2022/09/04

ドイツの医者に必要な「読む力」


私自身の国家試験の問題は、乞われるまま下級生にあげてしまったのだけれど、夫のが段ボールの中から出てきた!




第2回国家試験の全四日間分。久しぶりに見ると、うわっ、えぐっという分厚さ。大きさはA4で、ちょっとしたワークブック位あるよ。科によっては別冊カラー図版も使う。

私達の頃は、国家試験は全部で3回、プラス前試験で、実質4回だった。この第2回国家試験は5年生の終わりに受けるもので、筆記+口述。
筆記はマークシートで、毎日約4時間160問を四日間連続。範囲は、内科、外科、総合診療科、小児科、産婦人科、整形外科、神経科、精神科、皮膚科、麻酔科、耳鼻咽喉科、放射線科、眼科、泌尿器科、歯口顎外科、産業医学、社会医学、法医学、臨床病理学、薬学、疼痛ケア、公衆衛生、自然療法。初めて聞いた時には「現代の科挙かよ」と思った。

体育館に、机の端まで手が届かない位の大きな机を並べ、そこに一人ずつ座る。しかも問題の順序を変えて表紙の色が違うバージョンが二種類用意されていて交互に配られ、前後左右でカンニングできないようになっている。

入場には勿論パスポートなど写真付きの身分証明書とサインが必要だし、回答用紙にもサイン。試験中にも身分証明書の確認が回ってくる。
サイドの壁際には2列に一人、そしてステージの上にも二人の監視員が座っている。

でもどっちみち、カンニングで1点2点稼いだところで焼け石に水、時間の無駄。莫大な範囲から満遍なく出題されるので、教科書1章丸々勉強してそこからやっと1問出題とかで、山も張れず、もう淡々と只管やるしかないという感じ。

マークシートには言語力はそんなに必要ないと思う?
1問あたり90秒の計算って、楽勝だと思う?
いやいやいやいや・・・




よく判るように、番号を黄色の丸で囲んでみた。これが1問(90秒)の分量。これだけ読ませるって、えぐいよね?何回目の国家試験だったか忘れたけれど、問題文だけで1ページ超え、つまり2ページに渡って1問というのも一度あった。それで1点だからね。
しかも言葉による引っ掛け問題もあって、一字一句もの凄く気を付けて読まないといけないし、ここに更に「AとCが正しい」とかいう複数回答にする形式の問題や、「正しくないものを選べ」とか、二重三重否定文とか、頭を混乱させるのもある。
しかも、今時何で、こんなタイプライターみたいな読みにくいフォント?!もうね、私世代のドイツの医者はきっとこれがトラウマになっていて、皆このフォント大嫌いだと思う。

まあ、短い問題とか、知っている過去問とかも混じっているので、全体としては何とか時間内に終えられるようになる訳だけれど、いやー、それにしても。
しかも基本的に二度までしか受けられないので、一度落ちてしまうと二度目のプレッシャーは半端ではなくなる。

医学部在学中の進歩というのは本当に、自分でも想像がつかない位の大きさがあって、特に最初の頃は、1年先輩というだけで、もう雲の上を歩いている人みたいな遠さがあった。こんな国家試験をこなしていく自分の姿なんて、入学当時には想像もできなかったよ。
ところが常に背水の陣で無理難題を押し付けられているうちに、「そんなの逆立ちしたって出来っこない!」というような事が、いつの間にかクリアできていく。お尻に根が生えたように勉強して、追い詰められた火事場の馬鹿力で不可能だった事を可能にできてしまって自分でも驚く、その連続。

そうして今の私がある訳。




例えばこれは一人の患者さんの病歴(色々な病院からの報告書)ファイルなのだけれど、今こういうのを渡されても、全くびびらない。
ぐっと集中して読めば、自分の必要な情報は短時間で拾い出せるようになっているのは、やっぱり訓練の賜物なんだろう。

余談だけれど、第2回国家試験の口述試験は、学生4人対教授2人で、なんと4時間!第3回国家試験の実技口述試験なんて、公式には時間無制限だったし。そして国家試験じゃない普段の口述試験は、落とすのに遠慮がないので、もっともっと痛めつけられる。それが月に何度もある。
なので今では、テレビやラジオの取材なんかでも、「何を今更」という感じで全然緊張しなくなった。

医者なんてね、はっきり言って誰にでもなれる。天才の学問とは違い、特別な頭脳才能は不要だし、ドイツなら基本的に学費も無料だもの。
ただただ、根性。その一言に尽きるかな。というのを改めて思ったのだった。





にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ 

2022/09/02

うちのオムライス動画



気分が乗っているうちに、「もう一回」の約束を果たしました!
ついでに動画も撮ってみた。素人の自己流なので、プロが見たら「あーあー」「何やってんの」と思うような事も一杯やっているだろうけれど、そこはツッコミなしでお願いします。

でもさ、プロの電光石火の技は凄いけど、あんなのとても真似できないでしょ。これなら本当に誰でも出来るからね!
逆に、こんな非生産的で非効率的なの、プロには絶対に真似できないから、お店では決して食べられない味。わはは。




家族4人分(私はライス少量なので実質3人分)で、もううちの中華鍋のキャパ一杯なので、お客様に所望されても作れません。なので、これ見て自分で作ってね。
こぐま達も「いつか作れるようになりたい」と言っているので、その時に役に立つかな?と思ったり。

約13分という私にしては長い動画なので、ぼーっとしたい時にどうぞ。




ライスは最初、これ位べちゃべちゃ。もう、どうしよう、これ!という状態のを、じーっくり炒めると、もっちもちになるのだ。
家庭のコンロでは所詮火力が弱いので、いっそ弱めの火でじっくり炒めた方がおいしい炒飯ができるというのを読んで、やってみたらその通りで、それ以来うちではそのやり方。強火のプロの炒飯とはまた全く別物のおいしさ。夫が「この味と食感は唯一無二。形容のしようがない」と言う位。
但し、炒飯はくっつかないのだけれど、トマトライスはくっつく。前回「鍋肌にくっつかない」と書いたけれど、やっぱり焦げ付く位まで炒めた方が、更にもちもちになって、おいしいみたい(なので、前回書いたのは消しました)。非常に重労働です。




ここから、どうしようー。

うちの家族は、どんなに不機嫌でも、オムライスと言えば黙る。食べればうっとり、有頂天になる。そういう魔法のごはんです。


ところで。今回YouTubeにログインし直したら、Bloggerの設定が突然全部日本語になった!(そもそも最初にGoogleアカウントを作ったのは、YouTubeのためだったので、何だか全部連動しているんだな。やれやれ。)





にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ 

2022/09/01

家づくりは続くよ


実は我が家、まだ洗面台がないのです。流しとかトイレの洗面台とかで済ませている。
当時全部選んだ筈なのに、何故かリストに入っていなくて、「選び直してー」と言われていたのだけれど、ショールームの場所がちょっと遠いうえに予約が必要で、延び延びになっていた。




やっと来たよー。
ドイツでは家族のバスルームには蛇口二つの洗面台が多いのだけれど、うちのバスルームは小さいので蛇口一つだけ。
でも、洗面台をぎりぎり大きいのにすると、蛇口一つでも二人並んで歯磨きできるよー、と言われて、なるほど!




今回は家中の水回りを選ばなくていいので、気が楽!
じっくり悩んで、本当に好きなのを選ぼう。




蛇口の見本を実際に置いてみる事もできる。




その後、電気屋さんにも行って、台所の換気扇も見てきた。
お疲れ様!と、〆はフードコートでベトナム料理。ここのは凄くおいしくて、皆大好き、大喜び。




雷雨の前触れの稲妻。






にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ 

2022/08/30

やっとオムライス



兄こぐまの誕生日はいつもオムライスなのだけれど、今年は作ってやれず、今頃やっと約束を果たしました。この写真はウキウキの兄こぐまが撮ってくれた。




オムライスはこのライスが肝。私は必ずツナ缶を入れる。
色々入れると最初は「これ、どうしよう!」という位べちゃべちゃなのだけれど、弱めの中火位で根気よくじっくりじっくりひっくり返しながら炒めていると、段々とパラパラになってくる。これが、味が染みて凝縮され、もちもちの食感になるコツ。ツナ缶の生臭さも、よーく炒めているうちに消える。今回は多分30分以上炒めていたと思う。グリーンピースは長く炒めると縮んでしまうので、最後の方に入れるといい。

フライ返しはこういうコテみたいなのが使いやすい。持ち手が金属の板だけだと手が痛くなるので、握りがしっかり付いている方がいい。
兎に角このライスが重労働なのだけれど、これさえ出来てしまえば、あとはすぐ。

いつも忘れるのだけれど、鉄のフライパンで卵の1回目は上手く焼けないので、それはライスを包まず別にしておいて、後で食べればいい(と、ここに覚え書きしておこう)。




これは私の分で、ライスちょっとで、殆どオムレツ。今回はケチャップでなく辰巳芳子さんのミートソースをたっぷりかけてみた。
おいしいのだけれど、やっぱりケチャップの絵を崩しながら食べるのが、特別な楽しさなのかも。

今迄ならパクパクガツガツ食べてしまっていた兄こぐまが、今回は初めてチビチビ食べていた。成長したなー。
実は、約束してあるのがもう1回分残っているので、この夏休み中に頑張って作らなくちゃ。




おまけ。無印のシリコンスプーン、鍋肌に沿うからと言って調子に乗ってゴリゴリ使っていると、こうなるよ。怪力の夫がすぐまた壊すんじゃないかと勿体なくてしまってあった二代目を、遂に今日おろしました。



過去のオムライス記事




にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ 

2022/08/28

買った物やら頂き物やら




恵みの雨の後の夕焼け。500年来の干ばつだそうで、草地はかなり茶色くなっているけれど、うちの村の泉はまだ水が出ているし、森の木々も枯れていない。やっぱりここは楽園だなー。




IKEAのホットドッグ、初めて食べた。ここに自分でトッピングするの。このパンの穴、笑えるー。
夏休みなので心配していたけれど、空いていてよかったー。まだ家具が揃っていなくて床に山積み状態なので、色々と物色。




コロナ前は50セントだったのに、1ユーロになってしまった。ドイツではソフトクリームは珍しいので、うちの皆は「IKEAに行ったら、あれを食べる♪」と、いつも凄く楽しみにしている。
この日はバーガーキングも奮発したよ。田舎暮らしなので、こういうのが嬉しいのだ。




フランス土産。箱菓子なのに、家で焼いたクッキーみたいな味がして、皆大感動。妹こぐま曰く、「ママのマドレーヌの味がする!」
流石おふらんす~。創業1888年だって!




見た事のないゴージャスな百合。香りも凄く高いの。





にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へにほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ