私達の時代のテュービンゲン大学医学部には、卒業式というものがなかった。
最終国家試験は実技・口述なので、試験日もバラバラで、その試験に合格した人から卒業。合格証書や医師免許は代引き(!)で送りつけられる。
しかも医学部の最終学年というのは、大学病院と提携している複数の病院に分かれての実習だったので、はっと気付いたら、皆バラバラになって終わってしまっていた。
当時はまだSNSも一般的ではなかったので、繋がりがないまま。
そんな中、「医者になって20年を祝おうぜ!」と誰かが声を挙げてくれて、結構な人数が集まった。
(私が撮影した、皆の弾ける笑顔。)
豪華なホテルとかではなく、こんなピクニック形式。このゆるさが、如何にもドイツ。地べたに座ってお喋りしている私達が、20年の経験を積んだ医者の集団だとは、誰も思うまい。わはは。
残念ながら私の仲良しグループだった子達は殆どおらず、今回初めてちゃんと喋った人達も。
私達って、同じ学年で顔見知りでも実際の接触が余りなかった位、本当に勉強しかしていなかったたんだなー・・・と、改めて。
風貌が変わっていて、暫くじーっと表情を観察していてようやく「ああ!」と昔の顔を思い出したり。
(明るい巻き毛の王子様みたいな外見だった子の、髪がほぼなくなっていたのは、かなり衝撃だった。)
一番遠方は、メキシコで働いている子。南オーストリアとか、北ドイツとかからも。そして二人めの訃報を聞いた。あんなに死にもの狂いで勉強してやっと卒業したのに、早過ぎるよ。
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