妹こぐまが学校の宿題で、リストアップされた15種類の木の葉を集めないといけなくて、付き合いました。
一枚目の写真のロバ達が、期待に満ち満ちた顔で柵に張り付いていたので、この木の下に落ちていたりんごを一個ずつやった。
私はずっと「樫」と言っていたのだけれど、小塩先生(←Amazonリンク)曰く、 分類上はブナ科のコナラ属だが、ヨーロッパ・カシワは日本のコナラやカシワよりも大きく育ち、葉の切れ目がずっと深く、葉自体が長い。樫と訳しては誤りで、樫は日本中部以南の暖かいところにしかない。ヨーロッパにはない。
ヨーロッパブナ(の筈)。よく似た葉っぱの木が沢山あったのだけれど、この木の枝に幸い実の殻が残っていて、これだ!と。
エジプト産のパピルス紙も、高価なギリシア産の羊皮紙も持たぬ貧しいゲルマン民族は、もっぱら滑らかなブナの枝や板にルーネやラテン文字を引っ掻いて書いた。それでドイツ語では「文字・字母」のことを、いまでも「ブナの枝」(ブーフシュターベ)という。
そして文字を使い、ことばを書いた「本・書物」を英語ではbook、ドイツ語ではBuchというが、これは「ブナの木」Bucheの語そのままなのである。
ヘーゼルナッツ。これも、実が付いていなければ確信できない。
これで半分位揃ったかな。全部押し葉にして、記録と一緒に提出するらしい。
ハンノキとかシデとかは、私も知らないのでネットで調べながら探さなくちゃ。
森の木は勿論、公園や街路樹なら勝手にぶっちぎり、個人の果樹園や生垣でもそれ位なら目くじら立てる人もいないし、庭の中ならピンポンして採らせて貰ったり、友達同士で自分ちの庭の木の葉を分け合ったり。
自然が豊かで、人々が大らかでなければ、成り立たない宿題やね。
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追記(教えて~):
これはHainbuche?ドイツ語だとブナの一種なのでそのつもりで探したのだけれど、インターネット翻訳するとシデと出てきて、シデは写真もなんか違う・・・。久しぶりに独和大辞典(←Amazonリンク)を引っ張り出して来たら、Hainbucheはクマシデ属の一種、カバノキ科だそうで。 ええー、一体、樺なの?シデなの?ブナなの?と、頭の中が混乱しまくり。
→解決しました!間違い。これはHainbucheじゃなくてRotbuche。
これはEsche(トネリコ)? →解決しました!正解。