私が医学生時代を過ごしたテュービンゲンも、久しぶりに観光しました。
もう二十年以上前の記憶なので、色々と間違いを書いているかも知れないけれど。
まあ貧しい大学町だから、焼く価値もなかったという感じかな。プロテスタントだし目立った産業もなかったしで地味な町だけれど、お薦めです。
左端に写っているのがヘルダーリンの塔。
よく見ると、家は城壁の中に建っているのだけれど、塔だけ城壁の外に飛び出している。狂人となったヘルダーリンを町の外に住まわせていたという訳。
このプラタナス並木は、秋には黄色い落ち葉がふかふかに敷き詰められ、おとぎの国みたいになるのよ。講義の合い間に、ここのベンチでお弁当を食べたり、教科書を読んだりしたなあ。
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そして昨晩。Vielklangという古楽にフォーカスしたフェスティバルの存在を去年教えて頂いて、やっと行く事ができた!
行ったのは、Quatuor Hermesという弦楽四重奏。日程的に合うのでという消去法で決めたので、教えて頂いた古楽ではないのになったけれど、どれに行ってもハズレはない筈。
夏休み中だからなのか聴衆の年齢層の高さに驚いたのだけれど、杖をついたり歩くのも大変そうな人達が少しだけお洒落して聴きに来ているの、凄く素敵だなーと思った。
スマホで撮る人もおらず、曲が終わると「ふわーっ」というような感嘆の溜め息が沸き起こり、「ブラボー!」と叫んで拍手喝采。こういうの、本当に久しぶり。
因みにコンサートシーズンというのは本来秋冬で、夏にあるのはフェスティバル系とか、ややカジュアルな感じのものが多い。
秋冬には毎月1、2回、大学講堂でコンサートがあって、前の方に空席が残るとみっともないので、学生は当日10ユーロ位で売れ残り席を買えたの。それで手当たり次第に毎回通ったの以来くらいだったわ。
飲み物は何と、価格なしの寄付だった。凄ーい。
この休憩の後の、Erich Wolfgang Korngold「Streichquartett Nr. 2 Es-Dur, op. 26」のLentoが、私にとっては斬新でかなり好みだった。
私はどちらかと言うと弦より管の方が好きだし、そもそも全く詳しくないのだけれど、音色に包まれているだけで幸せになれるコンサートでした。
Vielklang、まだやっていますよー(なので慌てて記事にしました)。
このざわめきが、凄く懐かしい。学生時代、私達も噴水の階段に座って飲んだりしたなあ。
運よく席が空いて、座れた♪
車だったので、私はエルダーフラワー・シロップの炭酸水割り。