2024/09/30

木の葉の宿題(2)


妹こぐまよりも私がはまってしまったので、第二弾。皆さんは幾つご存じかしら。




問題のHainbuche
は生垣に植えている人に「これ」と教えて貰った。
Hainの語源はHecke(生垣)だから、野生よりも生垣で探す方が早いと思うよ」だって。




二つを較べてみると、Hainbucheの方が葉の縁のギザギザが遥かに細かくて、これは重鋸歯というらしい。

Rotbuche(ヨーロッパブナ)のギザギザは、つるんとした感じ。
「これ」と判ってみれば裏の森に沢山あって、春に芽吹きが素晴らしくて驚かされたの、多分これだったんだ!銀色のプリーツ状に凄く美しく畳まれているのが、ふわーっと広がるのよ。




トネリコ




マロニエの大木は公園や街角のあちこちにあるのだけれど、手が届く低い枝が残してあるところが少なくて、ちょっと探した。




手みたいな葉っぱ、5本指のと7本指のがあるの、不思議だなあ。
鈴みたいな形の、愛嬌のあるイガ。実は思わず集めたくなる、つるつるピカピカ。




菩提樹。因みにこれ、個人宅の庭。こんな大木が庭にあるって、いいなー。




まじまじと細部まで見たのは初めてで、実の房の根本にいちいち一枚羽のプロペラがついていて、自然って凄い!




これも庭の白樺




ハンノキ属。なかなか見つからなくて、調べたら水辺が好きと出ていたので、ネッカー川岸に行ったらあった!
ヘーゼルナッツによく似た葉っぱだけれど、先が尖っていなくて靴ベラみたいに平らで、葉によってはちょっとハート型。幹は灰色でゴツゴツ。


写真がないけれど、ナナカマドは往診先の庭で見つけて、お願いして分けて貰って、15種類揃いました♪





2024/09/27

木の葉の宿題(1)



妹こぐまが学校の宿題で、リストアップされた15種類の木の葉を集めないといけなくて、付き合いました。




りんご

一枚目の写真のロバ達が、期待に満ち満ちた顔で柵に張り付いていたので、この木の下に落ちていたりんごを一個ずつやった。




くるみ




ドイツのシンボルである柏。
私はずっと「樫」と言っていたのだけれど、小塩先生(←Amazonリンク)曰く、
分類上はブナ科のコナラ属だが、ヨーロッパ・カシワは日本のコナラやカシワよりも大きく育ち、葉の切れ目がずっと深く、葉自体が長い。樫と訳しては誤りで、樫は日本中部以南の暖かいところにしかない。ヨーロッパにはない。




ヨーロッパブナ(の筈)。よく似た葉っぱの木が沢山あったのだけれど、この木の枝に幸い実の殻が残っていて、これだ!と。

エジプト産のパピルス紙も、高価なギリシア産の羊皮紙も持たぬ貧しいゲルマン民族は、もっぱら滑らかなブナの枝や板にルーネやラテン文字を引っ掻いて書いた。それでドイツ語では「文字・字母」のことを、いまでも「ブナの枝」(ブーフシュターベ)という。
そして文字を使い、ことばを書いた「本・書物」を英語ではbook、ドイツ語ではBuchというが、これは「ブナの木」Bucheの語そのままなのである。




ヘーゼルナッツ。これも、実が付いていなければ確信できない。




三種類の楓

これで半分位揃ったかな。全部押し葉にして、記録と一緒に提出するらしい。
ハンノキとかシデとかは、私も知らないのでネットで調べながら探さなくちゃ。

森の木は勿論、公園や街路樹なら勝手にぶっちぎり、個人の果樹園や生垣でもそれ位なら目くじら立てる人もいないし、庭の中ならピンポンして採らせて貰ったり、友達同士で自分ちの庭の木の葉を分け合ったり。
自然が豊かで、人々が大らかでなければ、成り立たない宿題やね。


* * * * *

追記(教えて~):




これはHainbuche?ドイツ語だとブナの一種なのでそのつもりで探したのだけれど、インターネット翻訳するとシデと出てきて、シデは写真もなんか違う・・・。
久しぶりに独和大辞典(←Amazonリンク)を引っ張り出して来たら、Hainbucheはクマシデ属の一種、カバノキ科だそうで。
ええー、一体、樺なの?シデなの?ブナなの?と、頭の中が混乱しまくり。

→解決しました!間違い。これはHainbucheじゃなくてRotbuche




これはEsche(トネリコ)? →解決しました!正解。





2024/09/24

しんどかった夏が過ぎ


急に秋めいてきました。そして我が家も小康状態。




何日か前の、月の入り。




月の出。何事?という位大きな月だったのだけれど、写真に撮ると小さくなってしまうマジック。





2024/09/21

飴ちゃん



(夏休み中の散歩。矢印が我が家)


夏休み後からスタッフが減るので、休暇前に新しいシフト表を組まなくてはならなかったのだけれど、これが何とも難しかった。と言うのは、何をどう動かしても、全体としてはスタッフが減ってしわ寄せが来る訳なので、不満が出るのは当たり前なのだ。
たとえシフト表が同意を得られて何とか完成しても、実際に働き出せば欠員を感じずにはおられない訳で、その辺の不満をどうやって解決していけばよいのかが、非常に悩ましいところだった。

誰かの希望を優先すれば、他の誰かが不公平だと思う訳で、シフト案を色々と書き換えていたら、「いつも私が最後の辻褄合わせをする羽目になって、損をしてばかり」「何だか最近、チームの雰囲気悪くない?」という発言が飛び出して、はい、一旦ストップね。

以前にも書いたけれど、こういうのって、気持ちの問題。だから、それが事実かどうか議論するのはナンセンスで、そういう気持ちになってしまった事自体が既に問題なんだと、私は思っている。
なので、私が傷付いたのはひとまず置いておいて、一人ずつ順番に「その人の立場」になって考えてみて、「あ、そりゃ、そうも言いたくなるかも」「ここは譲れないんだな」というのを、まずは追体験。

「誰もが少しずつ我慢」というのは正論だけれど、職場の雰囲気としては絶対によくない。私としては「皆が喜べてモチベーションが上がって、小さな事が気にならなくなる」という方向に持って行きたい。
結局は個人の価値観の問題で、「これが私の一番の希望」というところを何とか叶えてあげるのが大事なんじゃないかな。「飴と鞭」の鞭は正しくないと私は思うけれど、何かマイナス要素がある場合、それに対する飴ちゃんの存在は必須。

一人で考えて考えて考え抜いて、「もう沢山!何もかもイヤだ!」とヤケになって書きつけた案が、「おやー?これ、実は凄くいいかも!もしかして、これで全部解決する?!」と気付いた。
「普通考えないよな」というちょっとクレイジーな案で心配だったので、夫に一人ずつの立場と共に延々と話してみたら、「うん、ぼくもそれが一番いい解決策だと思う」とお墨付きを貰えた。

それで、既に疑心暗鬼気味になっているスタッフと、話し合い。畳みかけるのはフェアじゃないので、熟考できる時間を与えるため何度かに分けて、即答も求めず。
いい事ばかりなら問題なく話せるけれど、悪い事も言わなくてはいけないので話しを切り出すのは気が重く、飴ちゃんとセットにしながら話しを進めなくては、と、頭の中で色々とシミュレーションしてから話したら、飴ちゃん効果で一気に流れが変わり、すんなり商談成立。

スタッフが減るXデーを皆、暗澹たる気持ちで待っていたのが、それからは飴ちゃんの事を考えて、嬉しい気持ちで待てるようになったみたいだった。

* * * * *

そして夏休みが終わり、新体制になって二週間が無事経過。
うん、なかなかいいと思う!私自身は今の方が好き。

口座はまだマイナスだけれど、税金の先払いを再開できる程度には回復してきた。(本当は口座をマイナスにしてまで先払いすると利子分が損なのだけれど、後払い額が大きくなるのが怖いので、敢えて再開。)
年末までは当番医バイトを入れまくってあるので、最後の踏ん張り、ガンバロウ。




こぐま達の飴ちゃんは、お弁当。この日はカレー弁当。





2024/09/18

新入り金魚、一か月後の姿


金魚たち、概ね元気です。
ホームセンターでは状態が完璧ではないのを連れ帰る事になるのと、今は季節の変わり目という事もあって、小さな心配事は沢山あるのだけれど、まずまず。




マメ、欲張り過ぎ!

マメの背びれの黒点が突然消えていた。金魚の模様は成長につれて変わるものだけれど、朱文金の黒は増える方だと思っていたよ。





右下の設定アイコンで高画質(HD)にできます。





2024/09/15

冬が来る前に


一週間働いた後、金曜日の夕方から土曜日の朝まで当番医。

当番医明けの土・日は窓掃除。家族のセラピーと関係ない2階分がまだ残っていたの。
夏休み中、遊び歩いていて何もできなかった。それが急に肌寒くなってきたので、「ヤバッ」と慌てて。本格的に寒くなる前に済ませておかないと、冬に窓掃除はできないからね。網戸も張り直し。

実は網戸は、真夏よりもこれからの季節の方が大事なくらい。
というのは、日が短くなって外が暗くなると、明るい窓に虫が寄って来て、換気する時に中が暖かいのにひかれて入って来てしまうので。

それに窓ガラスも、斜光線が差し込むようになると、一気に汚れが目立ってくるからなー。




ビフォー&アフター

このブラインドは夏前の窓掃除の時、「ま、ここはガラスだけでいいか」とサボって拭かなかったら、覿面だね。




できた! スッキリ♪

9月は3週末連続で当番医を入れてあるので、窓掃除できる時にやっておこう!と、心の中で「冬が~来る前に~」と歌いながら二日連続で頑張って、自分で予想していたのの倍、片付ける事ができた。よくやった、ワタシ。





うわー、懐かしい!そんな人、いたねえ!というのが、時々お薦めで出てくる。
親に小言を言われながら夜更かししてMTVを観ていたキラキラの高校時代を思い出して、何だか元気になったよ。
そもそも80年代って、眩しい位の元気溌剌だった気がする。

当時は洋楽の映像というのはMTVとグラミー賞の時くらいしかなくて、MTVは週に一度、確か金曜日の0時から3時4時頃まで。検索も早送りもできないので、好みじゃない人の時には眠りこけそうになりながら、いつか好きな人が出るのを只管待ち続ける。「この人好き!」というのは一期一会で、曲の最後に出るアーティスト名と曲名を大慌てでメモし、CDレンタルに行ってカセットテープに入れるという・・・今では考えられないよねー。

この曲は気に入ってレンタルしたのだけれど、映像は多分1回位しか観ていないと思う。なのに、かなり細部まで覚えていたわ。





2024/09/13

夏休みに食べた地元料理


来客があったので、ここシュヴァーベンの郷土料理も一通り食べました。




マウルタッシェン。大きなラビオリみたいなもので、挽き肉がぎっしり入っている。
このレストランは、一人前が4個で、更にお代わり自由なんだけど・・・




1個がこんなに大きいので、お代わりなんて無理!
「絶対に満腹にさせてみせる!」という強い意思を感じるよ。

* * * * *



おらが村の山羊祭りにも行きました。前夜祭は、
山羊バーガーに、山羊ソーセージ。




メインのお昼は、山羊シチュー。どれも、言われなければ山羊肉だとは判らない位、くせがない。
あれこれ食べたいし、売り上げが村の団体の資金になるので、二日連続で行く事にしている。




この日は蒸し暑くて全員バテバテになってしまったので、ケーキは買って帰って家で食べました。
村のおばちゃん達が自慢のケーキを持ち寄って売るので、どれも凄くおいしいの。

* * * * *



レンズ豆とシュペッツレは、庶民のソウルフード。
学食や病院の献立がこれだと、普段は昼ご飯を取らない人も、いそいそと食べに行っていた。その頃は「そこまでー?」という感じだったのだけれど、今ではしみじみおいしいと思うようになった。

もう少しだけレンズ豆を煮崩れさせた方がよかったかな。
本来はブロッコリーなぞ添えずに潔い茶色料理なのだけれど、外食続きで野菜不足気味だったので。

* * * * *

ブロッコリーと言えば。

少し前、イースターに出し忘れたうさぎチョコが出てきて、妹こぐまが花がら摘みを手伝ってくれたので、お礼にやったら・・・

「まあ、あなた、イースターじゃないのに、何しに来たの?!」
「すぐに食べるわ!」

と大喜び。うさぎがキャーッと震えると、

「大丈夫。私のお腹の中には、イースターに食べたあなたのお母さんが待っているから!」

・・・消化不良かよ。


「でも、そうしたら狩人が来て、妹こぐまのお腹を切って、うさぎの親子を出すかもよ」と言ったら、

「うーん、代わりに石を詰められるのは嫌だな。

・・・

そうだ!

ブロッコリーを詰めて貰おう!

うん、あんたブロッコリー大好きだもんね。





2024/09/11

夏休みに食べたもの色々


夏休みも終わり、日常が戻ってきました。
実は色々あってどん底だったりもしたのですが、そちらも一旦落ち着きました。




どうしても手が回らず、荒れ放題の果樹園にも、プルーンがなっていた。




梯子を担ぎ出すまでの余力はなくて、手の届く分だけ。




それで、もの凄く久しぶりにプルーンケーキも焼いた。
昔はしょっちゅう焼いていたの、妹こぐまはもう覚えていなかったよ・・・しくしく。




久しぶりに、ちゃんとパン屋さんとお肉屋さんで買って来て、ブランチ。




こちらのアイスコーヒーというのは、コーヒーフロートのこと。
アイス一玉だけなので、糖質制限があっても、何とか。





2024/09/06

シュタイフ博物館@Giengen an der Brenz



30年以上前のシュタイフ。私の人生の五本指に入るプレゼントだった。一緒にドイツに来る事になるとは、当時は夢にも思っていなかったなー。




さて、シュタイフ博物館にも行ってきました。




前回行ったのはもう10年以上前で、兄こぐまがこんなに小さかった! 妹こぐまは初めて。




創始者のマルガレーテ・シュタイフは小児麻痺で車椅子生活だったのだけれど、チターを人に教えて稼いだお金でミシンを買い、裁縫を習い、洋服を作って売り、子ども服の世界にはまり、たまたま作った象の針刺しが大ヒットし、そこから世界初のぬいぐるみ工場が始まったのだって。




私は今のシュタイフにはもう殆ど心動かされないのだけれど、昔のは本当に丁寧に作ってあって、個性的。




素敵なフェルトの鶏。




物語の主人公とか・・・



マザー・グースとか。




たかみーを連想した人、手を挙げて!



この顔、好き。




姉が子どもの頃から大事にしている不思議な犬のそっくりさんを見つけた。
説明書きを読んだら何と、Waldiという1972年ミュンヘンオリンピックの公式マスコットだった!正体が判り、実家の一同びっくり、「マスコットかー、それでこんな色なのかー」と納得。




売店で唯一惹かれた子。買わなかったけどね。





2024/09/03

アルザス余談@Strasbourg



スフレンハイムに着いてから、突如私のスマホのインターネット接続がなくなった。帰宅してから検索したら、私のスマホの設定の問題だった事が判明。でも、接続切れてからじゃ、検索もできんやん!それに国境を越えてからもスフレンハイムまでは機能していたので、設定の問題とは思わなかったよ。
準備なし・フランス語もできないのに、ナビなし・車に常備していた筈の地図もなしでストラスブールに移動し(しかも初めて有料道に出くわし、料金の払い方が最初解らず、プチパニックになった)、暑い中を歩くのが嫌でぐだぐだになっているこぐま達を連れ、勘で店を決めてご飯を食べ、観光もし、道路標識だけを頼りに何とか帰り着いた自分を褒めたい。




四種類のタルトフランベを注文して、四分の一ずつで「はい、次!」と回して食べた。




前に一度乗ったメリーゴーランド、もうちょっと恥ずかしい年になって、最初は「いい」と遠慮していたのだけれど、だからこそもう最後のチャンスかも知れないし、と薦めたら、乗ってやっぱり大喜びしていた。
ここのメリーゴーランドは、本当に美しくて素敵だなあと、改めて感心。色々な動物がいて、豚なんて「誰が乗るんかな?」と思っていたら、嬉しそうに乗っている子がいた。




何と創業1900年らしい!3乗り8ユーロ。




パティスリーのアイスはやっぱりおいしい!のだけれど、一玉2.30ユーロになっていた・・・。
誰もいなかったのに、私達がゆっくり悩んで買っていたら人が寄って来て、人が人を呼んであっと言う間に行列ができた。

おいしいものを食べて、メリーゴーランドにも乗って、こぐま達もやっと御機嫌になりました。




帰路、アルザスと黒い森をつなぐ峠の夕暮れ。振り返り、これだけ上って来たのね。




買ってきたおいしいパンとチーズで晩御飯。