の薬局が必ず一箇所開けている。
それで一番近い当番薬局に電話したら、その十分の一の成分量の、しかも小さなパックしかないと言う。そんなの、半日分にしかならんが。あー、でも、そうだよねー。普通、大きなパックは在庫にないよねー。最悪、当番薬局をはしごして買い集めるしかないか。
次に別の当番薬局に電話したら、なんと、三分の一の成分量の大きなパックの在庫があるという。おおー!!それなら三日分になる!それ、取り置きしておいて!
それで、30km離れた街まで、頭痛を堪えて急遽ドライブ。
不備があるといけないので、未記入の処方箋と医院のスタンプも一応持って行った。
無事に薬を受け取れて、はあー・・・へなへな。
もっと早めに行っておけ、と思うかも知れないけれど、十日に一度という頻繁な処方なので、日にちに余裕を持たせるのが非常に難しいのだ。
(例えば1-2か月に一度だったら、1週間近く余裕を持たせる事だって可能だけれど、十日に一度では、1、2日の余裕がせいぜいで、週末が絡むともう無理になってしまう。)
それで、夫の薬はいつも結構な綱渡りで、薬局が注文を忘れていたり、間違った成分量を注文していたり、薬局の営業時間内に私達が出先から戻れなかったり、今迄にも色々あったけれど、ここまでの危機は初めてだった。
でもまあ、夫には、今回「それでも何とかなった」というのが、凄くよい経験になったかな。いつも、「これで薬が手に入らなかったら・・・」という崖っぷち感が凄いと思うので。
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本当に色々あって苦しい日々で、こぐま達は私のごはんで何とか糸が切れずに繋がっている感じだった。なので、いつもより少しだけ頻繁にお弁当。