2025/10/31

ミラノのファシズム建築(2)


(1)の続き。


ミラノのあちこちにファシズム建築があって、その溶け込み方が面白い。
そして、当時の人達が魅了され、経済危機の後で弱った心の支えになったのが、よく判るわー。




これはジョギング中にスマホで撮ったもの。言われるまで全く気付かなかったけれど・・・




見て見て、ここにもファッショが!

そして、ファシズム建築に限らず、ミラノの大きな建物には、こういうお立ち台みたいなのを、よく見かけた。




ショッピングモールにあるこのモザイク画も、よく見ると・・・




ここにも、ファッショ!




証券取引所。1932年完成のファシズム建築。




BORSA」と書かれている正面玄関前に、これを立てるか。

因みにこれは一応、中指を立てている訳ではなくて、
手を挙げるファシスト式挨拶の指を切り落としたものなのだそう。
でも、見る人は絶対、別の意味に取っているよなー。それも狙っているのか?

これを作ったMaurizo Cattelanって、今検索してみたら、あの、バナナをテープで貼った人か!




2025/10/28

ファシズム建築(1)ミラノ中央駅



ミラノ中央駅。
1913年に建設開始したものの、第一次世界大戦と経済危機で、遅々として進まず。




それがムッソリーニ政権になって、当初の設計から大幅に変更され、ファシスト政権の強さを象徴する建設物として、1931年に落成。




横から。てっぺんにいるのは、オオカミに育てられているロムルスとレムス。




少しずつ近付いて、よく見ると・・・




ローマ帝国のS.P.Q.R.と、ファッショ!
枝を束ねた右側に斧がある、ファシスト党のシンボル。




中に入ると、思わず声をあげてしまう、こんな空間が広がっている。
ここはまだ外側のアーケードで、昔の車寄せ。




可愛いパトカー。




更に中に入って、中央ホール。




タイル画。




タイル画の下、ここにもロムルスとレムスのモチーフ。




モザイク作家を、ベニスから呼び寄せたのかな。

いやー、凄かった!もっと隅々まで見ていたら、この駅だけで丸一日過ごせるわ。


(2)に続きます。






2025/10/25

オーブンで焼きながら算数


妹こぐまが算数教えてー、と言ってきた。

テスト範囲は・・・
小数点と分数が混じった計算。
かっこを使った四則計算。
累乗計算。
xやy。

妹こぐまの場合、ずらずらーっと厄介なのが並んでいると、パニックみたいに思考停止してしまう。
それで、とっくにできる筈の通分や約分を間違えたり、
自信がなくて字がどんどん小さくなっていくから、マイナスを見落としてしまったり。

あと、数字が化け物のように、想像できない、形のないものになっていて、
例えば「1.5」と聞いても、それが頭の中で「1個半」「2分の3」と繋がらない。
6xxxxxxxなんだと想像できないから、「6x-x=6」とかやっちゃう。

落ち着いて、一つずつ順番に片付けていけば、最後にちゃーんと答えが出るんだよ。
どうやったら楽できるかなー♪ と考える怠け心の追求、それが算数。
マイナスは目立つように大きく書こうね。

二言目には「ほら、できた!」「簡単でしょ」「自分でできたやん!」を繰り返し、自己暗示にかける。

普段なら、頭が疲れてきて嫌になる前におしまいにするのだけれど、
翌日は、私の仕事と妹こぐま帰宅のタイミングが合わないので、もうその日しかなくて、晩御飯の前と後と、2回に分けて頑張った。

* * * * *


妹こぐまが最近やっとチキンを克服し、兄こぐまが晩御飯に「チキンが食べたい」と言うので、うーん、算数するから料理する暇がないなあ・・・と困って、そうだ!オーブン焼きにしよう!

最初に鶏モモ肉とじゃが芋だけオーブンに入れて算数を始め、あらかた火が通ったところで、他の野菜を加えた。
骨がパラッと外れる、丁度良い加減にできて、おいしい、おいしい、と二人とも大喜びだった。




2025/10/22

森の秋


旅行記がなかなか進みませんが・・・




おらが村の森もすっかり秋になりました。




この茸、身がない薄皮で、中にぎっしり胞子が詰まっていて、ちょっと触ると、てっぺんが破れて、粉がプシューッと煙のように噴き出す。




色んな茸があって、見るだけで楽しい。




村の秋祭り。屠殺プレートは前夜に食べたので、この日は焼きソーセージ。
一緒に行った友人が辛子を持参していて、完璧、すんばらしーい♪




2025/10/19

ミラノのメルカート


初めてのミラノ。
教会や美術館などは、案内がなくても一人で行けるので、「地元の人と一緒ならでは」のところに連れて行って貰いました。(なので結局、ドゥオーモにもお城にも入らなかった・・・それらはまた次回!)
何もかもが目新しく、しかも案内者が歴史や芸術に詳しくお洒落でグルメな方だったので、写真撮りまくり。暫く旅行記が続きます。

晩に到着し、翌朝はまず、マーケットへ。市が立つ場所によって内容も客層も違って、ここのは高レベルだと聞き、期待が高まる。


うわー、やってる、やってる♪




流石、お洒落の国。同じ系統の色がずらりと一列ずつ揃えてあって、圧巻。




歩いても歩いても、縦横無尽にお店が続いていて、「この色の、こういうのが欲しいな」と思ったら、絶対に見つかりそうな品揃え。




髪もきちんとセットした、凄く素敵な人が多くて、思わず振り返って、上から下までまじまじと見てしまう位。




ブランド品じゃなくて、こういうのでお洒落できる人は、自分の目に自信のある人だな。




勿論、食べ物もいっぱい並んでいる。




楽しーい!!




食べた事のないこれ、買って帰って食べさせて貰った。
中の芽の部分だけを、細く切って氷水に放して、生でサラダとして。ちょっと苦みがあって、パリパリで、凄くおいしい。チコリーの一種だって。




ポルチーニ茸、お昼を過ぎたら半額位の叩き売りを始めたので、「食べたい!私が焼きます!」と、1キロも買って貰っちゃった♪




2回に分けてソテーして、二人で1キロ平らげた。オリーブオイル+ほんの少しバターでフライパンで焼いて、1回目のこれは塩とイタリアンパセリ、2回目は醤油。
レストランなら仰々しく2、3切れしか出てこないようなのを、こんなに豪勢に食べ放題なんて、大感激、大満足。

傘と軸の部分を分けて、傘だけオーブンで丸ごと焼いて、軸の部分は薄切りにしてパスタソースにするという食べ方も、凄くおいしいと言われ、次回はそれをやってみたい。
(と、ここに覚え書き。)




家に帰ってヤマザキマリの「それではさっそくBuonappetito!」を見てみたら、やっぱり傘と軸を分けて焼いているのね。




2025/10/15

今年もビール祭りの移動遊園地へ


旅行記を始める前に・・・今年も行ってきました!




去年は昼間に健全に楽しんだけれど、今年は出掛けるのが遅くなったうえに渋滞で、図らずも暗くなってからのライトアップが楽しめた。そして今年もやっぱり、最終日前日の滑り込みセーフ。

オフィシャルサイトによると、25ヘクタールだって。25万平米という事は、正方形にしたら一辺500mか。ふわー。

民族衣装を着た若者達がパーティーしていて、会場のあちこちにATMが設置されている・・・。




こぐま達が乗ったのと、高台からの眺め。
私は大観覧車に乗りたかったのに、二人ともに「退屈!」と却下されてしまった。ちぇっ。




2025/10/12

KENZO FOREVER 5


バタバタしていて出すのが遅くなりましたが、忘れていませんよ!



ケンゾーの命日は、去年に続き今年も旅先で迎えました




前にもご紹介した服。コーデュロイのズボンとスカーフも。
(バッグが邪魔!後ろに回して撮るんだった・・・)

本当はもっとヒラヒラのを着るつもりだったのだけれど、急に肌寒くなったと聞き、直前まで迷いまくって、これにした。





しみじみ、可愛い柄! 

5年前のあの騒動が嘘みたい。本当に、信じられないような事ばかりだったなあ・・・。




2025/10/10

ただいま!


先週は連休にちょっとプラスして、こぐま達は夫の実家へ行き、私は一人で出掛けていました。

戻って来て、こぐま達の5日分のドロドロの洗濯物の山を片付け、医院は休暇明け&四半期始めで大混雑、更に二晩連続で保護者会、翌晩は遠方での勉強会・・・と、バタバタの一週間でした。

* * * * *

出発の日。
秒刻みで仕事を何とか終わらせ、スタッフに後を頼んで家を出た。ら、駅に着いたら電車が30分の遅延。ドチドチしつつも、何とか空港に着いた。

そもそも本当は、晩出発の完璧な直行便をおさえてあったのに、「その便なくなりました~。こっちにしてね。嫌ならキャンセルしてもいいよーん」と、全く逆方向でのワンストップ便に替えられて、出発時刻も早くなってしまったのだ。他の便とか電車とかも調べたのだけれど、大分高くなってしまうので、諦めた。

手荷物のみの安いチケットだったのだけれど、満席なので手荷物も預けろというメールが来て、馬鹿正直にカウンターで預けた。
(実際に搭乗してみたら、無視して預けていない人がいっぱいいた・・・)

乗り換えは1時間の予定だったのだけれど、最初のフライトが遅延していたらしい。
そんな事とは露知らず、悠々と下りて、トイレに行こうかなと思ったけれど混んでいたし、その前にまず、と電光掲示板を見たら・・・なんと、Bordingの表示がチカチカ点滅していて、カウンターが閉まる迄あと5分だと?! もう、走った、走った。矢印に従ったら、階段も5、6階分位駆け上がらされたよ。途中で係員の人が立っていて、「〇〇行き?」と声を掛けて来た位ギリギリで、私が多分最後の一人で、何とか滑り込みセーフ。

でも、何か嫌な予感がした。私は走ったけど、荷物は走らんよね?

案の定、ロストバゲージ。しかもスマホの充電は切れる直前。
いや、満タンに充電するのを忘れて家を出たけれど、空港や飛行機でどこでも充電できるし、と思っていたら、空港ではUSBの差込口がなくて、飛行機も短距離便には充電口がなく。迎えに来てくれている方に「ロスト」とだけ書いて、また接続を切る始末。

もともと手荷物だったものだから、何もかも、そこに入っている訳よ。滞在先まで届けて貰う事も出来たけれど、週末だし、ストもあったし、迅速さが信用できず、結局また夜中に取りに行った。
窓口に並んでやっと順番が来たら、「1番レーンに着いている筈」と言われ、一番遠いターンテーブルまで、てんてこ歩いたら、私の荷物が1個だけ淋しく回っていた・・・。


帰りも遅延に遅延が続いて、本来なら直行便1時間+電車1時間で済む筈だったところ、全部で10時間位かかっちゃったよ・・・。

* * * * *

買ってきたもので、どこに行っていたか、わかるかしら。




向かって右のイタリア靴で行ったのだけれど、乗り換え空港の全力疾走で足がパンパンになったら、人魚姫かよという位、一歩一歩がもう痛くて。
(セールで出会った靴だったので、やや小さめなの。それでもパンプスの事を思えばきつくなく履けたのだけれど、そもそも最近パンプス履かないからなー。)

そこで出会ったのが、左の赤いブーツ。
私は爪先がシュッとしてヒールも真っ直ぐで、カツカツ靴音がする革底(つまり、右のこのローファーみたいなの)が好きで、こういうぽってり形でゴム底のお洒落靴は一足も持っていないのだけれど、これはめちゃくちゃ可愛いと思ったし、うわあ、足が楽そう!と。夜のショーウィンドウで見かけて、翌日再訪して試着して、買っちゃった。スペイン製。チャックが内外両側に2本ずつ付いているの、初めて見た。
すんごく歩きやすくて、連日2万歩超えだったけれど、全然平気だった。




マーケットで6ユーロだった木製ネックレス。

この日は朝5キロ位ジョギングして(万歩計を持って行くのを忘れた)、その後で2万3千歩超え。
案内してくれた方は大先輩なのだけれど、兎に角健脚で、オンラインのお仕事なのに毎日平均1万3千歩位だって。しかも大股で速い!「歩く速度はIQに比例するんですって」と仰るので、負けじと頑張って歩きまくった。わはは。




これもマーケットで買った、乾燥ミニトマト。普通の大きなトマトを乾燥したものよりも、味が濃厚。1キロ25ユーロ位だったかな。
最初500g買って、包んで貰っている時に1個つまみ食いしたら、「何これ?!」というおいしさで、噛めば噛むほど味が広がり、「待って!やっぱり1キロ貰うわ!」と追加。

少しずつ写真の整理をして、また旅行記出していきます。





2025/10/05

兄こぐまの或る日曜日



お昼に手打ちパスタを作ってくれた。盛り付けも兄こぐま。
ソースは私が作って、合作。

* * * * *

ホルプという街は、ホルプの町を中心に、近隣の17の村が合併されて、合わせてホルプになっている。合併はされたけれど、それぞれの村に、消防団、音楽隊、サッカーチームなどあって、普段は別々に活動している。

そのうちの一つの村のお祭りで、少年消防団の合同演習があった。




各村から消防車が出動して、この配置で活動。




人命救助も。このぬいぐるみ、ここまで大事に担架で運ばれてきて、でもその後このまま地べたに放置されていた・・・うぷぷ。ま、確かに消防団の仕事はそこまでで、続きは救急車の仕事か。




あっちでも・・・




こっちでも放水。写真では見えないけれど、この木々の向こう側にも消防車が並んでいる。




オレンジのヘルメットは、全部、子ども達。100人位参加したらしい!

少年消防団は、未来の消防団員として、村々から凄く大事にされている。




後片付け。




新しい消防車。

演習参加者のご褒美は、カツレツとフライドポテト。でも、100人に只で食べさせるなんて、大変!
なので、私達もテントで飲食してお金を払い、少しでも収益に協力。