うちの以前の税理士事務所が酷かった話しは書いた。
最初の担当者は素晴らしかったのだけれど、彼女が辞めてしまってから、もうめちゃくちゃ。兎に角仕事が遅いし、レスポンスがないので、こちらがカレンダーを見ては「期限近いけど、大丈夫?やってる?」などと催促する。こちらの書く事を斜め読みして早とちりするので、それを解りやすく嚙み砕いて説明してあげないといけない。
全く、どっちが顧客なんだか、という状態だった。
やりかけの事だけ何とか済ませるのを待っていて、今年、やっと、やっと、別の税理事務所に変える事ができた。
実は、銀行の担当者も酷い。
前の担当者もぐだぐだだったけれど、彼が辞めて次の担当者もぐだぐだ。
さて、無医村に医院を作るという事で、州から数百万の補助金を貰った。
請求書なども全部揃えて、完成写真も出したのだけれど、最後の「補助金を全て正しく(他の用途に流用せず)計画通りに使って工事を終わらせました」というサインだけ、困った。
必要なのは、税理士か銀行のサインで、税理事務所のめちゃくちゃ担当者は「この補助金の話しは、うちとの契約前の事だしー(税理士さんを頼んだのは開業の年からで、その1、2年前から計画は動いていた)」と逃げ、銀行のぐだぐだ担当者は「工事が計画通りになされて終了したかなんて、私に判る訳ないしー」と逃げる。
それで去年ごたごたしたのだけれど、支払い証明など改めて提出して、何とか収まったのだと、私は思っていた。
そうしたら、秋休みに州から手紙が来て、「サインが未だにない。期限は2週間後」と、恐らくこれが最後通告。
最悪、補助金を返還させられるかも?!と、真っ青になった。
それで銀行のぐだぐだ担当者にメール攻撃。
最初は「だからサインできないってば」と返事が来たけれど、「サインできない訳ないでしょ」という私の根拠説明には答えず別の事ばかり言い、期限の週はもう返信すらこない。
最後の二日は、仕事の合い間に電話攻撃。でも捕まらなくて、電話に出た人に「もう一週間、メールの返事すらない」「折り返し電話して」「数百万の穴が開いて、埋められずに私が破産したら、あなた達も困るでしょ」と言うと、納得・同情はしてくれるのだけれど、結局のところ担当者しか動けないという。その度に「重要度『高』で伝言を書いておきます」と言ってくれるのだけれど、折り返しの電話はこない。
銀行だよ、銀行。それが顧客に対してこれって、あり得んやろー!!!と、エコー付きで全世界に向かって叫びたい。
期限が土曜日で、金曜日の昼間、絶望して今の税理士さんに状況をメール。データは全て引き継がれているので、銀行を動かすとか、何とか動いてくれないかなーと、藁にも縋る思いで。でも返事なし。
晩、州に「もう少しだけ待って下さい」というお願いメールと、銀行に正式に抗議のメールを書き始めようと、メールを開けたら・・・
今の税理士さんが、サインして、送ってくれていた!!
もう、絶句。うわーっ・・・と、信じられない思いで、サインとスタンプを凝視。しかも、金曜日の20時過ぎの送信。
* * * * *
その後、今度は保険医組合の品質管理ランダム検査に当たってしまい、「そう言えば、うち、まだ患者アンケートやってなかったわ」と、慌ててアンケート開始。
待合室にアンケート箱を置いた朝、一人の患者さんがそれを見て、家に帰って早速話した。「アンケート箱が置かれたという事は、誰かが不満を言ったに違いない!」
そうしたら、お昼にその人のお母さんが、大きな袋をぶら下げて、えっちらおっちら、やって来た。
袋から、庭で採れた野菜や果物で作った、ピクルスやジャムなどを次々と出して、「うちは一家全員、凄ーく満足しているからね!」と、私を慰めてくれた!
今迄、一体どれだけの人に、助けられ、支えられてきた事か。
ありがとう、ありがとう。