2024/03/13

三十周年


大学3年生が終わった春休みに、ドイツに二箇月間、語学留学をした。

それが本当に本当に楽しくて、私は生まれる場所を間違えたと思った位、水を得た魚の状態になった。
その時の語学学校の先生二人と、こちらに永住している生徒一人とは、今でも友達付き合いが続いている。

それから30年が経ち、先日、皆でお祝いしました。



前菜が並んだ春らしいテーブルセットに、うわーっと歓声が上がる。倹約生活なのに、こういうところにはケチケチしないの、見習わなくちゃ。
私は人参サラダとチーズクッキーを作り、金平糖を持って行った。




妹こぐまは「女子会?!」と目を輝かせ、またもついて行きたがったけれど、「いやー、今回は30周年祝いやからね。あんた、まだ30歳じゃないでしょ」と却下。




主菜はお豆さんのオーブン煮込み♪





30年前、同じアパートでの
ホームパーティー。
私はお雑煮を作った。
人参を花型に切ろうとしたら、台所にテーブルナイフしかなかった衝撃。ギコギコ切ってもの凄く不細工になったけれど、皆は大感激してくれて、先生に今でも言われる。
お餅を「おいしいけれど食感が不愉快」と表現されて、大笑い。




蚤の市で買った子ども用ギターで、多分中島みゆきの「ホームにて」を弾き語りしているところ。

カーニバル、国際女性デー、イースターなどを初めて経験し、語学学校では色々な社会問題や文化の違いについて討論し、国際的な女子寮で色々な子達と知り合い、「シンドラーのリスト」や「パーフェクト・ワールド」を観に行ったり、ディスコに行こうと思ったらジーンズで入れて貰えなかったり。
街角でスケッチしていたら、老人ホーム暮らしのおばあさんに声を掛けられて、誘われてカフェでケーキを御馳走になったり。ラズベリーケーキにこんもりと生クリームを添えたのが、初めてのおいしさだった。
外の社会では、言葉ができなくて受ける外国人差別のようなものも結構あったり、自分は白人側じゃなくて有色なんだと初めて自覚したり、何度か悔し泣きしたのもいい経験だったなと今では思う。

この二箇月の体験が私の人生の方向を決めたので、こういう「まだ決まっていない」時期に外に出るのは本当に大切だなと、つくづく思う。
行かせてくれて、有難う。そして、この出会いに感謝。





2024/03/05

森を守れ!のお願い


ここのところ、睡眠時間を削ってまで何をしていたかというと・・・



うちの森に風力発電の風車を建てる事への抗議運動。何しろ期限が3/15なので、時間がない。

自然保護活動をしている人達のチラシ、待ち焦がれていたのがやっと完成して届けて貰ったら、文字がぎっしりで読む気になれないし、地図はルーペなしには見えないし、肝心の抗議書の送り先もよく判らないし、いざやってみようと思ったら、これまた色々と難しくて「えー、これでいいの?」という感じだし・・・私にとってこれだけ難しかったら、お年寄りとか外国人とか、一杯取りこぼしそう。それって、勿体ないよ!

という訳で、メールフォームを作って自動的にそこに飛べるQRコードも作ったり、待合室に用紙を用意しておいて、書いて貰ったのを集めて私達が郵送する事にしたり。




皆がイメージできるよう、自分の写真に風車を描き込んで、展示したり。




これはよその森の写真。

風車を建てるためには道も要るし、ケーブルも引かないといけない。それを、うちの森に8基も建てる予定なんだと!
動物は逃げて行くだろうし、植生も変わってしまう。

風車の寿命は20-30年で、幾らリサイクルするといっても巨大なゴミになる。もしその頃もっといい発電の可能性が開発されていたら、もう新しく風車を建て直さなくなる訳で、無駄な跡地と森の死骸が残るのみ。

森がきちんと完成するまでには百年単位の長い長い年月がかかるのだから、一旦破壊してしまったら取り返しはつかない。「当時はそれがいいと思っていたんだよね、阿呆やったねえ」では済まない。

しかも、「森の宝のお散歩コース」がほぼすっぽり入ってしまう。私達がここに引っ越してきた頃、村おこしで皆が協力して作ったコースだよ!
それって、リスペクトがなさ過ぎ。




これはオリジナルサイズで載せておきます。クリックすると大きくなります。
もし声を掛けられる人がいたら、ご自由にお使い下さい。

私達の村の計画ではなくて地域全体の風力エネルギー計画で、もっと大きな政治の力が裏に動いているのと、村人不在の市議会で決定されてしまうので、太刀打ちできないかも。グリーンの方達も、普段は環境保護にうるさく木を切ると大騒ぎするくせに、「地球温暖化防止には森よりも風力発電の方が有効」とか言って、頼りになりゃしない。それでも最初から諦めるのは嫌なので、やれる限りの事はやってみるのだ。
小さな村で、抗議書も多分何十何百程度の数だと思うので、一通でもしっかり重みがあります。

  • ここの住人でなくても、「来院したついでにお散歩する」とかでもこの森に関係があると認められるそうなので、こちらにいらっしゃった事のある方は、是非是非ご協力下さい!
  • 日本の署名活動と違うところは、理由が必要だという点です。でも難しい事を書く必要はなく、「森で散歩するのが息抜きになる」「ここで野鳥を見るのが好き」などの個人的な理由で充分です。
  • 名前と住所は必要ですが、年齢は不要なので、未成年でも問われません。なので是非、ご家族全員分お願いします。
  • ほんの一言二言でもいいのですが、全く同じ文言にするとハネられますので、何人かで一緒に書く場合は、少しずつ変えて下さい。

どうかよろしくお願い致します!

じっくり推敲している時間がないので、乱文ご容赦下さいませ。


Online-Beteiligung:

Zeitungsartikel:

Rexinger Themenweg:




2024/02/28

最後の山



暁月



遂に来ました。
2021年(!!)分の納税通知書。
書類を提出してからも質問が来たりして、色々やり取りがあって、何と今頃。遅れるのは構わないというか、逆に非常に有難かったのだけれど、でもやっぱり蛇の生殺しで。

今は税金も予測で先払いしているのだけれど、2021年は先払いをしていなかった最後の年で、税計算が済んだら一年間分の税金を後払いしないといけない。
銀行口座をマイナスにしたら支払える金額だけれど、それは高利だし精神衛生上よろしくないので、税務署に分割払いのお願いをしたら、まさかの却下。そして、さっさと引き落としていきよった!
更に、税計算が済んで年収額が確定したら健康保険料や医師会費なども計算し直され、「待ってました」とばかりの仕事の速さで、あちこちから後払い請求がどどっと届いた。どれも一年間分だから、結構な金額。

でもまあ、どかんとマイナスにされてしまったら、それはそれで肝が据わるもんだな。開業当時はもっと大変で、マイナス限度枠いっぱいまで使って、もう一切余裕がない状態から這い上がったのだから、ちゃんとできる筈。

 * * * * *

後払い分の事よりも、月々の普通の収支で口座のお金が増えていかなくなった事の方が、実は深刻だと感じている。だって当初の予定では「後払いの頃には、それ位支払える余裕ができている筈」だったんだもの。
その原因の一つは判っていて、スタッフを増やしたから。やっぱり月給(+保険・年金)一人分って、大きいよ。そしてもうすぐ、現在研修中のスタッフが一人前になって、給料も一人前になるので、更に。

でもね、いいスタッフは本当に宝。募集をかけてもそう簡単に見つけられるものじゃないので、出会った時にきちんとキープしておくのが、後々のため。

うちは今は、スタッフ全員が定時どころか逆に契約以下の労働時間に収まるようになった。勤務時間がマイナスでも給料は引かないので、それは経営上は「無駄遣い」で削るべきなのだろうけれど、タイムカードの時間稼ぎにダラダラ仕事されても誰の得にもならないし、私としては「勤務時間が僅かにマイナス」位が理想かなと思っている。
今とてもいいチームになって、スタッフが疲弊せず余裕を持って働けていて、病欠とか用事があるスタッフが出てもさっと自主的にカバーし合ってくれたりして、皆の気持ちに崖っぷち感がない。だから患者さん達への対応にも余裕があって、丁寧に説明しているのが聞こえてくる。これって、凄く大事な事だと思う。
なので、そこを削らなくて済むところまでは、収入が必要。

それに気付いて、新規患者受付を再開したり、当番医バイトを頑張り出したのが年末だから、春にはその分の収入アップが始まる。それでまた回り始めるかな。
何度も書いているけれど、実際に働いた事に対するお金が入ってくるのが3-6か月後なので、軌道修正してからが長いし、その結果を見て更なる軌道修正が必要になるかも知れないし、暫くは落ち着かないのだ。

 * * * * *

3月分の当番医表と自分のカレンダーを見較べて、また幾つか引き受ける事にした。

今度こそ、勘違いでなく最後の経済的苦境で、これを越せれば、もう大丈夫な筈。「あと1年」と思って、頑張りまーす!





2024/02/25

頑張ったぞ



休暇中、
風邪気味で余り動けない間に、溜まっていた書類の箱を空っぽにした!

他にも、気になりながらも、優先順位が低くて放置されていた用事のメールを出したり。小さな部品や古くなってきた机回り用品など、買おう買おうと思いながらそのままになっていた物も、一つずつ探して注文したり

今迄、出入金がイマイチ把握できていなくて(言い訳するようだけれど、口座も複数だし、ローンも幾つもあって、しかも毎月引き落とされるもの、3か月ごとに引き落とされるもの、など様々なの)、はっと気付くとどこかの口座が空っぽになっていたりしたので、口座ごとに毎月のおよその支出額をまとめ、そちらに定期送金するように手続きしたり。

昔書いたけれど、私はドクターの称号を取るのはやめた。
文学士のタイトルは、開業前は殆ど使っていなかったのだけれど、でもまあ私のアイデンティティの一つだしと思って、ドイツ語に正式に翻訳して貰って提出した筈なのに、待てど暮らせど反映されない。気になりつつ放置していたのも、休暇中に改めて問い合わせ。(届け出をしたのはなんと2018年だった!2020年頃かと思っていたよ・・・。)
やっぱり忘れられていたらしく、問い合わせたらすぐに反映されて、やっと医師登録のところにタイトルがついた。こんな簡単な用事が、なかなか済ませられなかったんだよなー。
それで、公式スタンプも作り直した。びっくりしたのは、スタンプの印字のところだけ交換できたこと。お財布にも環境にも優しい♪



こうやって、交換できるの。


今週は、一つ一つの症例にも、普段より「もう一手間」をかけたりして、丁寧に対応できたと思う。あの時自己嫌悪に陥った患者さんにも、今週は一応にこやかに丁寧に。医学部時代の本を引っ張り出してきて、いつの間にかごちゃ混ぜになっていた頭の中を整理し直したり。
すっかり元気になったので、ホームセンターで春の苗も買ってきた。

頑張ったぞ、私!





2024/02/21

スマホ解禁


昨冬、私の誕生日に夫がこぐま達と一緒に選んで、掘り出し物の傷ありスマホを買ってくれた。「今の、まだ使えるのにー!」と思ったのだけれど、充電が切れるのが早くなってきていて、仕事で使うのに夫が心配してくれたみたい。
半年以上放置されていたそれを、やっと使えるようにしてくれたのが、昨年末。
(一応庇っておくと、スマホを替えると私の仕事上のオンラインバンキングも登録し直さないといけなくて、それには郵送で日数が掛かるため、タイミングが難しかったのだ。それに、初代スマホなんて一年以上放置されていて、見かねた友人が使えるように設定してくれたんだもの、それと較べれば大進歩。)




向かって左が初代、右が二代目。

こういうリングは私には必須。左のはナビとして使う時、車のエアコン吹き出し口に挟めるのだけれど、充電する時に立たないので、今度は三脚や短い自撮り棒みたいに使えるタイプにしてみた。縦横角度が自由自在で、とっても便利。

 * * * * *

公衆電話というものが殆どなくなり、田舎なのでバスを1本逃すと何時間待ちとなったり、乗り間違えると何もないところに連れて行かれる可能性があって、こぐま達に緊急連絡用の携帯電話は持たせたい。それで兄こぐまには、私のお古の携帯電話を持たせたのだけれど、妹こぐまにはまだ何も持たせていなかった。
それで、私のお古のスマホを兄こぐまに回し、兄こぐまが使っていた携帯電話を妹こぐまに・・・と考えていた。

でも実は、友達が少なくて滅多に遊びにも行かない兄こぐまはそこまでスマホを必要としておらず、スマホをどうしても欲しがったのは妹こぐまの方。小学校の頃の友達とか、今は別の学校になっても繋がっているしね。
私としては、スマホはまだ早過ぎると思うのだけれど、こぐま達が今迄ずっと夫のスマホを使わせて貰っていたら、夫が遂に「もう、うるさくて、かなわん!」と音を上げだした。

夫のスマホも壊れてきてテープで留めたりしていたので、色違いのお揃いで買い替え。それでお古が二台できたので、こぐま達(10歳+12歳)に解禁する事にして、夫が頑張って旅行に間に合うように三台まとめて設定して、この旅行で使い初めとなった




さあ、出発♪

条件としてファミリーリンクというのを入れた。親のスマホから子どものスマホを使用制限したり、GPS追跡したり、使用時間や、何をしているのか覗いたりできるアプリ。「やり過ぎたり、成績が落ちたりしたら、使えないようにするからね」と夫に言われているらしい。
最近は結構あちこちでフリーWiFiがあるので、基本的にそれがあるところでのみ使うように言い、月額料金のないプリペイドにして、緊急連絡用に最小金額だけチャージした。

こぐま達は夢が叶って、大はしゃぎ。夫もこれでようやく、こぐま達の「スマホ貸して」の嵐や、その後のベタベタのスマホや、山のような写真や友達チャットなどから解放されて、幸せを噛みしめていた。




夢のMyスマホ。

ここのアルパカは学名にLamaが付いていて、ラマ好きの妹こぐま、大興奮。アルパカに向かって親指を立てて(!)、「いいね、いいね!」と話しかけながら、撮りまくりだった