そのうえ子ども達だけで夜中まで遊び歩いたりしていたので、更に接触が少なかった。
田舎なのでバスが少なく、車であちこち送り迎えはしたのと、フリーの日にちょっと遠出したけれど、その程度。
まあそもそも、大人と一番距離を置く年頃かなー。却って大学生くらいになった方が社交性があるよね。
窮屈だけれど、兄こぐまの部屋で一緒に寝て貰った。
兄こぐまはお客のために我慢するのは初めての経験で、振り回されてちょっと嫌になっている部分もあったみたいだけれど、それもいい経験だと思って、見て見ぬふり。
その分私に当たられて、いつも必ず言う「ありがとう」もなくなって、しんどかったけれど、まあ兄こぐまもいっぱいいっぱいなので、仕方ない。
うちに来た子は、結構甘やかされて育っているんだろうな、という感じで、好き嫌いもあって食が細くてちょっと困ったのだけれど、最後の晩、出先から帰宅して大慌てでトマトパスタを作ったら、「このソースがおいしい!」と初めてお代わりしてくれて、ほっとした。
つい土地の名物を出しがちだけれど、やっぱりまだ子どもで、食べ慣れた「普通のごはん」がいいんだね。
そう言えばシリア料理店でも、シリアコーヒーは注文してから出てくるまで結構待つもんね。
お別れパーティーはBBQの筈だった。仕事を済ませて、お肉さえ買って行けばいいから余裕!と思っていた。
ところが当日のお昼頃、兄こぐまから「持ち寄りパーティーに変更だって」と連絡が来た。ええーっ・・・。
パーティーは夕方の5時から。私は1時まで診療があり、その後往診も入っている。
兄こぐまに「イーストだけ買って来て!」と頼み、診療時間終了後すぐに迎えに行き、パン生地を用意して、発酵させておいて往診へ。
その後スーパーに具を買いに行って、大慌てで日本の総菜パンを作り、オーブンから出したてを冷ます暇もなく盛り付けて、何とかパーティーに。
ソーセージは勿論豚肉ではない。ベジタリアンのためにコーンマヨも。
* * * * *
出発の朝、駅まで送って行った。
周りは親も含めかなり泣きまくっていたのだけれど、うちはシーンとしていて、なんかクールだったわ。
私って冷たいかなあと反省しつつ、まあ英語が苦手でそんなにコミュニケーション取れなかったし、仕方ないか。
実は兄こぐまは他の子達の方が気が合ったのか、うちに来た子を置いて、他の子達と遊び歩いたりしていた。それってホストとしてどうなんよ、とも思ったけれど、本人達が気にしていないようなので、小言は飲み込んだ。
でも、兄こぐまが遊び歩くのに忙しくて気もそぞろで、周囲が自分の思い通りに動かないと苛々していたのは、やんわりと指摘。
お別れした帰り道、兄こぐまに「どうだった?」と訊いたら、一言目に「大変だった」ではなくて「楽しかった」と言ったので、結果オーライかな。
「よく頑張ったね。いいホストであろうとしていたの、ちゃんと見ていたよ」と褒めておいた。
因みに兄こぐまがトルコから帰って来た時、一番のカルチャーショックは車の運転だったそう。で、トルコからのボーイズはシートベルトをしたがらず、「罰金高いよ!」と何度も言って、渋々ようやく、だった。
■「ライオンと魔女」C.S.ルイス 瀬田貞二訳(←Amazonリンク)
初めて原書で読んで、エドマンドが魂を売ったのが、プリンのためじゃなくてロクムのためだったと知った時は、「え・・・これのために・・・?」と衝撃を受けた。当時の日本でプリンと訳したのは、本当に凄いと思う。
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