もうイヤだ!何もかも嫌になっちゃった!と泣けてきた後、タイミングよく遊びに行く約束の日になり、プチ家出みたいになった。
午前の診療時間を済ませ、時計を気にしつつ事務仕事を何とか片付け、大慌てで着替え、とっておきのワインを一本荷物に突っ込み、いざ出発!
美容院に行くのも節約していたけれど、この日を楽しむために先日切りに行って、すっきり。終業後にマニキュアを塗って乾かす暇はなかったので、足だけ。ネックレスをもっとジャラジャラ着ければよかったな。
行き先は、Nick Mason のコンサート。私はピンク・フロイドは全く知らないのだけれど、「いい席取れたから一緒に行かない?」と誘って貰ったの。なんと4列目のほぼ中央!
ピンク・フロイド、 YouTubeで幾つか観てみたけれどピンとこず、もうこの際、予習も何もせず、まっさらな状態で行ってみた。
誘ってくれた友人は50年代生まれで、子ども時代から青春時代の事は、ピンク・フロイド抜きには語れないという。コンサート会場に入って「あ、マリファナ忘れたー!(普段使っていないので、すっかり) 」と残念がっていた、そういう感じね。
最初はよく解らなかったけれど、大音響に包まれて頭や体を揺り動かしていると、段々とトランス状態に引っ張られる感じになって、「あ、これかー!」と。そりゃ、動画を大人しい音量で視聴しているのでは全くピンとこない訳だわ。
そして、最後の「 Echoes 」が凄くよくて、完全にやられた。
アンコールの時には、沢山の人が席を立って前に出てきた。 Nick Mason は、御年80歳だそうで。立って マイクを持って話している時は全身カクカク震えているのに、ドラムを叩く時はどっしり安定。最近の音楽の「音数さえ多けりゃいい」というのの真逆で、よかったー。
聴衆はシニア男性が多くて、肩より下まで長い白髪を垂らした人、それをポニーテールにしている人、そこにハチマキみたいなヘアバンド(わかる?)をしている人、髪が減って落ち武者みたいになっている人・・・などなど、ヒッピー時代そのままで年取った人達もいっぱい。
頭をぐらんぐらんさせたりピースサインを高く掲げてノリノリの人をよく見たら、補聴器つけていたり。洗いざらしのピンク・フロイドTシャツを着ている人も結構いた。
カチッとした服や髪型の人達もままいて、「ま、社会的地位というものもあるし、見かけは変わっても仕方ないよねー」とちょっと同情したり。でもコンサートに来るという事は中身は変わっていないんだろう。
二十代位の若者も1ー2割程いたかな。正に老若男女、それぞれ好きなように楽しんでいた感じで、それって凄くいいよね!自分のスタイルで自分のハッピーを追求するのって大事!としみじみ思った位、本当にバラバラだった。
コンサートが終わって、皆がどっとトラムに乗り込んだの、凄ーく変な集団だったと思う。
友人宅に一泊させて貰って、ベランダで星空の下、ワイン片手に夜中までお喋りして、素晴らしい気分転換になった。
VIDEO
大音響で頭や体を揺らしながら聴くべし。