2024/10/14

ビール祭りの移動遊園地


実は、これを姪の滞在のフィナーレにするつもりだった。
ところが来てみたら、あれ?乗り物が何も動いていない・・・?
私が日付を見間違えていて、まだやっていなくて、一同がっくり。ごめーん!
おさまらないこぐま達に、「今度連れてきてあげるから」と約束したのだった。

ところがその後、家族全員風邪をひいてしまい、私も仕事が詰まっていてヘロヘロで、やっぱり今年はもう無理かなと思っていたのだけれど、兄こぐまが行きたくて行きたくて、やいやいうるさい。
夫が一番長く調子が悪くて「僕はまだ無理」と言ったら、兄こぐまが珍しく「パパのそれ、もう聞き飽きた!」と半ギレして、ああ、やっぱり我慢が溜まっているんだなあ・・・と、夫抜きでも、無理してでも、連れて行く事を決心。




最終日前日に、すべりこみセーフ!

「行かない」と即答していた夫も、上手くのせたら何とか連れ出せた。ティーンエイジャーの頃に来て以来だって。
こぐま達は、今年が初めて。ずっと前に、もっと小さな移動遊園地に連れて行って以来だな。
私は昔、太鼓演奏の仕事の話しがあって、一度来た事がある。その時観覧車に乗ったら、コーヒーカップみたいな観覧車で、結構なスピードで何周もするし、ベルトすらない開放型だしぐるぐる回せるしで、めっちゃ怖かった・・・。




飲みたい人は、こういう大テントへ。
でも、移動遊園地目当ての家族連れもいっぱい。




こういうお祭りには欠かせない、伝統的な空中回転ブランコ。




射的とか、食べ物の屋台もいっぱい。
でも我が家の皆は乗る気満々で、「食べちゃうと気持ち悪くなるから」と、誰も食べたがらなくて、お財布係は、ほっ。




日本の最近の遊園地はどんなのか知らないけれど、私の知っている日本の遊園地とは大分違う。かなり自己責任っぽい部分があるかな。
実際、Discoという回転遊具みたいなのでは、ふざけて座席から立ったら戻れなくなって、円の中心部分までズルズルと滑って行って、あっちに滑りこっちに滑り、しがみつくところもなく、立つ事も座る事もできず、フライパンの上のソーセージみたいな状態になって、観客の爆笑をかっている人がいた。
絶叫マシーンはDJみたいなのが「お前ら、声が小さいぞー!」とか、盛り上げてくれるよ。

乗り物は、どれも殆ど待たずに乗れた。お金は恐ろしい勢いで飛んでいくけれど、まあ年に一度の事だしねー。それに、たった2週間強のために、これだけ運んで来て組み立てているのだから、そう安くはできんわな。

妹こぐまは、140cmの身長制限はぎりぎりクリアー♪
でも14歳の年齢制限は、こぐま達二人ともダメで、また先のお楽しみ。
夜の電飾もきれいなので、もう少し大きくなったら、夜にも来てみよう。
私はヘロヘロだったし、帰りの運転もあるし、帰宅後すぐ晩御飯も作らなくちゃいけないし、翌日は24時間当番医だしで、回転系のは遠慮して、コースター系だけ一緒に乗りました。

全員大満足で、先の楽しみも残って、よかったねえ。





2024/10/11

私にとっての完璧なBrezel


ブレーツェルは南ドイツが本場で、北ドイツのあれは形が同じだけで、あんなの別物(と南ドイツ人は思っている)。
日本人にとってのおにぎりに相当する位のソウルフードじゃないかな。

日持ちどころか、焼きたてから何分何時間で味が落ちてくるので、パン屋さんでも日に何度も焼いているくらい。
なので、バター・ブレーツェルを差し入れに貰って、なかなか休憩が取れなかったりすると、内心じりじりするのだ。

さて、私にとっての完璧なバター・ブレーツェルの条件は・・・




  1. 手前の輪っか部分が細くてカリカリであること。太くてボリボリとか、ぼそぼそとかはダメ。
  2. 上の太い部分がふんわり、ふかふかであること。
  3. 皮(?)はごく薄く、焼きたてでカリッとしていること。皮が分厚くてガリガリとか、時間が経ってふにゃっとしているとか、逆に乾いて中まで固いとかだと、がっかり。
  4. 表面はざらざらではなく、ツルッと、ピカッとしていること。
  5. クープには焼き色がついていないこと。
  6. 焼きたてで粗熱が取れたばかりの、まだほんのりあたたかいのに、おいしいバターをたっぷり挟んでくれること。既にバターを挟んでブレーツェルごと冷やしてあったりするのはダメ。握り寿司なら、御飯がほんのりあたたかくふんわりしていて、ネタは冷たくシャキッとしているのがよくて、御飯まで冷蔵して固くなっていたら、興醒めでしょ。ブレーツェルとバターも、そんな感じ。

ブレーツェルが特別なのは、皮と中身、細いところと太いところ、クープ部分、捩じってある部分など、一個で色々な食感が味わえるところだと私は思っているので、その辺のメリハリが大事なのだ。

特に表面の皮のコンディションは、その日の気候によっても左右されるし、丁度焼きあがったタイミングに居合わせないといけないので、同じパン屋さんに通っていても、夢のようにおいしいブレーツェルに当たるのはなかなか難しかったりする。

家に持ち帰り、オーブンで少しだけあたためてからバターを挟めば、かなりいい線になるのだけれど、それだとどうしても皮が僅かに固くなるので、本当においしいのは、焼き直しでない焼きたて。




ブレーツェルの成形。




速いね!





2024/10/07

KENZO FOREVER 4


出掛ける日が高田賢三の命日だったので、これは着ない訳にはいかない。




家を出る時はまだ暗かったので、ホテルに到着してから写真撮影。
ウェストがピッタリしているし、スカートだからヒールの高いブーツにして、食事も街歩きもかなりきついし、飲んだら間違いなく気分が悪くなるだろうから飲めないのだけれど、ケンゾーの素晴らしさを人目に晒すべく、頑張った。




しかし寒さには負けて、間に合わせのコートを買いに走る破目になった。そういう買い方は主義に反するのだけれど、
体を壊したらシャレにならんし、医療費に払うよりはましかと。




憧れの大先輩と一緒に記念撮影させて頂いた、拡大図。



さっき帰って来たところで、くたくたなので、コメントのお返事など遅れます。





2024/10/03

飴ちゃんの中身



すんごく久しぶりに食べた、ラズベリーケーキ。
ドイツに短期語学留学で来た時、こんなおいしいケーキが存在するのかと、びっくりして大好きになったのが、これ。
当時、老人ホーム暮らしのおばあさんに道で声を掛けられて仲良くなり、カフェでご馳走になった事もある、思い出のケーキ。

* * * * *

さて、先日書いた飴ちゃんの中身は・・・

スタッフを全員、金曜休みにするという事。つまり、毎週末が三連休になる。

こちらでは金土日休みのことを「長くした週末」といって、勿論大人気。だから、たまにでも金曜休みがあったら嬉しいだろうなと思い、せめて交代で一人ずつ金曜休みにしてあげようと思ったのだけれど、それだと予定が自由に立てられないだの、休みじゃないスタッフが一人で働く事になって大変だの、週の真ん中の代休なんて何もできなくて無意味だの、折角私が金曜休みを提供しようとしているのに、有難がるどころか文句ばかり。誰が何回金曜日に休んだとか、不公平だとか、スタッフ間の摩擦も噴出。
「交代で一人ずつ金曜休みをあげるから、自分達でシフトを決めていいよ」と言ったのに、自分達で直接話し合うのは嫌で、私にいちいち仲介させる。まあそりゃ、私には不満を言えるもんね。それでスタッフとの個別の話し合いを何周も何周もやって、私もいい加減嫌になり、いっそ金曜休みはなしにしようかとも思ったけれど、それでは皆のお腹の底に不満が溜まる訳で。
うざいわ、もう全員休みにしちゃる!それなら文句のつけようがないやろ!
とまあ、ヤケで思いついた案だったのだけれど、いや、これが、なかなかよくて、我れながら名案だったと思う。

本当なら、いっそ金曜を休診にしてしまいたいのだけれど、保険医組合の規則があるので、一応開けておかないといけない。
夫が受付をしてくれるという話しだったけれど、全くあてにならないので、私一人でも回せるように色々と工夫しなければならず、知恵を絞っての準備が必要だったという訳。

そして、経営面から見ると、私一人で回せる仕事量は勿論少なくなるので、「特上」だった給料は「上」に戻す。そこにちょっと「えっ」と言われたけれど、「いや、私としては給料そのままで、金曜に働いてくれる方がいいに決まってるよ」と言ったら、黙った。

* * * * *

金曜日、製薬会社の人が来て、
「え?!今日、先生一人だけ?!スタッフ全員金曜休み?!」と目をむいて、「そんなの、聞いた事ない・・・」と、一瞬、続く言葉が出てこなかった。「私もここに転職したいくらい!」

うん、そりゃ聞いた事ないでしょう。自分でもクレイジーだと思うもの。
でもね、これさえやれば、全ての文句がピタッと止まり、スタッフがよそに引き抜かれる事もまずなくなると思える、それ位強力な飴ちゃん。

「うちは最初から、一人でも回せるように設計してあるから」と内扉の説明をしたら、「そんなつくりの医院、他に知らない」と更に驚いていた。

* * * * *

私自身、沢山のスタッフを養うためにもっと!もっと!と我武者羅に働くよりは、どうせ頭打ちもきてしまったし、小規模で細々と回していく方が性に合っているし、皆の不満や摩擦がピタリと止まって気分爽快。
交代シフトで「他の人が休みの分を私が被らされている」という気持ちで働かれる位なら、いっそ誰も居ない方がすっきりする。それに、一人になってみると、気遣い無用で、めっちゃ気楽。
患者さん達にとっても私達にとっても、交代シフトで「今日は〇〇さんがいないから・・・」というのがなくなり、判りやすくなったと思う。

その分、他の曜日にきっちり働いてもらうから、それでいいのだ。